不燃建材と耐火物件について
さて、営業担当が1名入社し、現在工場での加工に入っております。
クタクタになっているようですが、そのうち慣れてくるとケイカル板を軽々と振り回せるようになると思います。
工場の加工作業の方は、残業や休日出勤等で生産能力が2倍ちかくまで上がってはいますが、
それでも追いついて来ない部分がありました。
ビルなどの建設がピークを迎えているためです。さらに商業施設向けの現場案件も少々あります。
不燃建材は、木造住宅よりもむしろこうした大型の建造物の方が需要が多いです。
というのも耐火構造物であるためです。
例えば大型の公共施設をイメージすると
内部に何百人もの人がいるわけで、火災が発生すると大変な事態になってしまいます。
これが法隆寺のような建造物ですと火災が発生してすぐに崩れ落ちてしまってはだめになります。
そのため火災が発生してもある程度(逃げるための)時間をかせぐ必要があります。
これが耐火構造30分や耐火構造60分、いわゆる耐火30分、耐火60分というものになります。
では耐火(構造)と不燃建材の違いは何でしょうか?
まず不燃建材の定義ですが、
コーンカロリーメーターといわれる燃焼試験室において
不燃建材をあぶり続けます。
この時、基材の温度を測りますが、これが
5分で8メガジュール(という熱量の値)を超えないものが難燃材料
10分で準不燃
20分で不燃材料
というくくりになります。
というわけで、該当の試験においては不燃材料である石膏ボードなども
両側の紙はしっかりと燃えます。
火がでるのに不燃材料というのはこうした試験の規定があるためです。
したがって不燃材料の材料で化粧シートが貼ってあるケイ酸カルシウム板等でも火がでますが、不燃材になります。
というわけで、不燃材というものは”材料”になります。
一方耐火については構造になります。
構造というものは、こうした不燃材料を組み合わせた壁の構造であり、
この構造が耐火何分という試験で実証される構造になります。
つまり、
不燃材というものは材料
耐火というものは構造になります。
カレーに例えると
ジャガイモや人参(材料)を使って
つくる
カレー(構造)が耐火という考え方になります。
じゃがいもやにんじんが不燃材にあたり、
カレーが耐火構造になります。
工場では
やっと加工残が少なくなってきおり、お断りしていた塗装板などの小ロット加工も受注が再会できそうです。
先日、新機械の案件で、中間監査というものが入りました。
かなりの金額が動くため大切な監査でしたが、なんとか乗り切ることが出来ました。
現在シーラー処理などの加工案件が多く
シーラー月産加工枚数は4,000枚
月産加工枚数は15,000枚を超えるようになりました。
基材は三菱マテリアル建材社さんをはじめ
エーアンドエーマテリアルさん
ノザワさんのフレキシブルボード
支給のニチアスさんが一部
中越アドバンスさんがごく一部
吉野石膏さんと不燃系のメーカーはほぼすべてあります。
ケイ酸カルシウム板、フレキシブルボードは市場が狭く、上位3社で
シェアの8~9割を持っているという狭い市場になります。
極小の世界ですが、なかなか奥が深く面白いのです。