3.北アルプス山麓グランフォンドに出走したよ。

◎北アルプス山麓グランフォンド当日

レース当日の朝というのは案外あっさりとやってくるものです。

朝3時前に目がかってにさめました。

7月だというのに、肌寒いくらいの白馬の空気はどこかしっとりとした感触でした。

そして真っ暗な空には星が見えませんでした。

当日の天気は曇り・・・・


しかし雨だとばかり思っていたので、嬉しいな。そう思ったと思います。


子供を起こしてご飯を無理やり食べさせます。

昨日買ったジャムパンを頬張ると、部屋を小奇麗にして、泥棒のようにそっとペンションブライトホーンさんを出ます。

午前3時30分


中綱湖までは5kmくらいでしょうか。

真っ暗な夜道を2台の自転車を積んだ自動車が走ります。


中綱湖畔では自走で登っていくであろう自転車が数台明かりをつけて待機していました。

会場に向かうに連れて前後に車が増えてきます。

イベントに参加する車でしょう。

子供をみると口数も少ないです。

165kmに出る人も我々90kmの人も、80kmの人もそれぞれ目標をもってこのグランフォンドに挑みます。

レースとはまた違った【完走】という目標に向かって何百人という人たちが走り抜けていくのです。

◎開始会場

鹿島槍スキー場は標高差3-400mくらいの頂上にあります。
ちょうど金華山のような場所

車があがっていくと、すでに駐車場はたくさんの車で埋め尽くされていました。

自転車を置いて体操している人
車の中で静かに集中している人
仲間と楽しそうに喋っている人
タイヤに空気を入れている人

それぞれがそれぞれの【想い】を持って走るのです。

なんでお金払ってまでイベントに参加するのか?

とか聞かれますが、そんなのさっぱりわかりません。

わかりませんし説明もできません。
しかしそれはこの光景が意味しているような気がします。

そこにはたくさんの意味があるのだと感じます。

◎朝日

4時をすぎると次第に夜が開けてきます。

光に照らされた鹿島槍ヶ岳はため息がでるほど美しいんですが、今日は雲の衣をまとっています。

朝日を浴びるとセロトニンというホルモンがでて幸せな感情に傾くと本に書いてありました。
img2893.jpg
我々が住む岐阜県も素晴らしいです。
しかしこの白馬はそことはまた違った別世界そんな気がします。

すでに標高1000mを数えるこのスキー場では気温は低く夏場でもウィンドブレーカーが必要だと感じました。

子供にもジャージとウィンドブレーカーを着させ防寒対策を施しました。
暑いくらいがちょうどいいのかもしれません。子供がジャージをきるので、収納できるバッグも持っていくことに。

あたりは
霧雨が舞っている。そんな状況です。

2年前えらい目にあったので、防寒対策はばっちりと対策をします。


◎ロング組スタート

ロング組は一番最初にスタートします。
ロング組は165km3500アップと平坦換算で291km
ほぼ300km位を走る体力が必要。
代表者はGPSをつけてチームで走る必要があります。

セキサイからはKATSUさん、きむさん、おかりんさん、Uさんが出走
合わせて越後からきた越後組2名の計6名が出走していきます。
DSC_2997.jpg
スタート地点のところでドキドキしながら子供と二人で見守ります。

爽やかなセキサイジャージがスタート地点、朝の光をあびて輝いています。

”僕も来年ジャージ着れる?”

聞いてきます。
出征前の兵隊さんのように、みんなに手を振られながら出走していきました。

”がんばれーーーーーっつ❢❢❢”


”生きて帰ってこいよ-----❢❢❢”
(縁起でもないわ❢❢❢)
DSC_2999.jpg
つづいてミドル組

ミドルとは言っても、135kmの2770mアップというとんでもないコースです。

平坦換算237kmという驚愕のコース

セキサイからも女子2名を含む5名が参加です。


DSC_3001.jpg

”がんばれーーーーーっつ❢❢❢”


”ご武運をーーーーーっ❢❢❢❢❢”
(だから縁起でもないわ❢❢❢)
DSC_3003.jpg
135kmはミドルといっても、ずいぶん昔のロングコースよりも強度が高いです。
それも相当強度が上がっています。
135km自分の足で走ってさらにほぼ白山一個分2770mを登ってくる。

驚愕のコースです。

みんなの後ろ姿を見届けていると、

子供が

”早くいこ❢❢❢”

急かしてきます。


”僕もこのレース完走したらあのジャージもらえるかな!?”

また聞いてきます。

”もらえるさ。きっと・・・・”



ジャージが格好いいんじゃない。いや、格好いいんだけど。

このジャージをきて過酷なロングライドを走るみんなが格好いいんです。

子供にはきっとみんながヒーローに見えてたんだと想います。


そしていよいよ我々の番・・・


行こうスタートラインへ・・・





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