#1/2 トマト工業代表の仕事に密着してみた。

こんにちわ~ 総務の西部です。

 

とても暑くなってきましたがみなさまいかがお過ごしでしょうか。

 

今日はトマト工業馬渕社長一日に密着してみた。

 

という記事を書いていきたいと思います。

 

出社

 

西部:社長おはようございます。

馬渕:おはようございます。

 

西部:今日は天気が良いですが、通勤はやっぱり自転車ですか?

 

 

馬渕:はい。チャリ。





いわゆるひとつの

 

 

チャーリーズ・エンジェルです。

 

西部:(・・・・・・)


馬渕:朝20km、よる20kmなので、往復40kmになります。

 

西部:大変ではないですか?

 

馬渕:よく聞かれるんですが、私にとってはチャリでいくことが幸せなので、

晴れると楽しいですよ。

朝の定期運動はセロトニンを出してくれます。

セロトニンは、別名幸せホルモンと言われています。

 

夜はほとんど車も通らないんで、それはそれで楽しいですしね。

 

西部:そういうものですか。今日は一日密着取材になりますが、よろしくお願いします。

 

馬渕:よろしくお願い致します。

 

西部:朝一でやることといったらなんでしょうか?


馬渕:朝一ではまずメールチェックや、大きなクレームがきていないか、トラブルがないかをチェックします。


西部:なるほど・・・


馬渕:そして予定をチェックしますね。

予定はすべてクラウド上で反映されます。また自動予約システムによって

勝手に私のグーグルカレンダーにどんどん入ってますので、スマホやPCを見ながら予定を実行していく。

そんな感じですね。

 

朝の掃除

朝の始業8:00になったら、朝一の掃除がはじまります。


西部:はい。


馬渕:ではトイレにいきましょうか。

西部:はい。

 

朝一掃除 

馬渕:トマト工業では朝の朝礼がない代わりに朝一掃除がほぼすべてのメンバーに課せられています。当然私も含めてです。

西部:ほぼすべてとは?

 

馬渕:はい。出荷オペレーション業務をやるごく一部のメンバーのみ掃除は免除されています。

お客さんをおまたせしないため、少しでも早く処理に入るためです。

 

西部:なるほど。他のメンバーは全員で掃除をするんですね。

 

馬渕:みんなはローテしますが、私だけ固定でトイレ掃除です。掃除やりながら話しますが、いいですか?

 

西部:はい大丈夫です。なぜ、社長がトイレ掃除をするのですか?

 

馬渕:その昔、10年前ですね、関西のお客さんに

 

【まぶちさん、トイレは綺麗にしといたほうがええよ。】

 

言われまして。でそれ以来出張以外毎日ここで掃除をしてます。

 

トイレはもっとも重要な場所なので、代表である私が責任をもって掃除をします。

 

また私がここを掃除すれば、掃除をだれもサボらなくなるでしょう。

【工場の清掃こそ最も重要な仕事の一つである。】

という社長からのメッセージです。

実際、みんな真面目に自分のエリアを掃除してますよ。


 

西部:なるほど。

 

馬渕:もうちょっとこっちから撮影してもらっていいですか?もうちょっと右・・・・ちょっと下。

いっぱい取れば写真集ができますかね。

 

掃除写真集。

 

西部:(・・・・・・・・。)

 

馬渕:次はとなりのスキットトイレにいきましょう。

 

西部:はい。

 

馬渕:自社製造のトイレユニットスキットです。最新のTOTOネオレストが入ってます。

 

西部:トイレが綺麗だと嬉しいですよね。

 

馬渕:インターンのファブくんが開発主任となってつくったスキットはめちゃくちゃ引き合いが多いです。

現在社内リソース不足で今、量産対応できませんが、天井が高くて明るくて本当に気持ちがいいです。

明るい分夏は暑いですがね。


 

基本的に、トイレットペーパーをまめピカという洗剤につけて拭いて、そのまま流してしまいます。

だからブラシとかはありません。

 

 

実務

西部:社長の実務というのはなにがあるのでしょうか?

馬渕:簡単にいってしまえば、【なんでも屋】ですかね。

 

会社では日々いろんなトラブルがおこったりしますが、それを解決したり、商談したり、みんなの相談にのったり、

それに大事なのは、将来にわたって大事なことを実行していく。という作業だと思います。

 


西部:将来にわたって大事なこと?
 

馬渕:はい。

重要度と緊急度をわけた第四象限の考え方があります。

1.緊急でかつ重要なこと。

2.緊急でないが重要なこと。

3.緊急だが重要でないこと。

4.緊急でもなく、重要でもないこと。

 

詳しくは別で述べますが、重要であるが、緊急でないこと。というのは実は後回しにされがちです。



しかし将来を見越すとこの部分が一番大事だったりします。

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たとえば学生であれば、重要で緊急なこと(象限①)である、宿題はきちんとやります。


しかし一方、将来弁護士になりたいのであれば、弁護士の勉強も必要ですよね。


ここで重要で緊急でないこと(象限②)は、将来のための弁護士の勉強であったりします。

しかしこの弁護士の勉強は特にいますぐやらなければならないわけではないので、

後回しになりがちです。

超長いスパンで考えれば、

ここに力をいれるか、入れないかで将来が変わってきますよね。

第二象限である、緊急ではないが重要なこと。

を識別し、ここに力をいれるのが社長の仕事だと考えています。


緊急ではないが重要なこと。

 
 

ちゃんと日々育毛剤でメンテナンスしておく。

 
それも緊急ではないが重要なことなんです。
 

 

 

西部:社長いい言葉が台無しです。


馬渕:では事務所に戻りましょう。

 

西部:はい。

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西部:それはなんですか?

