(2)長良川クリテリウム2016冬・エリート❢❢活性化しないプロトン
②長良川クリテリウム2016冬・エリート❢❢活性化しないプロトン
先頭集団とプロトン
さて、残り周回11周目、
集団は落ち着いたペースで進みます。
最初は動きはありませんが、さすが百戦錬磨のエリート。
高速の中でも統率が取れています。
動きが出たのが2周目をすぎたころでしょうか。
残り周回10周くらいで集団からアタックが出て
先頭に4名が飛び出しました❢❢
ここからレースが動き出します。
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ここでロードレースの解説をすこし。
ロードレースは風との戦い。
風を分担する数が多いほど有利になります。
先行した4名は有利に見えますが、
集団にはマトリックス入れると20名以上の選手がおります。
先頭が4名で分担して走るのに対し、集団ではほとんど風の抵抗を受けず走れるので有利になります。
先頭をうまく泳がせながら、脚をためるのが集団の選手の役割です。
しかしあまり差が開きすぎると先頭がそのままゴールすることも稀にではありますが、あります。
これを”逃げ”と言います。
しかし逃げというとネガティブなイメージがありますが、ハイリスクローリターンの逃げは
ロードレースでは勇気ある選択と言えるでしょう。
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長良川クリテリウム
アナウンサーがおり、解説をしてくれます。
アナウンサー:
”先頭が4名飛び出しました。先頭4名❢❢”
隣に愛知県のRというチームの方がこちらに向かって喋りかけて来てくれました。
”N地さん応援してるんですか?”
”そうなんです❢❢❢”
”僕はね、いっつも一緒に走ってるからね。
あの人はヤバイよ❢❢❢”
S田さん
”あいつがダンシングするとやばいよな・・・・❢❢❢”
“わかりますわかります❣❣❢”
そんな会話。
普段から160km200km走るようなメンバーを軽くちぎってしまう。
そんなN地さんですが、ロードレースはパワーの多寡ではない。
それを身をもって体感したレースの後では、どうなるか分からない・・・・
そんな感覚でした。
”N地さんは??”
S田さん
”集団の中で脚をためとるな❢❢”
しかし、このプロトン(集団)と先頭4名の差がグングン開いていきます。
16秒ー20秒ー30秒・・・・
一向に活性化しないプロトンをよそに、
先頭集団は風の抵抗を4人で分担しています。
軽快にローテーションしながら50km近いスピードで飛ばしていきます。
じりじりするような展開。
S田さん
”なかなか集団がホンキにならんなぁ・・・ペースが上がってこない。”
アナウンサー
”先頭の4名は快調に飛ばしています。ローテーションを繰り返し
後続との距離をぐんぐん離しています❢❢❢❢”
”大丈夫なんでしょうか・・・・”
S田さん
”まずいね、まずい展開だ・・・・”
しかしそう言いながらもどこかN地さんを信頼しているようなそんな雰囲気でした。
プロトン(集団)はなぜ活性化しないか?
これについては諸説ありますが、
1.最後までパワーをためたい選手がお見合いをしている。
2.すでにいっぱいっぱいで牽けない場合
3.前方でチームメイトが頑張っているためわざと後方で追走をしない。
などが考えられます。
しかしここは剛の者が揃うエリートクラス。
おそらくはパワーをセーブするお見合い状態が続いていたのだと思います。
ホームグラウンドにももしかしたら4名で決まるのでは?
という雰囲気が流れてきていたと思います。
もしこのまま逃げを容認し、集団のスピードが上がりきらない場合
いわゆる逃げが決まる。という状況になりあっさりと勝負がきまります。
エリートの集団はそれぞれのエリアでトップを張るようなそんな人達ばかりのはず。
一般のロードレースよりも協調がしづらいのかもしれません。
するとアナウンサーから大きなアナウンスが入ります。
”おーっとここで・・・
ここで・・・
追走が1名発生❢❢❢追走が1名❢❢❢❢”
”ついにでたーーーーーーーーー❢❢❢❢”
重苦しい雰囲気を壊す一言❢❢
ざわつく会場❢❢❢
念願の追走が出ましたっ❣❣❢
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追走:TUISOU
集団からアタックし、先頭集団に合流するような動き
猛烈にパワーを使うハイリスクローリターンの行為
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待望の追走が発生したのが残り9周の地点…
しかしその次にでた言葉に我々は絶句することになるのです・・・・・・
続きます…
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