ド田舎ロケット12

◎床の設定


開発は床の設計が終わりました。


製品を開発してみての苦労が多々あったと思います。

マラソンランナーはレース後一定の確率で体調を壊す。
こんなことを聞いたことがあります。

○体調不良○


橋本くんも授業、インターンの両立をしておりました。
このころ心労からか、はじめて1日休みました。
体調不良で来れなくなったのです。

4年生で学業は少なくなったとはいえインターンと学業の両立が困難なことは承知しています。


それでも床は完成し、そして一つの成果を生み出しました。

○最初のかべ

今から考えると、初期製作床は重量がおもすぎて現場での取り回しや、製作にかかる時間を考えると極めて大きな問題をはらんでいました。
また束の部分の素材も耐久性の面で問題をはらんでいました。

しかし、とにかくこの最初の困難な壁を一個超えること。
これが大事だと思います。

最初の一歩を踏み出したことで長年塩漬けになっていたプロジェクトが大きく動き出そうとしていました。

0から生み出すのと、既存品を改善していくのとでは難易度が段違いなのです。


※この初期の記念すべき第一個については最初の試作品ということで最初の一台に今もなお組み込まれています。

並行して床については、シャワールームの床についての研究が始まりました。

◎水を流すということ

既存のシャワールームにおいて大きな問題がいくつかありました。

絶好の比較対象として仮設シャワールームがあります。
これがトマト工業の研修生の寮用に1台おいてあります。
これをベンチマークとし、これから作りたいシャワールームとの比較によって新商品を形作ろうとしたのです。


既存シャワールームの問題点

古いシャワー 
 

・既存シャワールームの問題点
1.水はけがわるく、下がいつもベチョベチョ
2.材質がFRPの一体整形であり冬に冷たい
3.内壁にカビがびっしりと付着している。
4.風の通気口がほとんどない。
5.暗い
6.狭い
7.部屋がない
8.家で居場所がない
9.右側頭部が若干薄めになってきている。
まぁ最後の方は私個人の問題ではありますが。
(聞いてないわバカッ❢❢❢)

水ハケの問題について話し合いました。

1.水はけが悪い問題

なぜこの仮設シャワールームが水がたまるのか。
という問題に対しては勾配の問題で解決する方向性にしました。

水勾配については既存よりも2倍以上勾配をつけて解決することにしました。

あまりつけすぎると今度は違和感を感じる事になるので、そのあたりは慎重にする必要がありました。

2.ヒヤッとする問題

既存のシャワールームについてはその床がFRP樹脂の一体成型品でした。

なにかに触ってヒヤッとするのは、その素材に熱を奪われているから。
ということです。
このヒヤッとを数値にすれば、熱伝導率が高いほどヒヤッと感があるということが言えるでしょう。

FRPのポリエステル樹脂の
熱伝導率は0.2程度
合板だと0.16程度です。
(数値が小さいほど断熱性が高い)
アルミが200くらいということを考えれば、
バスタブなどに利用されているという理由もわからなくもないですが、より改善したいところです。

★トマト工業では、異素材を苦にしない。
異素材が入ると懸念されるケースはよくあります。
これは過去のトラブルによるものや、不確実性を保証できなかったり、機械への影響を考えてのことだと思います。
しかしトマト工業では、ほぼすべての素材に対してチャレンジしています。
木質系、不燃系、金属系、樹脂系に別れますが、それ以外でも鉛、磁石、ガラスシート、など複雑な製品の加工も行っております。

これが試作開発を強力にバックアップしました。

そこで、一体成型はあきらめ水受けと別で床材を貼合する。という結論に至りました。

★トマト工業の防水技術
床材は防水を前提とした設計とし、工場で防水塗装をかけることにしました。
FRP、ウレタン、水系防水材、シート防水材いろいろありますが、ここにもトマト工業の防水材テクノロジーが活かされています。

