【#1/4】工作機械博物館に行こう!!ヤマザキマザックの強みとは?

さてみなさんこんにちは。

 

私が先日本屋めぐりをしていますとこんな本がありました。

 

マザーマシン・・・・

これは直訳すると母なる機械と取れます。

以前型屋さんに聞いたのは、日本の機械は機械を作る機械。

そう、超精度の機械を作ることができる。

という話を聞きました。

 

これができるのは、ドイツ、アメリカ、そして我が日本のみです。

 

最近そこに中国が中国製造2025という方針を打ち立てました。

 

世界の製造強国の仲間入りをし、そして世界トップに行く。

と明確に名言しているのです。
 

 

世界の製造強国を蹴散らし、トップをとるぞ。グヘヘ。
(グヘヘとか言ってないだろ❢❢)

と名言、

つまり堂々と宣戦布告をしているのです。

 

では、世界の製造強国とは具体的にはなんなのか。

それはもう明確であり、

アメリカ、ドイツ、そして日本であることはもう誰の目にも明らかです。

 

自動車製造において日本は世界トップクラスではありますが、実はそれをつくる土台である工作機械、コントロールするCNC、駆動系、PLCなど

要素部品において世界トップであることはあまり知られていません。

 

機械をつくる部品の頂点にあるのが、工作機械になります。

1,000分の1mm単位で削り、研削し、穴をあける。

 

かつて太平洋戦争では、無限にでてくる戦略爆撃機や、空母の物量に負けました。

つまり工業力≒国の力そのもの

と言えるのだと思います。


だからこそ中国は中国製造2025を打ち出しており、

それ以来世界の、特にアメリカが中国を明確に敵視しだしたのだと思います。

 

マザーマシンの四強

 

機械を作る機械、マザーマシンでは日本は世界トップクラスであり、

世界に誇る四強があります。

 

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こちらは四皇

 

工作機械の四強

をご存知でしょうか。

DMG森精機

ジェイテクト

オークマ

ヤマザキマザック


DJオグマとおぼえます。

ここセンター試験に出ますよ。

(でるか❢❢)

です。

 

ではそのものづくりの頂点がどのように考えそしてそのロードマップを作っているのか。

それを我々は学ぶ必要がある。

そう思ったのです。

 

ちなみに、本の構成は、MAZAKの歴史をたどるもので、テクニカルな内容はそれほどありません。

突っ込んだ内容を知りたい場合は実際に工場見学させて頂くほかないのです。

 

関市の隣の美濃加茂市にMAZAKの旗艦工場があるので、そこに行くことにしました。

 

工場見学が可能で、世界初の工作機械博物館が併設されております。

 

世界の工作機械の頂点に君臨する巨大企業、ヤマザキマザック

どうも我々一般人からすると、





ヤマザキ?

 





えっナビスコの方?

 

とか、

 

えっパンのほうでしょ?

ってなりますが、

 

世界的に有名なこのMAZAK、いったいどんな工場なのでしょうか?

 

たのもー!!

 

会社からわずか30分の距離にそれはあります。

MAZAKのパーツセンターは日当たりのよい丘に構築されております。

その向こう、前平公園の向かい側にそこはあります。

 

しかし工場は一体どこにあるのだろうか?

そんな疑問がわいてきました。

 

このピラミッドに入っていきます。

 

入り口で館内の方が話しかけてきてくれました。

 

(機械)関係者の方ですか?

 

いえ、本を見まして・・・

 

本を?あの銀色のほんですか?

