防水工事・壁面で気をつけることはありますか?

Q:まぶちさんこんにちは。

FRP防水の際、壁面の施工で気をつけることはありますか?

A:いつもお世話になりありがとうございます。

壁面の施工で気をつけることは以下の通りです。

壁面は通常底面防水と異なり、重力との戦いになります。

◎タレないようにする
一番の大きな点ですね。
壁面のガラスマットは樹脂の重量と合わさり重量をもってたれてきます。
このタレを防止するために、あらかじめしっかりと壁面に固定する事が重要です。
※ガラスマットの自重のみではなく、樹脂の重さも勘案してください。

ガラスごと垂れて下で固まると大変なことになります。
(FRP防水工事で言う大惨事です。)

ガラスマットを壁面に固定する方法として
ガラスが乾いた状態でタッカー打ちする方法、養生テープで留める方法などがあります。

◎樹脂ダレに注意する
樹脂が硬化前に下にたまることがあります。
液垂れして固まると美観を損ないます。
ただし、通常の防水樹脂であれば壁面へのタレドメ性が高いはずですので問題はないはずです。

◎施工順序
下面防水層を先に作り、立ち上がり(壁面)を後に施工する方法がベターです。
この後工程の際、下面のFRPにハネやバリがあると施工が極端に悪くなるので、軽く研磨しておくと後工程が楽になることが多いです。
※そもそも研磨の必要が無いようになるのがベターではあります。

◎上部樹脂量
硬化が遅いと、上部の樹脂が下に向かってたれてきて、上部がスカスカになることがあります。
これを防ぐには、
1.硬化速度を調整する。
2.上部樹脂量を若干増やす。※若干です。
3.きちんとした防水用樹脂を使う。
といった方法が必要です。

◎バリの処理
上部バリはサイディング工事や後工事の時に手に刺さりやすく危険です。
できればカッターナイフで切った方が良いでしょう。
完全に硬化するとカッターの刃が折れるくらいです。
したがって完全に硬化する前にカッターナイフでサクッと切ってあげると良いでしょう。
この時間をナイフトリミングタイム。ウエットトリミングタイム。トリミングタイム。と呼んだりします。
※下部防水を先にやるのは上に登って作業ができるためでもあります。

◎樹脂の製作量
立ち上がりは底面と比較して作業スピードがぐっと落ちます。
そのため樹脂をあまり作りすぎないようにしましょう。
作業性を上げるには、
・樹脂量を少なめ
・硬化剤量をやや多め
といった感じで仕上げると良いでしょう。

樹脂量を少なめにするのは、硬化を早めることができるようにするためです。
硬化剤を多めにするのは、上に登って中塗り工程に早く移るためです。

FRP防水作業では”待ち時間”ウエイトタイムをいかに短くするかが肝要です。

そのため樹脂量を少なめ、硬化剤は多め。が一番ベターな組み合わせです。

◎底面できちんとラップさせる。
底面の防水と壁面のガラスマットはきちんとラップさせましょう。
この部分は躯体のちからが加わりやすく、破断懸念箇所です。
上下でしっかりとガラスマットをラップさせれば平面の2倍の強度を持たせる事ができます。

以上が施工にあたっての要点・ポイントになります。
細かい部分はもっとたくさんありますが、とりあえずこの位を抑えておきましょう。

防水用樹脂
商品ページはこちら↑↑↑

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)