つまり水を通さない防水機能を持った床構造にすることで
滑らず、温かい床材を貼り合わせることで要求性能を出す。
という結論に至りました。

これが後のマジックルーフ・テクノロジーです。

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6月5日日報

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【2017年6月5日日報】
8:00〜8:15:掃除
8:15〜12:00:床勾配の作成
12:00〜12:50:昼食
12:50〜17:00:床勾配作成
【本日の学び気付き】

今日は床勾配の作成をしました。

現場では坂井主任に手伝ってもらいながら進めました。
設計で時間をかけた分、大きなサイズ変更もなく勾配をつけることが
できたと思います。

床と屋根に関しては、FRPをまくだけになっています。
明日・明後日と学校でいないですが、うまくFRPでコーティングできたらと思います。

残りは、壁のCAD作成です!
木曜日には壁データの作成を行い再来週には壁全体が出来上がっていると
良いスピード感だと思います。

今は、試作品を作っているのですが将来の組み立てに向けて効率よく・よう人数で組み立てるように工夫しなければいけないと考えています。
インターン終了しても簡単に組み立てるシャワールームとこれから商品企画を行っていく上での「軸」(ミッションやトマト工業の思い)を社員の皆様と
話し合って決めていきたいです。

単なる、インターンで終わることなく30年後・50年後には社会にインパクトのある会社になっていてほしい。そう思って毎日CADデータと戦っています。

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フィードバック

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馬渕です。

CAD工程の70%(当社比)を占める床と屋根ができましたね。

とてもよい物ができたと思います。
シャワーは構想自体は3年以上前からありますが、
こうして形になるのが夢のようです。

◎今週が始まりました。

月曜は体調不良で大変でしたね。

もしこれから社会人になるのであれば体調不良には気をつけましょう。

一流の社会人は簡単にはフェードアウトしないはずです。
ビッグプロジェクトを任されるメンバーは簡単に風邪で休まないはずです。

一流のプロ野球選手が風邪で試合を休んだのを聞いたことがありません。

僕も上記のことを教えてもらい、社会人になってからは一度も風邪で休んだことはありません。
(インフルエンザはありますが。)

問題は風邪をひいて休んだことではなく、
そもそも風邪を引いてしまったことではないのか?
ということに原因がある気がしますね。

日頃の生活において体調不良の目を積んでおくのも大切な要素ですよ。

まぁこんなことを言うのはファブ君が極めて優秀であり、
将来就職企業でビックプロジェクトを担うであろう人材だからです。


◎シャワーについて

さて、
床勾配についてはとても良い物ができたと思います。

坂井主任からも意見が出て上手く取り入れることで組み立て性もアップしましたね。

勾配については勾配が強いと掃除がしやすくカビが生えにくい。というメリットがでるはずです。
既存のシャワー室にはない思想です。

板材のたわみ量が懸念されるので、それが勾配に影響を与えてくることも想定されます。
設置状況によっては完全水平じゃないところもあるので、そのあたり勾配が強めの方がベターかなとも思いますね。

ドアの取り付け方法はこれから試行錯誤が入ると思いますが、楽しんでやりましょう。

大学等のトイレブースなどの金具を見てみてくださいね。

なぜ、トイレのドアが分厚いのか、軽いか重いか、金具は何個か、レバーは?

学びがあるかもしれませんね。


組み立て性は、ファブ君がいうように、運搬性、運搬コスト、拡張性を飛躍的に高める可能性があるものです。

その為これからのために必要な思想になってくるかもしれません。

設計が肝なのでガンバリどころです。


いずれにせよ、進捗も順調であり、設計が抜けたことによりスピード感がアップしましたね。

良い方に転がって来ていると思います。


わかりやすく言うと体重を載せた
ペダリングが前へ前へそんな感じでしょうか。
(余計わかりづらいわ!!)

というわけでこれから暑い季節になってきますので、体調に気をつけて頑張りましょう。

馬渕
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