貼りあわせについて

トマト工業では、

防音パネル、耐火パネル、耐熱パネル、軽量パネル等を製造しています。


ロールコーターという機械にて片面に接着剤を塗布し、その後張り合わせをします。
貼り合わせ後、この写真のプレスに投入し、貼り合わせ加工をします。

HPP-4830ハイブリットプレス
HPP-4830ハイブリットプレス・油圧と電気式の両方のプレスです。

300,000kgもの重量を掛けられるプレス。MAXですと450,000kg程度は抑えられます。

 

フラッシュ材のような軽量の素材から圧力の必要な練り合わせまで対応可能です。
アルミの表面材やスチロール、木材などを組みわせてパネルの製造ができます。

世の中には様々な素材があります。たとえば50ミリ(5cm)厚のガルバリウム鋼板の板を作りたい場合、すべてガルバリウムにすれば、恐ろしい重量と単価になってしまいます。

そのためガルバリウムの薄板とスチロールなど軽量な芯材を組み合わせれば、軽量で低コストな素材ができあがります。

しかし内面のスチロールが衝撃に弱いということであれば内側からポリ合板を貼ることで軽量、低コストのボードが完成するのです。
※異種材を貼ると反りが出る可能性があります。これはそれぞれが伸び率が違うということ、接着剤の溶剤水分が素材に移行することで素材の伸びが変わってくることがあり、反りにつながります。

 
 
それぞれの役割

素材

耐火・防火・耐熱性能をもたせるときは、

けい酸カルシウム板、フレキシブルボード、石膏ボード、岩綿吸音板、スラグ石膏板


軽量化・断熱化・厚みを持たせるなど

発泡スチロール


軽量化・断熱化・厚みを持たせるなど

スタイロフォーム・ミラフォーム・カネライトフォーム


表面強化・釘保持力を持たせるなど

合板

表面の美化・化粧下地など

MDF


低コスト化、表面の美化・化粧下地など

パーチクルボード

表面化粧・耐火・防火など

アルミ板

表面化粧・耐火・防火など

ガルバリウム鋼板


表面化粧・耐火・防火など

アルポリック

表面化粧など

ABS

表面化粧など

FRP
表面強化、表面化粧など

ハニカム
厚みを持たせるなど・軽量化

石膏ボード
耐火・防火・耐熱など

 

これらすべてに対応する夢のような接着剤はありません。
そのためそれぞれ相性を考慮し、適切な接着剤を選択します。

防音パネルは貼り合わせ後カット加工、切削加工が可能です。
ガルバリウム鋼板は刃物の関係上カット加工ができません。ご理解ください。

貼る際にプレカットしたものをご用意いただきます。
1箇所で切断工程、貼り工程、トリミング工程が終わるため低コストで製作できます。

 
 
◎施工例◎
耐火防音パネル

耐火防音パネル

芯材のスチロールにより軽量化されています。

 

切断面は小口テープで仕上げています

化粧パネルを貼りあわせ後、切断面は小口テープで仕上げています。

表面材はシャープボードのクリスタルオーク柄です。現在は廃盤。

 
化粧防音パネル

化粧防音パネル

表面にはトマト工業シャープボードを、芯材にはスチロールを貼りあわせているので、

非常に軽量な防音化粧パネルです。

 
耐火ダイライトパネル

耐火ダイライトパネル

アルミ板0.4ミリ厚をダイライトの上に貼り付けています。
ダイライトは表面のシートにより貼り不良が出やすい素材です。

ケイカル+ケイカルパネル

ケイカル+ケイカルパネル

 

12ミリのケイカル板を2重に合わせた耐火パネルです。

厚み24ミリ、比重が0.8ですので、重量約34kg/枚あります。

靭帯キラーと呼ばれてます。

 

 
アルポリックパネル+スチロール板+ポリ合板

 

アルポリックパネル+スチロール板+ポリ合板

 

ユニットの外壁となります。

アルポリックの耐候性と芯材の断熱性、ポリ合板の美観によりユニットの外壁材に適してます。

 

 

ケイカル板+スチロール

ケイカル板+スチロール

 

ケイカル板の耐熱性とスチロールによる軽量化を図ったボードです。
それぞれの良さを活かすのがパネル製造の目的となります。
スチロールの場合、中でつないで貼り合わせることも可能です。

 

ABSパネル+ガラスクロス+XPS(カネライトフォーム特号)

ABSパネル+ガラスクロス+XPS(カネライトフォーム特号)
より高い断熱性能を持たせたい時は、スチロールではなく、

XPS≒スタイロフォーム、カネライトフォーム、ミラフォームなどを使用します。

 

このようにいろんな機能を持たせることができるのが貼りあわせ加工なのです。

貼りあわせを行う会社ならたくさんあると思いますが、トマト工業が一番他の会社と違うのが、

小ロットでもできるということです。条件さえ合えば1枚でも喜んで。ということです。

※繁忙期はその限りではありません。

 

トマト工業株式会社


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

前の記事

仕事は一段落