熊野古道ヒルクライム2018レース開始
さて、皆様こんにちは
まぶちでございますよ。
レースリポート無駄に長いですが、
どうかご理解を賜りますようよろしくお願い致します。
○レーススタート
3組目は1,2組がスタートした2分後にスタートします。
ゼッケンナンバーは304
選手の証レーサーパネルが熊野灘の風になびいています。
長距離レースのためまったく緊張はありませんでした。
運や一瞬の判断より自分との戦い。
少しは成長しているのかもしれません。
○号砲
レースが一斉にスタートしました。
周りの選手たちが一個の塊となって前方に押し出していきます。
最初のペースが速いことはわかっていましたが、想像以上でした。
周りとの速度差がすごくどんどん抜かれていき、カテゴリの違う女子選手にも何人もぬかれました。
多分ほぼ最後尾になったと思います。
しかし
”乳酸を貯めないこと。”
そして
”落ち着いて・・・落ち着いて・・・”
自分に言い聞かせます。
毎回最初の飛び出しでなんども失敗してますんでね。
老獪な長老の如く一定パワーで刻んでいきます。
そしえ左手に大杉が見えてきました。
大門坂の夫婦杉です。
デッカイなぁ・・・
そう思ったと思います。
パワーは260Wで刻んでいくことを心に決めております。
最初の無酸素領域を使い切ったあとに、ペース心拍が出てくるはず。
調子が良いと200Wで心拍が120-125で落ち着くはずが
試走でも180Wで140拍とレース前からなのか心拍が上振れしていました。
あげすぎると後半失速しそうなので、心拍をあげすぎないことを心がけます。
みるみる心拍数が上がっていっているはず。
260W一定で刻んでいきます。
練習ではきつい150拍もレースなら150拍でも苦しくはありません。
”大丈夫きつくない。”
こころが折れなければ走れるはず。
そして当初の読みどおり
すぐに上からボロボロと人がこぼれてきます。
これはこちらがペースが上がったのではなく、
周りが上げすぎた代償がきているのです。
右からこうした失速する人たちを抜いていきます。
つづら折れ区間では抜いたり抜かれたりしますが、こちらはパワー一定のため
すこしすると後ろから完全にちぎれたりして見えなくなります。
先頭集団でない限り、駆け引きなんかはなしで、常に自分との戦いだと思います。
○那智の滝
やがて那智の滝が見えてきました。
”高いところからながれてるなぁ・・・”
そんな風に思っていたと思います。
日本一の滝、那智の滝。
一旦登ると、那智大社の商店街へ入っていきます。
沿道はたくさんのお店がたちならび開店前ですが活気があることがわかります。
”ソフトクリーム売ってるなぁ・・・・”
そんなことを考えていたと思います。
廃墟の手前に沖縄のような門があります。
手前の信号は公道封鎖のためスルー
商店街はすぐに終わり、最初のダウンヒルへ。
ちらっと心拍をみると170台へ。
やはりこれ以上あげすぎなくて正解だったと思うようにします。
この手前で2分後にスタートしたBコースの先頭2名に抜かれました。
追いかけることもできましたが、序盤にあげすぎないことを心に決めているので、
淡々と回していきました。
このあたりから大量にこぼれてくる人たちを右から抜いていく作業に。
このレースほぼほぼ最後尾からの出発なので一人旅が続きました。
たまに後ろにつこうとするも210W程度で、一定ペースが下がるのを恐れ
ほぼ単独走です。
気温は最高の陽気、ぽかぽかとした太陽があたりを照らします。
風光明媚なつづら折れ区間が続きます。
岐阜県民は海をみるだけでテンションが上ります(笑)
”早起きした甲斐があるなぁ・・・・”
そんなことを考えていたと思います。
頂上に近づくにつれ、景色が変わっていきます。
やがて妙法山Bコースのゴール地点に。
ここでラップタイムを見ると27分台でした。
ここまで平均パワーは262W
いいペースだ。そう思いました。
そしてまだまだかすかに余力があります。
ここからAコースは妙法山をおり、大雲取山へ向かうため
一旦下り区間に入ります。
熊野古道ヒルクライムの特徴の一つがこのダウンヒルの多さが上げられると思います。
これは純粋なヒルクライムじゃない。ロードレースなんだ。
テクニックを要求されます。
下はグレーチングがあり、ガレガレなのであまり飛ばせません。
今回随所で立ち止まっている人を見ました。
