結局最強の防水材はなんなの?シート、ウレタン、それともFRP?
さてみなさまこんにちは。
まぶちでございます。
今回は、結局最強の防水材はなんなの?
という話をしたいと思います。
何を隠そうこの私、現場では主に700件以上のFRP防水の主任施工経験がありますが、シートもウレタンも施工経験があります。
また1級FRP施工技能士で、岐阜県優秀施工技能士ですので、フラットな回答ができるかと思います。
その上で何が一番適しているのか?
ということをお伝えしていきたいと思います。
何が一番素材として優秀か?
ということですが、性能的に言えば、FRPがダントツです。
これはほぼ間違いがありません。
これは我々がFRPを取り扱っているからでは有りません。
よくイメージしていただきたいのは、浴槽の材質です。
現在では、人工大理石などが増えていますが、FRP浴槽も多いです。
SMC製法といって作り方は違うのですが、素材はまぁ似たようなものです。
一方で、ウレタンはゴムになり、非常に柔軟です。
シートは合成ゴム系シートが多いです。
イメージとしては、屋外の玄関マットみたいなものになります。
ここで質問ですが、
防水としてすぐれているのは、
ゴムのような塗装でできた水槽か、
玄関マットみたいなシートをつないだ水槽か、
それともバスタブのような浴槽のような水槽か、
多分答えは明確に出ていると思います。
ただし、これは曲げ強度、剛性、擦傷性など強度的性能面を見た場合のみです。
しかし≒防水材として最強というわけでは有りません。
これはシュートがもっとも得意なプレーヤーがフォワードとしてもっともすぐれているか?
とはイコールにならないということです。
ホームランがもっとも打てるのがもっとも優れた選手とは言えないということです。
守備がザルであったり、投げるのが苦手だったらもっとも優れた選手というわけではないはずです。
どういうことかと申しますと、
ウレタンであれば下地への追従性が優れ、施工性がよかったり
防水シートであれば大きな場所の施工性が良い。または施工中においが少ない。
コストメリットが出る場合もあります。
といったメリットがあるわけです。
そのようにそれぞれが優れたところがあるため、現在まで生き残っている。
トーナメントで言えば、上記3つともかなり上の方にいるということなので、どれも一長一短があるが、適している。
と言えると思います。
その上で、施主さんの希望にあった防水材を選んでいく必要があるということです。
殆ど雨がかりがせず、かつ上に登ることがすくないのであればウレタンで十分ですし、
屋上のだだっ広い場所であればシート防水の方がコストメリットがでてお施主さんにとっては良いかもしれません。
つまりどれが最強か。
ということよりも、どれが適しているか。のほうが大切ということが言えます。
それぞれの特性を掴んで、メリットがある施工方法をチョイスすることが大事なんですね。