4.スタートを待つふたり。北アルプス山麓グランフォンド2019に出走したよ。
さてみなさまこんにちは。
まぶちでございますよ。
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みんなを見送ったあと、チームセキサイ最後の出走チームである我々の出走時間が迫ってきておりました。
我々は
90kmで獲得標高1500m
去年70kmコースを走ったんで、今回は90kmコース。
小学校3年生とふたり、
1日で果たしてこれだけの獲得標高を稼ぐことができるのか?
なんとか12時間くらいかけて琵琶湖一周を果たしましたが、
今回は獲得標高1,500m。
山岳地、ここをちゃんと走りきれるのか?
それは僕にもわかりませんでした。
◎最初の山
スタートラインの手前で
言いました。
”走れなかったらそこで試合終了だよ。”
まっすぐ前をむいて言いました。
”わかった。”
そう話しました。
スタート地点ではアナウンサーの方から
”なんさい?”
聞かれて
”昨日は7歳いったけど・・・・・・ほんとは8歳・・・”
ごちゃごちゃ言ってましたが、多分伝わってなかったと思います。
子供を先頭にするスタイルで最初の峠を降りていきます。
序盤最大の難関はこの最初の下りでしょう。
しかしグランフォンドに下りは切っても切り離せません。
ブレーキを全力で握りしめながらゆっくり、ゆっくりと降りていきます。
途中なんどか止まって手を休めます。
湖畔に降りると、湖周道路を通っていきます。
エメラルドグリーンに輝く湖面から反射する光が
この世のものとは思えない程綺麗です。
”小瀬見橋くらい綺麗だな・・・”
子供は後ろからガンガンぬかれますが、
それに付いていこうとして頑張ってしまっています。
これは子供だけではなくみんなが元気だからなのですが。
上体が振れてきているので、
”まだあわてるような時間じゃない。”
ゴリみたいな顔で仙道さんのセリフをいうと
一旦落ち着きます。
平均15.6km
これがビワイチのアベレージです。
これが一番経済的なスピード
ここを目指してすこし+αして走るような感覚です。
序盤の平坦地は、ビワイチの経験が生きてる。
白馬大町間の山を超えると
白馬の平地が眼前に広がります。
この平地はすでに太平洋を向いているんではなく、日本海へ向いているということです。
山々には白銀のアルプスが反り立つ壁のように屹立しているはずですが、
今回雲で見えず。
それでも高い峰々がかぶる白いベールがどこか神秘的でありました。
金色に輝く稲穂が、朝の光と霧雨で輝きながら揺れています。
ここがヨーロッパといわれても誰も疑問をもたないでしょう。
平坦地に入るとアベ20kmくらいで走る前走についていこうと足をつかってしまっています。
抑えて抑えて言おうと思いましたが、元気なうちはこれで行こうと思いました。
白馬ジャンプ台に向かう橋の手前で165kmクラスのトップ集団が風のように駆け抜けていきました。
手を上げて応援してくれます。グランフォンドでは、全員で完走をめざします。心はつながってる。そう思いました。
”ガンバレよっ❢❢❢”
肩で息をしながら後ろから追い抜いていくライダーの殆どが子供に声をかけてくれました。
数えきれないほどの応援が風のように彼の背中をしっかりと支えてくれているようです。
◎栂池まで
栂池高原・・・いろんな思い入れがあるこの地ですが、麓のスキー場にも温泉街があり、
とても雰囲気がいい土地です。
ここにむかってまずは標高差50mくらいのE級山岳があります。
これが最初の試金石になりそう。
”足付き無しでいこう❢❢❢”
そういいました。
子供の自転車は7段変速
アルミフレームで重量は11kg
ギアを一番軽くして登っていきます。
”ガンバレっつ❢❢❢”
”ガンバレよっつ❢❢❢”
後ろからの応援が絶え間なく背中を押してくれます。
崩れそうになる自信と勇気にすこしづつ応援というガソリンが注入されていきます。
山をなんとか超えると、
ここから岩岳スキー場を通っていきます。
ここの手前でセキサイ165km組がふたたび風のように通り抜けていきました。
【がんばれよーーー❢❢❢】
トンネルで少し並走しましたがあっという間に通り抜けて行きます。
みんなと思いは一つ。
そして最初のエイド、栂池高原エイドに到着しました。
ここで再度セキサイ165組と合流❢❢❢
最初そばをいただきます。
今回エイドが各所にあるので、ドリンク他補給を持ってきておりませんでした。
これが後々響くことになろうとは・・・・