落車やパンクが相次いでいるのでしょう。
また前走者もいないため自分がどのくらいのペースではしっているのか皆目検討も付きません。
一旦下って再度登り返すと、公園につき、ここから大雲取山分岐になります。
○大雲取越
徒歩では往復8時間くらいかかるようなコースをわずか1時間強で頂上に向かいます。
かつて熊野古道最大の難所といわれていた大雲取越に挑むわけです。
試走でここから随所にパンチのある激坂が増えてくることがわかりました。
急勾配になった場合、大事なのは筋肉を温存すること。
○休むダンシングを覚えた❢❢❢
今回休むダンシング。
これを心がけました。
フロント36ーリア30Tの最小ギアに入れ、ダンシングして休みながら登ります。
激坂では前走者とは多少離れますが、
その後すぐに追いつき、追い越す事ができます。
これはとんでもない発見でした。
通称休むダンシング。
これはてっきりロングライドだけで使用するテクニックかと思いましたがレースにおいてもしっかり有効であることがわかりました。
つまり激坂ではシッティングからダンシングに切り替え、
使う筋肉を分散すること。
体重でワットを稼ぎ。
心拍を回復させます。
いままで激坂で踏みすぎてしまい、脚が乳酸まみれになることが多かったのです。
これをレース中試したくで
”早く激坂きてくんないかな。”
たけしのものまねでつぶやきつつ、
登っていきます。
頂上に登るまでにかなりの人数を抜いていきました。
ランナーがいうところの、ネガティブスピリット
というか最初上げていないので、相対的に上がってきただけという言い方がただしいかもしれませんね。また最終3組目のスタートも大きいと思います。
しかしこの頃から課題であった、パワーがだんだん下がってきました。
原因はわかっています。
”標高”です。
高度を上げると酸素濃度がさがり、パワーが顕著にさがってくるアレです。
私、とくにこの標高の影響をもろに受けやすいらしく、栂池でぶっ倒れたのも少なからず影響があろうかと思っております。
”ったく高度あげると
エンジンが悲鳴あげるて
ゼロ戦か❢❢❢”
しかしこちらも
平成の山武士ことひこさんにアドバイスいただいた鼻腔拡張テープを貼ってきています。なんなら2枚貼ろうかな思ったくらい。
(意味ないわバカッ❢)
なんとかパワー低下を抑えるぎりぎりの戦い。
260Wから250Wを目標に進んでいきます。
のぼりで何人もパスしていきます。
おそらく4分前、2分前に出走したメンバーだと思いますが、
最初に飛ばしすぎて失速してきたメンバーのようです。
下りであまり踏む気配がありません。
前が詰まって途中なんどもブレーキをかけることになりました。
しかし1時間を回るくらいに知らぬ間に茶屋跡にきました。
もうここまでこればゴールはすぐだろ。
そう思ってました。
そうこのときまでは。
○とんでもない激坂
しかしここからが本当の熊野古道でした・・・
目の前にはそびえる壁、そりたつ壁があります。
しかも下はガレガレ。
ここからの激坂、これは休むダンシングとかでどうにかなるものではありませんでした。
これはやばい❢❢❢
瞬時に思いました。
ヤバイのは、傾斜もそうですが、路面がかなり荒れています。
コンクリートの路面で、穴を石でふさいである部分もあるのです。
”こんなとこはいってまったら
パンクして
ワヤだがね❢”
名古屋弁がでそう・・・
またグレーチングもない部分があるのです。
大事な事なんで、もう一度いいます。
グレーチングもない部分があるのです。
しかし最初のオープニングにも言われました。
”これがヨーロッパスタイルである。”
と
はっきり言っていったこともないですが、
そう言われれば確かにそんな気もしてくるってもんです。
○ヨーロッパstyleである。
このガレ場、いやガレヴァも、
落とし穴のような穴、いや、いわゆるウォトシ・フォールも
オシャレな空気感をまとってくるというものです。
(バカだこのひと・・・・)
第一ここは熊野古道なんですよ。
大昔の人々はもっとヒドイ道を、
いや道なき道を、
そういつだって切り開いてきたはずなんです。
お前はゴリラだ。
だが
空に憧れる
鳥に、鳥になるんだろっ❢❢❢
そのくらいヒドイ道なんですが、そんなことより
一番大きな問題がここで発生してきました。
○足から電気信号が・・・
