高強度シリコンゴムとは?型取り用シリコーンゴム
Q:
型取り用シリコンゴムがたくさんありますが、どう違いますか?
フレンズシリコン
フレンズシリコン2
KE12
KE17
それぞれどれを使ったらよいかわかりません。よろしくお願い致します。
使用用途はある成形品を作る際に使います。
型は連続して使用するものです。
A:
お問い合わせ頂き、ありがとうございました。
結論、フレンズシリコン2が適しています。
また、それぞれの特性を説明します。
以下4種はすべて縮合型シリコーンゴムというカテゴリで、
型取り用シリコーンゴムRTV(室温硬化型シリコーンゴムです。)
フレンズシリコンは、バランス型で、比較的KE12と似ています。流動性が高く流し込みやすいタイプです。
価格もお値打ちです。
フレンズシリコン2は高強度タイプで、初期粘度が15pa/sとやや高めです。硬化後の物性が非常に高いです。
引っかかりが多い型に流したいときはこちらを選択したいです。
KE12はベストセラーで流し込みやすく、バランスがとれています。
KE17はやや粘性が高い反面、硬化後の物性が固めにしあがります。
項目 | フレンズシリコン
(バランス) |
フレンズシリコン2
(高強度) |
信越シリコーン
KE-12 |
信越シリコーン
KE-17 |
硬化方式 | 縮合型 | 縮合型 | 縮合型 | 縮合型 |
粘度(Pa・s) | 約12 | 約15 | 約10 | 約13 |
硬度(タイプA) | 約47 | 約40 | 約40 | 約50 |
色 | 灰白色 | 灰白色 | 白色 | 明るいグレー色 |
引張強度(MPa) | 3.2 | 4.2 | 2.5 | 2.0 |
引き裂き強度(kN/m) | 3.5 | 30.0 | 3.0 | 3.0 |
伸び率(%) | 250 | 350 | 170 | 140 |
収縮率(%) | 0.3 | 0.25 | 0.5 | 0.5 |
主な特徴 | ・流動性に優れる低粘度タイプ・片面型取りなど、 幅広い用途に対応・伸びがよく、バランスの取れた性能が魅力 | ・耐久性に優れる高強度タイプ 汎用タイプと同粘度でありながら、 8倍の引き裂き強度をもつ。 |
・汎用タイプの代表格・低粘度で流れやすく、 細かい部分も再現しやすい・比較的柔らかく、 複雑な形状の抜き取りも◎ | ・中粘度で、KE-12よりしっかりした印象・硬度が高いため、 型崩れしにくい・耐久性を求める用途に |
販売元 | トマト工業 | トマト工業 | 信越化学工業 | 信越化学工業 |
オススメパターン
一品一様で、型はそれほど転回しない→→→フレンズシリコン、KE12
型が細かい。→→→KE12
硬化後の硬度を求められる。→→→KE17
型を何度も使いたい。量産である。→→→フレンズシリコン2