スタイロ勾配断熱材が溶ける件
Q:スタイロ勾配断熱材が溶けてしまう件で、見解をお願いします。
条件は、
1.スタイロエースの上にケイカル板10ミリを敷き込み、
目地には全部シーリング材を充填しています。
2.ウレタンプライマーは基準値通りの塗布量を塗布しています。
A:FRP素材屋さん馬渕です。
いつもお世話になりありがとうございます。
◎下地処理
スタイロエースの上にケイカル板10ミリを敷き込み、目地にはシーリングとありますが、
シーリング材は通常のシーリングではなく、ポリウレタン系下地用シーリング材をご利用ください。
弊社品番はノンブリードマックスです。
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経験上、あまりここでコスト削減をすると、後の追加工事などで一気に経費がかかるので注意してください。
ポリウレタンの未硬化分が浮きを発生させるケースが稀にあります。
◎ウレタンプライマーの件
・プライマー塗布量
ウレタンプライマーは基準塗布量0.2kg/㎡です。
基準塗布量を守ってください。
目地にしっかりと充填してあってもケイカル板の場合内部のパルプを伝って溶剤が下部に浸透するケースが稀にですがあります。
・薄めるケース
職人さんの中には工程上アセトンでプライマーを薄めるケースがありますが、
これは勾配断熱仕様の場合辞めたほうがよいです。
目地部などを通って下地のスタイロを溶かすケースがあります。
・プライマーの組成
プライマーの組成的に、トルエンの含有量が多い場合、ケイカル板の貫通がみられることがありますので、それが原因の可能性があります。
そのため同じ溶剤分の酢酸エチルベースのプライマーの方が経験上うまくいく可能性が高いです。
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