硬化が遅い樹脂のメリットは?

Q:馬渕さんこんにちは。
馬渕さんはいつも硬化スピードを遅くすることが良いといってますが、
その理由はなんでしょうか???
A:いつもお世話になりありがとうございます。
FRP素材屋さん馬渕です。
確かに速い方のデメリットをよく言っておりますが、そのとおりだと思います。
ではなぜ遅い方が良いのか?ということについて解説していきます。
樹脂の硬化を遅らせるメリット
1.硬化熱による収縮の減少
樹脂が硬化する際に熱をおびます。
その熱量があまりに高すぎると収縮率が高くなってしまいます。
2.硬化熱による黄変の減少
樹脂が硬化する際の熱量があまりに高すぎると樹脂自体が黄変、変色してしまいます。
また色が変わったのみならず、物性値も軒並み下がってきます。
3.トリミング性
樹脂が硬化し始めている時から硬化しきって硬くなった時間まで半硬化時間というものが存在します。
この時間であればカッターの刃でバリなどをザクザク切っていくことができます。
カッターでFRPのバリをきるメリットは、
◎簡単に切ることができる。切断生産性があがる。
◎高速回転するグラインダーのように危険ではなく比較的安全
◎ゴミが出ない
◎粉塵が出ない
◎機械音が出ない
◎替刃などのランニングコストが安い
と極めて影響が大きいです。
そのためわざと硬化を遅くしてトリミングを行う時間を確保することもあるくらいです。
いずれにしてもそういったメリットが大変大きいので意識して作業を行いましょうね。

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