樹脂の粘性を上げる方法とタレにくくする方法について

Q:内容    :  先日、送っていただいたノンパラ 【国産 耐熱性・耐薬品性樹脂
2液タイプ 15kg】ビニルエステル樹脂をテストしてみましたが粘度がやや低く(粘度=
3.5±1と有り)縦面への塗布の際、樹脂の垂れが多く感じました。

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①上記より高粘度の樹脂は有りますか?/出来ますか?

②硬化剤を2%加えても中々硬化が起きなかったため2回目は4%で
テストしましたが本番は2~3%に抑えた方が良いでしょうか?

③テストではノンパラ樹脂だけでも翌日には表面がカチカチに成って
いました。(ノンパラは硬化後も表面がベトベトと聞いていたので・・)
時間を置けば完全硬化するなら、最後にパラフィン入り樹脂を塗らなく
て済むので助かるのですが如何でしょう?
お忙しいところ回答をお願いします。



A:FRP素材屋さん馬渕です。
 
お問い合わせ頂き、ありがとうございました。
 
①粘度を上げる方法
高粘度の樹脂は夏用樹脂になりますが、夏から製造になり現在製造しておりませんので現実的ではないと思います。
 
上げる方法はタルク、タンカルなど粉末を入れる方法があります。
ただしフィラーの効果で濁りがでますので脱泡はしづらくなります。
 
樹脂ダレについては温度と相関関係がありますので、暖かくなってくると起こりえます。
バターのように温度によって硬さが変わります。
 
タレ性についてはアエロジルを添加すると効果がてきめんです。
単純に粘度をあげるのは、タルク、タンカル他もっといえば小麦粉でもできるのですが、タレ性に特化する場合
アエロジルのようなシリカ粉末を用います。
 
粘度とタレ性は完全に比例しません。
 
例えば粘度が高いねり飴は下に向かってゆっくりとタレてきます。
一方でケチャップや、マヨネーズについては粘度はそれほどありませんが、下に向かってタレてきにくいです。
 
これが樹脂にまぜるアエロジルの効果です。
 
ねりアメは混ぜるのが大変で硬化剤が混ざりにくいですが、アエロジルをまぜた樹脂はケチャップのように混ぜやすく
タレにくい状態にすることができます。
 
②硬化剤が多いことのデメリット
いろんな環境がありますので、一般論として回答いたします。
硬化剤が多いと発熱量があがります。
発熱によって収縮をしますので、これが影響してくることがあります。
具体的にはソリ、ねじれであったり、壁面に密着させている場合は剥がれなどにつながることもあります。
また発熱によってクラックがはいることもあります。
 
なるべく発熱をおさえるという意味においては2-3%の方が本来は良いです。
 
③完全効果状態に見えたのは、硬化剤量がかなり多めであった可能性があります。
 
以上どうぞよろしくお願い致します。
 
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