○小川村へ○
さて北アルプスのグランフォンドも中盤にさしかかろうというところ。
400mの鬼無里峠を超えて小川村の大峠へ。
足切りタイムが迫るころ、山岳を必死に回します。
標高差300m
ここをポンコツアシストと子供が二人で走っていきます。
途中親子連れに合いましたが、
ひもで引っ張ってもらってる・・・・・❢❢❢❢
(なにしてんだ❢❢)
小川村のエイドは山岳の頂上にあります。
標高は1,000M超だと思います。
ここにつくと、あまりの寒さに子供もおやきも食べられませんでした。
しかしあまりの凍えぶりにマビックさんから新兵器が・・・❢❢❢❢
ゴミ袋をかぶることで簡易的な防風材になるようです。
”お父さんもゴミ袋どうですか❢?”
言われたので流石に遠慮しときましたよ。
ワタシもアラフォー、
アラウンドフォーティーですからね。
さすがに私の高沢山クラスのプライドが許さない。
(低っつ!!!!)
まぁワタシがやると家がない方の人みたいになりますのでね。
しかしウマイやり方として、ジャージの中に着込むようです。
するとバタつかず、かっこよく、安全にかつ速く走れると言う事になります。
やっとけばよかった・・・
下りで
あまりの寒さに凍えながら後悔します。
これで子供の寒さ対策はバッチリです。
準備不足とはいえ
7月22日に凍えながら自転車にのることなど誰が想像したことでしょう。
○足切りとの戦いが・・・○
なんとか11時30分という足切りタイムをギリギリ15分前に通過すると後は下り基調。
しかしなにより不安なのは、
いつ後輪のコンチネンタルがまた暴発するかわからないと言う事でした。
※コンチネンタルグランプリは優秀なタイヤです。1年ほぼ毎日40km通勤しても1回か2回しかパンクしておりません。
いつ暴発するかわからない。
クソっつ、タイヤ界の金正恩めっつ❢❢❢
一回のパンクは二回、三回と連続することが多々あります。
これはチューブというよりタイヤに問題があることが多く
その可能性も捨てきれません。
序盤でパンクが続いたことで、足切りの恐怖、
そして再度パンクによるリタイヤの恐怖が迫ってきていたのです。
前面のライトが浸水で調子が悪くつかなくなってしまいました。
バーテープは片方が剥がれ
また後方のライトも心もとない感じが・・・・
後輪のパンクはいつ暴発するともしれず
子供の体力も心配です。
それに12回も通っても一向に治らない虫歯があと何回かかるかも心配。
(なんだそれバカッ❢❢)
まさに四面楚歌の状態。
いや八方塞がりといったほうがよいでしょうか。
帰るには、あの峠を折り返さないといけないのか?
タクシーを呼ぶことができるのか?
などと考えていたと思います。
すると
ばるる?
ばるるるる?
ばるるるるるるるるる❢?
さっきからばるるる❢❢❢ばるるる❢❢❢って
ブルドックかっつ❢❢❢❢
まぁ普段怒らないワタシでも堪忍袋というのはアリますよ。
使い終わった膨大な量の黒ゴム産業廃棄物のかたまりを
まとめて地面に投げつけたくなりました。
人生の中で大事な日に4回もパンクする人をワタシは知らない。
しかし普通の人ならね、終戦でしょうが、
ワタシもパンクに関しては歴戦の強者。
チームセキサイきってのパンク野郎。
またはパンク界のクリスティアーノロナウドとも呼ばれてるわけじゃないですか。
まだだっまだ、こいつがあるよ❢❢
ドヤ顔で、スーパーパッチを取り出すと、
ドヤ顔で
ヤスリでけずってえ・・・・・・・・
アカン・・・ヤスリ・・・ずぶ濡れ・・・・
ヤスリなんか無くったって❢❢❢
ダイレクトでスーパーパッチを張り込みます・・・・・
スーパーを見せてみろよっつ❢❢
が❢❢
まさかのチューブずぶ濡れ❢❢❢パッチずぶ濡れ・・・
スベルスベル
全くつかない、
水と油。
松居船越状態❢❢❢
”もうだめったい❢❢❢❢”
虎の子の
チューブ4本、スーパーパッチ2枚、やすり1枚と
その耐パンク装備の殆どをうしなってしまいました。
”パンク界の
パンク界の長篠の戦いじゃ・・・”
”もうだめだ、パパを置いていけ❢❢
”待ってるから大丈夫だよ。”(パンク修理できると思ってる。)
健気な顔で
そう言います。
我々は今日、まさに今日、なんどもなんども
運命にあらがってきました。
しかしついに天は我々を見捨てたようです。
(たかがパンクで大げさすぎるやろ❢❢)
ここで辞世の句を高らかに読み上げる準備をします。
きなさ のべ く
鬼無里の野辺に朽ちるとも
とどめおかまし
つぼだにだましい
津保谷魂。
享年38
とりあえず辞世の句を読み上げます。とりあえずね。
(だから病院行って来い❢❢)
諦めかけたその時、、、、、
オレンジのジャージを来た人が声をかけてくれました。
”チューブありますか!?”
”チューブ・・・ないです・・・”
”チューブ4本失いました・・・・スーパーパッチも”
”販売してますが・・・・”
”販売!????”
”販売!????”
”地獄に仏、砂漠に水❢❢❢、鬼無里にチューブじゃぁああああ
パンクの神ジャアアア❢❢❢”
(誰だよ❢❢)
天使や❢❢❢まさに天使やっつ❢❢❢
なんとオレンジジャージの松本サポートライダーズさんが後続でサポートしてくれていたのです。
新品のSPECIALIZEDのチューブを2本購入し
サポートカーのフロアポンプで、7気圧まで高められたタイヤで
再び走り出しました。
このあとはサポートライダーズさんがピッタリついてくれて終始共闘することに。
そして呼んでくださった
黄色のスペシャルマビックカーがやってきて
タイヤ交換を。
秒速でそう、
秒速で素手でタイヤを交換してくれました!!
”早ーーーーーーーーーッツ❢❢❢❢”
タイヤレバーいらずですね。
マビックさんいわく、
”ここに穴が開いてる。ひび割れも。タイヤもう寿命ですね。”
ということで
ここでもタイヤ交換❢❢❢
新型のマビックのタイヤを履いて、
新品のチューブを装備したので
ワタシもコンチネンタルグランプリのおっさんのドヤ顔を信頼しすぎましたよ。
(だから乗り過ぎなんだよバカッ❢❢)
思わず
”死せるコンチが・・・・・・
死せるコンチが・・・・
生けるマビックを走らす。
とはこのことかっ❢❢”
(何度も言うけど病院行って来いバカッ❢❢❢❢)
この大会でほぼ唯一と言っていいほど安心感が出てきました。
なんならちょっと涙がでてたかもしんない。
そして
雲を突き抜けた紫外線がぼくらに降り注ぐようになってきていました。
この大会ではじめて、そうはじめて希望がでてきた瞬間です・・・
トラブル続きの北アルプス山麓グランフォンド❢❢
高原地帯を無事抜けることができるのか❢?
次回に続く・・・
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涙、涙
もらい涙か笑い涙か
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本当に今回は何度も諦めそうになりましたが、
最後サポートの人が見えたときには泣きそうになりました。
泣いたり笑ったり大変な感じでした❢❢