「ボンネット」「アンダーカバー」「トランク」に適した樹脂、素材はありますか?

A:

 

内容 : 恐れ入ります。

FRP材料の購入の為に、
専門的な知識を教えて頂きたく問い合わせをさせて頂きました。

お忙しい中、大変恐縮ですが
ご教授の程よろしくお願いいたします。

内容についてですが、
私は車の部品である「ボンネット」「アンダーカバー」「トランク」の
FRP製部品を作ろうと考えております。
形状に関しては純正同様の形にするつもりです。
ここで教えて頂きたいのは
ボンネットとアンダーカバーを制作する為の「熱に強いFRP材料」
中古で購入したFRP製トランクの「一部反り修正をする為のFRP材料および修理方法」
「角部、破損や劣化による変形が少ない情報」を教えて頂きたいです。

御社で売られている物があれば
リンクなど購入先を教えて頂けると幸いです。

大変お手数をお掛けしますが、
お返事の程、宜しくお願い致します。

 

 

A:

お問い合わせ頂き、ありがとうございました。

 

FRP素材屋さん馬渕です。

結論、ブルーレジンを推奨します。

求められる要件としましては、
①反らない、あるいは反りづらさ。
②耐熱性
③変形の少なさ。

だと思います。

【フレンズブルーレジン 20kg】超低臭、低収縮、低発熱ポリエステルレジン  一般積層用ポリエステル樹脂 AOC Synolite(8388-P-3)FRP樹脂 硬化前青色

①と③は非常に相関関係が高いです。

反らないという意味でいきますと、樹脂が硬化後収縮することで反ってきます。
たとえば、硬化前の体積が100、硬化後が94だとすると、6%が反りになり、これが変形になります。

そのため、これが少ない樹脂であれば、非常に有用ということになります。

耐熱性をあげるには、イソ系や、ビニルエステルにすれば手っ取り早いですが、コストが極端に上がってきます。

これらを加味すると、

フレンズブルーレジンが一番良さそうではあります。

AOCというスイスにある世界的樹脂メーカーの製品です。

ただ、硬化後の樹脂の色はしっかりと付くので、そのあたりは動画で見ていただければと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=M_RPubZU-ZU

耐熱に関しては、一般オルソ系が60度近辺に対し、80-90度とイソ系なみの評価です。
https://www.frpsozai.com/shopdetail/000000002439/ct25/page1/order/

ただし、デメリットとしますと、価格が30%-35%高くなるので、作業が減るといった点や、寸法変化率、その点を加味していただければと思います。

小ロットもありますので、テスト的にご使用いただくのを推奨しております。
https://www.frpsozai.com/shopdetail/000000002611/

◯反りの修正

反った後であれば、裏から木材などを当ててカバリングする方法がありますが、裏側がゴツくなるのと、重量によって不備がでます。
やはり最初から反りを少なくする設計がベターではあります。

樹脂は、硬化したと思った点からさらに本硬化にむけて物性が変わっていきます。
たとえば焼き立てのお好み焼きは、1日おくと、さらにすこし縮んで固くなります。

そのため、焼き立ての状態で型から脱型してしまうと、そこから変形することがよくあります。

そのため、しっかりと時間をかけて脱型するようにする必要があります。

◯カドの破損

破損した場合は、パテで埋めて、研磨修正という地道な作業がとられます。

もちろんパテによっては研磨しやすくするものがありますので、それは別途の解説となります。

以上よろしくお願い致します。

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