FRP作業に適した手袋は?
Q:いつもありがとうございます。
軍手等を使っているのですが、
馬渕さんが思うFRP作業に適した手袋はどのような手袋でしょうか?
A:いつもお世話になりありがとうございます。
FRP素材屋さん馬渕です。
ここからは個人の意見です。
軍手を使っている方が結構多いのですが、経験上一番ベターは使い捨てのポリ手袋です。
軍手のメリット
・何度も使えるのでコストが安い
・厚手のためガラスなどが手に入ってこない
・どこでも手に入る。
軍手のデメリット
・軍手だと樹脂が染み込みやすく、硬化してくるとゴワゴワになってくる。
・繊細な手の動きが再現できない。
・一本あたりのコストが高い
・かさばる
・手に樹脂が入り、ネチャネチャする。
・手袋の樹脂がガラス繊維を拾い、作業性、環境性が劣る。
以上のようにFRP作業にはデメリットが多いです。
ポリ手袋は
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このポリエチレン製手袋がベターだと思っています。
シンガータイトハンドがベターな理由
1.絞りがあり手にフィットするタイプの手袋であること
FRPは粘性の高い”練アメ”のような樹脂を使います。
そのため手袋が樹脂に引っ張られるケースが多いのですが、一切引っ張られることがありません。
2.エンボスの有無
ご飯のしゃもじにエンボス(凹凸)がついているのを見たことがあるかと思いますが、
あの要領で、非常にネチャつきにくい素材です。
樹脂が着いても、接地面が少なくなるのでネチャつきにくくなります。
3.手袋の厚みが厚い
世の中に沢山ポリ手袋はありますが、その中でもなぜこの手袋を押すのかと申しますと
厚みが分厚いので、作業時に破れて樹脂が手につくことが皆無です。
薄手の手袋ですと破れるケースがかなりあります。
4.袖がながい
袖がみじかいと、手首に樹脂がつきますが、それがありません。
5.汚れたら捨てれる
樹脂で汚れた場合は、使い捨てできます。
汚れることを前提に使えば作業に集中できます。
特にFRPの作業は時間との戦いのようなところがありますが、
作業中に手袋へのメンテナンスができないので、使い捨てにメリットがあります。
6.手先にフィットする。
なんといってもシンガータイトハンドをおす一番の目的はコレです。
手先が細いので、細かい作業に適しています。
シンガータイトハンドのデメリット
では、デメリットがないか?と言われますと、100%そうではなく、
1.使い捨てなのでランニングコストがかかる
といった点があります。
特段コレにしないと行けないと言う事はありませんが、ぜひ一度使ってみて欲しい手袋です。
FRP作業に使うお客さんの評価も極めて高いです。
※塗装作業にも適しています。
いずれにせよ、作業によって道具を変えるのは優秀な職人の特徴です。
作業に最適な道具できれいに作業をしましょうね!
※サイズ感ですが、男性ならL、女性ならMでしょうか。
かなり細目に振っています。ワンサイズ大きめを注文しましょう。
男性でSだとかなり絞られる感覚があるかと思います。
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