ベランダバルコニーFRP防水のトップコートをやり直したら水たまりがひどくなった。
Q:ベランダのFRP防水のトップコートをやり直してもらったら水たまりがひどくなりました。これって通常なんですか・
A:○現在の状態について
FRP防水はモルタルやシート防水に比べて表面がツルツルで水玉が出来やすいです。
通常勾配が1/100程度であればそれほど気になるレベルでもありませんが、こうしたケースはよく見られます。
特に屋上などですと勾配が緩く水玉がたまりやすくはなります。
トップコートは紫外線による経年劣化で表面がざらざらに成ってきますので、
今ほど水はたまりにくくはなってきます。
骨材の量を増やすなどで対応は出来ますが、今度はゴミがたまりやすくなってしまいます。
○工事のやり替えについて
工事保証書にもあるとおもいますが、漏水のみの保証ということで重大な不備には当たらないと言われるとおもいます。
また良くあるのが、勾配を変えるために、サッシ側のみ増し塗りする。という方法で何とか勾配を取ろうとしますが、所詮FRP防水層全体でも3ミリ程度なので、ほとんど変わりません。
変わらないばかりか、硬質の無繊維トップコートを上に何層か塗る事で将来的にクラックが入りやすくなります。
トップコートは厚塗りをするとクラックが入りやすくなります。
軟質のFRP防水層の上に硬質のトップコートが乗っているイメージです。
下が動いたときにトップコートが下地に追従できずにクラックが入ります。
○対策
水が気になるのであれば、
ベランダタイルを貼る。
人工芝を貼る。
などしてかさ上げする。
という方法が一番現実的かなとおもいます。
実際ハウスメーカー製の新築でも勾配はかなり緩く造ってあるケースが良くあります。
※かさ増し前提ということです。
根本的な解決をするには下地の勾配自体を変えないと行けないので、大工工事もしくは左官工事、防水工事というように非常に高額になります。
※おそらく工事店が対応してくれる可能性は極めて低いとおもいます。
またサッシの下の高さまでしか勾配を挙げられないという点もあります。
ただ、一度工事店に話をしてみると良いかもしれません。