 

馬渕:これはIOTツールをつかった遠隔監視の仕組みです。別工場棟の様子をネットワークをつかって見ています。

 

西部:なるほど。自社でつくったんですよね!!

 

馬渕:はい。Raspberrypiという端末を使ってPythonというプログラム言語によって操作しています。

西部:無人で動いてるんですね。

 

 

馬渕:はい。そうです。自動化、無人化、高度化は重要なファクターです。

 

いま世界のサプライチェーンが再構築の必要性を迫られています。

実際中国に進出した企業が乗っ取られてしまうケースなどがあり、

 

そのため生産を国内に回帰させたい。という話があります。

 

しかしすでに先細ってしまった日本の工場では対応ができなかったりするのです。

たとえばFRPの業界ですと、量産仕事は全部中国に持っていかれた過去があります。


日本では小ロット、単品しか作れないので、国内回帰させたくても大規模な中国工場の生産量を到底実現できない。

そんな状態なんです。

 


西部:なるほど。それと自動化との関係は?

 

馬渕:もし、中国でつくってる大量生産品を日本で安くつくることができたら?

 

西部:日本で作ったほうがいいですよね!!
 

馬渕:そうです。

先のマスク騒動をおぼえてますか?あのとき、会社にあったマスクを全部放出して感謝状もらいましたよね。

 

なんでマスクが足らないって大騒ぎになったのか、

また数百万の自動車が数十円の半導体で作れなくなってしまったのか。

 

これは、海外に生産拠点を置いていたからです。

 

もし我々がこうした生産を日本に取り戻すことができれば、

 

雇用が増えます。

雇用が増えれば、お金が地元にまわるようになります。

そうすれば、お店の売上が増えます。

お店の売上が増えれば、お店の仕入れが増え、設備がどんどん更新されます。

 

そうして、

すこしづつ周りが幸せになっていきます。

 

これが我々が目指す

笑顔をつくる工場にしよう。

の源点になるのです。

 

 

そのための自動化なのです。それを構築するために準備期間が必要なのです。

 

西部:社長が言う階段理論ですか。


 

馬渕:そうです。困難は分割せよ。という言葉がありますが、

あのトヨタですら、最初は小さな織機からスタートしました。

たとえば目の前にいきなり10mの壁を見せられたら、

びっくりしてジャンプできるわけないじゃん!!となりますが、

 

一つづつ階段を積み上げておけば、いずれ10mの大ジャンプができるでしょう。


階段を作る作業、それは言い換えれば、【重要であるが緊急でない。】第二象限の仕事と言えます。


さて、仕事をつづけましょう。

 

馬渕:こちらは3DCADで図面をひいています。図面ができれば切削加工をしたり、このあとやる工程にまわしたりできます。

ちなみに営業も含めて2次元のCAD講習でほとんどのメンバーが2次元までの製図ができます。

 

私がいつも言っている繁盛ラーメン店理論ですよね。

※また解説は次回に。

 

今後は3次元をみんながつかえるようにスタートしています。

 

これからスライサーというソフトを経由してネットワークで3Dプリンタに転送します。

あとは勝手に作業してくれるので楽ちんですね。

馬渕:工場で故障したものについて分解修理したりもします。マニュアルに修理方法を乗せれば次からだれでも修理できるようになりますよね。

 

西部:結構現場にも入られるんですね。

 

馬渕:最近は前ほど多くはないですが、多分他の企業の社長より圧倒的に多いとは思います。もともと現場叩き上げなので。

 

昔はプラモデルとくにゼロ戦とか戦艦大和とかをプラモデルで作るのが大好きでした。めちゃくちゃヘタだったんですがね。

 

インターナル・マーケティング

 

だから基本今の仕事も楽しいですよ。みんなが楽しんで働いているか。

インターナル・マーケティングという言葉があります。

 

我々働く方が満足していれば、それがお客さんに伝わっていく。という手法です。

ディズニーランドとかそうですよね。

 

楽しんで働ける、それも大事な要素ですよね。

 

 

 

馬渕:さて、さっきつくったデータが出来上がりましたよ。

西部:3Dプリンタはどんな場面で活用してますか?

 

馬渕:はい。工場の治具をつくったり、便利な道具の製作で使っています。

しかしこのプリンタをつかう意図は、ただそんなことにはないんです。


西部:ということは、制作以外に意味があるのでしょうか。
 

 

馬渕:3Dプリンタをいれた真の意味。それは

工場のメンバー全員が

CADCAMをつかったものづくりの開発に携われるようにすることです。


だから例えば自分の家で使いたいものであれば、勝手に動かしてOKにしています。

その方が勉強になりますしね。

 

3Dプリンタ自体、無料でつかえるようにしていますし、データも無料公開しています。

ダウンロードページ

 

作業のクラスチェンジ



工場のみんなには、作業者から加工者へ

そして

さらには最上級のエンジニアになってほしい。と伝えています。

 


ドラクエでいうところのクラスチェンジですね。

エンジニアの定義は物事を工夫して改良発展させることができる技術者のことを指します。

このクラスになると仕事がさらに楽しくなりますよ。

 

仕事を通じて、スキルアップしていくことができます。

 

西部:なるほど。

 

・・・・さて、前半いかがでしたでしょうか。社長業というのは私達にはわかりづらい部分がありますが、こんな仕事だったんですね。後半もぜひお楽しみに。・・・・

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