7.それでも鷹狩山に僕は行く。北アルプス山麓グランフォンド2019
急勾配
ぽかぽかランドからの急勾配はまさにグランフォンド。
とても小学3年生の小さな体で登りきれるとは思えませんでした。
しかし、琵琶湖1周している。
そのかすかな自信だけが彼を支えている。
そんな状態に視えました。
大丈夫か?
聞きますが、ぐずりながらそれでも頂上を目指します。
思うように体が動かなくなってきているストレスがあるのでしょう。
数年前までこの状況が低血糖であることすらわかりませんでした。
低血糖の症状がすすむと、”ハンガーノック”という極度の低血糖状態になり動くことができなくなります。
強度が高いと、燃やしやすい糖を優先的に使ってしまいます。
今は低血糖の症状。
頻繁に脚をつくようになったので、
自転車を降りて後ろから押して勢いをつけるようにしました。
”行けっ❢❢❢”
ビワイチを走ったときは頻繁にエイドポイントがありました。
しかし今回、山岳地を走っているので補給ができない。
鷹狩山へ
ぽかぽかランドからさらに、鷹狩山へ。
標高差数百メートルのこの峠は、文字通り、今回のコースの最大の峠です。
鷹狩山で孤独な戦いが始まりました。
前も後ろも人はいません。
大丈夫か・・・?
リタイヤという文字が頭に何度も何度も、浮かびます。
低血糖、低体温、すべての困難が雨とともに体にふりかかってきているようでした。
ときおりぱらつく雨と霧であたりが真っ白になっています。
林間をしばらく行くと眼下にはるか遠方の峰々が見えてきました。
息を飲むほどに美しい光景・・・
大丈夫か・・・?
これはまさに最後通告のように、彼の体に伝わったと思います。
それでも、行く。
自分自身で行くと宣言したなら、それはときにとんでもない力を発揮する。
だれかに行けと言われたわけではなく、自分で行くと言ったのなら、
それは初めてこれまでのドッチボールから逃げ回る人生からの決別になるのかもしれません。
ひとこぎひとこぎが、僅かではありますが、確実に高みへと連れて行ってくれるはずです。
すでに、標高は1,000mを越しているはず。
標高が1,000mを超えてくると、空気感が全く変わってきます。疲労困憊ではありますが、
標高が1,000mを超えてくると、空気感が全く変わってきます。疲労困憊ではありますが、
その一歩一歩が自分を信じられない高みへと連れて行ってくれる。それが自転車という競技だと思います。
残り1.9km
残り1.9kmの看板が見えたとき、本来であればあとたったの1.9kmか・・・
と思いますが、我々には果てしなく長い1.9kmに見えました。
しかしその看板の先はゆるい下りで距離を稼ぐ事ができます。
ずっと下りでいてくれ・・・
そう願いましたが、やがて上りがキツくなってきました。
それでも分岐があり、そこから急激な勾配が始まりました。
しかし頭上には、頂上を指し示すお店が見えてきていました。
最後の急勾配は15%くらいはありそうでしょうか。
最後のちからを振り絞って上り始めます。
ここが【最後の砦】ということを聞いていました。
それでも鷹狩山に僕は行く。
そう宣言した、
ぽかぽからランドから3時間くらい登り続けていたと思います。
最後の勾配にさしかかると右手におしゃれなレストランがありました。
頂上には、たくさんの人がまっており、こちらにむかって声援をかけてくれています。
がんばれー、いけるぞー、やれーーーっつ
私達の体のなかに温かいエネルギーが注入されていくのがはっきりと分かりました。
峠に向かって登っていくその一歩一歩が、
そしてそれがたとえとんでもなく遅くても
頂上に近づいていっている。
自転車の本質とは?
土井雪広さんの本に、
”敗北のない競技”
という自転車ロードレースの本があります。
たった一人だけの勝者を決める自転車ロードレースにおいて
この題名というのは、自転車競技の本質を表している気がします。
”敗北のない競技”
ここまできたら
やれるはずだ。
そう思っていました。
やればできるんだ❢❢❢
逃げるな❢❢❢
果てしなく長いその峠、
それを登りきったその先に
鷹狩山の絶景と、みんなの笑顔がありました。
地元のブルーベリーのジャムがたっぷりはいったアイスクリームです。
北アルプスは分厚い雲がかかっていましたが、
山麓の壮大な山々と
大町の絶景を見ながらアイスクリームを二人で食べました。
そして頂上から後は下るだけ。
残りは20km。
”もうこれで終わってしまうのか・・・”
すこし寂しくもありました・・・
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いつも楽しく拝見しております。
息子さんの頑張ってる姿、かっこいいですね!感動です。
私も今年4月に息子(小5)と一緒にAACR(100kmクラス)に出ることができました。
後半、追い抜いていくライダーの[太字]「ガンバレ!」[/太字]という声が彼のペダルを回す力になってたと強く感じました。
その後ろ姿を見て成長したなぁと、思わずウルウルしたのを覚えてます…(^-^;
また、残りの距離が短くなってからの、「もう終わりなんだ…」という寂しさ、私もすごく感じました。自転車に乗り始めてから日が浅いですが、息子が付き合ってくれなくなるまで可能な限り機会を作ったり、イベントで一緒に走りたいなぁと思ってます。
そうそう、「走り切った」ことは次にチャレンジするときに必ず役に立つかと。(うちの場合、直近だと、剣道に活かされたようです。あきらめずに攻める姿勢で「一本」につながりました。[打消]勉強にも活かしてほしい[/打消](^-^;)
次の更新楽しみにしています!
生意気なコメント、大変失礼しました…
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シクロワイアードにこのイベントに出走している関サイの方達の写真が掲載されていましたね。
記事を見て親子仲良くバナナ食べている写真もありましたよ。
これからもブログ楽しみにしています。
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ありがとうございました。
まさか同じような境遇の方がいらっしゃるとは!ブログ読みましたが[太字]”うんうん”[/太字]と頷くこと多数でした!
[太字]”がんばれ”[/太字]という声が本当に励みになります。
多分二人では途中でグズって終わりだったと思うのですが、背中を押してくれるというのはまさにこのことだと思いました。
また剣道につながっているのは、”諦めない心”を信じることができるようになったという成長の証ですね!
自転車の楽しみ方は様々あるかと思いますが、こうして子供と走れる幸せを感じています。
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ありがとうございました。
まじですか!
ゴリラとサルがバナナをかじってる写真ですね(笑)
チームのみんなと走れて本当に楽しかったです!
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まさに先週の片知が、ほぼ半分の30分を低血糖症で上ったので辛さはよーく分かります(笑)
大人できついのに良く子供で上りきりましたね♪
子供と走れる幸せ羨ましいです!
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30分低血糖はホントにヤバイですね・・・・
子供は体重が軽いというメリットがあります。
普段できない会話をたくさんできましたので良かったです❢❢❢