シリコン型のクライミングホールドが硬化しないのはなぜ?

Q:大きめのクライミングホールドを作成しようと思い、
こちらで購入したシリコン(縮合型液状型取り用シリコーンゴム3kg全てを使
い)でスタイロフォームで作成した原型を型取りし、型取りは上手く完成しまし
た(凹型)。
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【シリコーンゴム1kg硬化剤付】フレンズシリコンFR-SR01 流動性タイプ 注型・型取りに
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販売価格  5,478
税別価格  4,980円

その後、FRPを流し込み2,3日経って空気に触れる部分が十分に硬化している
のでシリコン型から外しましたが、何回やってもシリコンと接する部分が硬化不
良となってしまい、ホールドの表面部分の仕上がりが今一つとなってしまいます

離型剤には、こちらで購入したシリコーン離型剤KF-96SPを使用しました

一度に大量(2kg)のFRPでは硬化不良を起こすのかと思い数回に分けて流し
込みましたが、結果同じでした。

離 型剤を変えて今度は油性のワックスで試しましたがこれもダメでした。
【FRP樹脂 インパラ 4kg】ワックス入 大特価
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販売価格  3,740円
税別価格  3,400円
次は、最初に洗濯のりをシリコン型に塗り、その上から油性のワックスを塗って
FRP
を流し込みました。これは、上記2つの方法よりも少しは改善しましたがま
だまだ硬化不良の箇所があります。

大きいサイズのクライミングホールドなので空洞を作るために油粘土を使ってシ
リコン型の上から粘土を吊るして空洞を作っています。
粘土と触れる部分のFRPは十分に硬化しているので、シリコンと接する部分も粘
土に似た材質が良いかと思って油性のワックスを試した次第です(ネットで調べ
てたら石膏型の離型剤として使われているようです)。

お忙しいところ恐縮ですが、アドバイスよろしくお願いします。

A:いつもお世話になりありがとうございます。

 
FRP素材屋さん馬渕です。
 
まずはご存知かもしれませんが情報を共有しましょう。
 
・シリコンの可塑剤について
シリコン×FRPで一番起こりやすい硬化不良はシリコンゴム中の可塑剤が浮き上がってくることによる硬化不良です。
 
・96SPのスプレー離型剤
今回96SPをご使用いただいているということで本来は大丈夫だと思いますが、液だれがありますと弾いてしまったり硬化不良の原因となります。
多すぎる分については拭き取っていただく必要があります。
 
油土と接する部分のお話を伺うとやはりシリコンの可塑剤の影響が大きいと思われます。
 
対策
 
可塑剤の移行が影響を与えるので、
影響移行前になるべく硬化反応を進めてあげるという方法があります。
 
・硬化剤量について
硬化剤量を増やすことで硬化反応を進みやすくし、可塑剤の移行前に硬化を完了させることができます。
 
・制作量について
今回少量づつ分割しましたが、量を多くすると蓄熱により反応が進みやすくなります。
影響のない範囲で硬化を促進すると影響を軽微に留めることができる可能性がありま す。
 
注意点
 
硬化が進みすぎると熱反応で収縮が強くなります。
 
その場合、体積縮小、クラックなどの影響が出ることがありますので、
適正量を場合場合によって変えていきましょう。
 
またご不明な点がありましたらいつでもお問い合わせください。
 
どうぞよろしくお願い致します。
 

FRP素材屋さん馬渕

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