 

そうです。あの本を本屋で買いまして。

 

すこし珍しそうな顔をされました。

わざわざ本を買ってまでくる方が少ないという証拠だと思います。

 

であるなら、山崎照幸氏がなぜこの工作機械博物館を作ろうと夢想し、

その夢を後世の方々が叶えたのか。

その一端を見たようなきがしました。

夏の太陽でてらされた明るい店内で

丁寧に館内の案内をしていただきました。

 

地下2Fに工作機械博物館があり、地下1Fに工場がみれるスポットがあります。

地下2Fは撮影が許可されております。

しかし地下1Fは撮影が禁止されております。

 

ワクワクしながら地下2Fに向かいます。

 

下にいくと、1級技能士という名札をつけた方がついて説明をしていただきました。

 

工作機械の成り立ち

  

工作機械は3つに分類されます。

 

旋盤、フライス盤、ボール盤です。

 

旋盤は回転物に固定した刃物を当てるもので、バットの加工をイメージしてください。


ボール盤は穴をあける機械

フライス盤は板を削る機械です。


工作機械の両翼、

ピアノで言ったらヤマハとカワイ。

飛行機で言ったらボーイングとエアバス。

石膏ボードで言ったら吉野石膏とチヨダウ-テなんです。

(最後の方たとえわかりにくいわ❢❢)



旋盤は工作物を回転させるのにたいし、

フライスとボール盤は、逆に回転した刃物、ドリルに工作物をあてるものです。

 

現代では、フライスとボール盤はいっしょくたになっていることが多いので、

旋盤とフライス

この2つに大別されると思います。

 

ヤマザキマザックの成り立ち

ヤマザキマザックは、石川県にうまれた山崎定吉が創業した機械メーカーです。
 

 

その昔、当初は、日本製の機械は精度が悪く、世界の二流国に分類されていました。

 

そのため新しくつくるというよりは、海外製の機械を治す、リビルドするリビルド業に精をだします。

後のこの模倣ともいえるリビルドが技術的知見をためるための基礎となりました。

 

名古屋に進出するも、太平洋戦争で石川に戻ることになりました。

 

山崎定吉は昭和型の経営者でとにかくがむしゃらに頑張るタイプの経営者です。

その正直な姿勢は多くの顧客からの支援を受けることになり、社業が拡大していきます。
 

しかし、そこから山崎照幸という稀代の名経営者にバトンを渡すことで大きく発展することになります。

 

もともと製造先進国アメリカの下受けをやっていましたが、そこから独自の路線をとり、日本企業として極めて早く海外展開に取り組むとともに

工場の自動化をすすめていきます。

 
日本の高度成長期は国内の需要だけでいけそうなものですが、その時分からすでに工場の自動化や、世界進出など先の未来をみた経営をしています。

まるで今の日本が見えているかのような素晴らしい経営手腕を発揮していきます。

この超リスク型の経営方針が後にやってくる不景気に対し大きくプラスに働くことになります。

 

国内の景気が悪いときは、海外によってバランスをとり、アメリカが悪くても、ヨーロッパ、

アジアが悪くてもアメリカ、ヨーロッパでバランスがとれるような構成になっています。



欧州のことわざに、

卵を一つのかごに盛るな。

 

ということわざがあります。

 

山崎鉄工所を世界的な企業ヤマザキ鉄工におしあげていきます。

 

ヤマザキは欧米の方には発音しづらいので、MAZAKという名前で世界展開をしております。

常に世界を見据えた経営哲学が社名からも見て取れます。

 

だからヤマザキマザックなんですね。

 

さて、工作機械博物館にはいるとまず、工作機械の説明からしていただけます。

 

工作機械と人類

  

工作機械は人類を進化させてきた。

このように取れるとおもいますが、

一番はじめに置いてあったのは、ルーツとも鳴るヤマザキ型旋盤です。
 

産業遺産にも認定されております。

 

ワークを挟んで固定するバイトとよばれる固定刃物で削っていきます。

野球のバット加工ですね。

 

この歯車はなんですか?

ときくと、このガイドにそって正しく機械が動くので、同じようなピッチの加工ができる。ということでした。
 

ネジというのは、駆動系、接合系あらゆる場所に利用される産業の塩みたいなものです。

この精度、そしてものづくりは日本のものづくりをやがてささえていくことになります。

 

長くなるので次に続きます。

 

 

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