1時間を過ぎた頃でしょうか、左の腓腹筋がぴくつき出しまして、
これをごまかしながら進んできたんですが、
限界を超えたのか、ついに足首が直線で固定するように。
これ以上動かすと瞬時にひっくり返るアレです。
左足首が垂直に固定化してしまった・・・・
これ角度変えるとひっくり返るぞ・・・・
足が垂直に固定化されてしまいました・・・
ついに乗り移ってしまった・・・・この人が・・・
アチキと走ろーじゃないの♡
試走と深夜徘徊がまずかったか・・・・
左の腓腹筋(ふくらはぎ)は動かすと電気が走り、立ちごけ必至です。
こんな狭い道でビターンとやったらホント大顰蹙ものです。
自分だけならまだしも、後ろに迷惑をかけてしまう。
チームの看板背負ってそれはまずい。
左の腓腹筋を使わず右で踏むと、今度は右内転筋(ウチモモ)がぴくつき出しました。
すでに
下げるべきギアもありません・・・
”まぶさんヤバカ❢❢❢”
”どうした”
”左の腓腹筋が、死にかけの金魚のごた、ぴくついとるばい❢❢❢”
”ばかやろう❢❢❢左が死んだら右なんだよ❢❢❢右動かせばいいだろ❢❢❢”
”今度は右の四頭筋が
腐りかけのバナナのごたあつくなっとうばい。””馬鹿野郎❢❢❢なんどいったら分かるんだ、
交互にやっときゃ大丈夫なんだよ❢❢❢
ったくオギ錬で何学んできたんだ❢❢❢”
(なわけあるかバカッ❢❢❢)
”左の腓腹筋、沈没しました。完全に。
右の内転筋、つづいて左の大腿四頭筋も電気信号送ってきてます。やばいです。”
”電気電気て、
おまんはデンキウナギかバカッつ❢❢❢”
しかしいったいいつまで上がるんやこの激坂は❢❢❢
日本の消費税かっ❢❢❢”
”マブさん、頑張ってください、
終わらない夢はない、
抜け続ける髪の毛もない。
そういいます❢❢❢”
”馬鹿野郎❢❢それは
全部抜けてんだよバカッ❢❢❢
最後に右の四頭筋がのこってるだろそいつを使うんだ❢❢❢”
”わかりましたっ❢❢❢”
最後は右の四頭筋一本で。
(大殿筋は意識して使えない・・・)
筋肉でゴリ押ししていきます。
これがホントのゴリラダンシングなんつって
とんでもないコースでしたがついに、平坦に。
しかしここで出力を上げると、完全に左腓腹筋がつって立ちごけし、後ろに大迷惑をかけると思い、踏み込むことができませんでした・・・・
最後は心拍マックス190まであげようと思いましたが、178が最大心拍でフィニッシュ❢❢❢
ゴールタイム
1時間9分23秒
終わったら筋肉を酷使したことがよくわかりました。
おそらく随所に現れる激坂や、下り、グレーチング、溝などで意識外でかなり筋肉を酷使してしまった可能性があるということです。
正直、下りではもっと攻めることができたでしょうし、
最後ももっと上げたかったのですが、それは実力以上と言う事だったと思います。
悲鳴をあげていた筋肉がすべてを物語っていました。
よく最後までもったな・・・・
筋肉を労い、
広場にビターンと座ってあたりを見渡すとそこには紀州の山々の絶景が広がっていました・・・
ゴールタイムをみると1時間9分23秒
年代別で6位に。
表彰もなにもありませんが、とても嬉しかったですねぇ・・・。
レース
平均ペダリングパワー252W
NP240W
平均心拍171拍
最大心拍178拍
レースリザルト
年代別6位/57人中(40台男子)
総合35位
という結果でした。
筋肉ゴリラがヒルクライマーにあこがれて
でお送りした今年1年。
今年最後の最後のレースで
自分なりに納得の行くレースができたのではないかと思いました。
そして次にまたつながっていく。そう思いました。
ヒルクライムって
ほんとにいいものですね・・・・
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6位は凄いと思います。
シングルですからね、シングル!
今年最後のレースで自分との戦いに勝利できたんですね♪
おめでとうございます!
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お疲れ様でした!
他の方がリザルトアップしていたのでチェックしたらマブさんが年代別6位になっているのを見ました。
おめでとうございます‼️
一年間頑張ってきた成果が出ましたね(^_-)
それともう同じ40代のカテゴリーってことは、来年のレース私の順位が1つ落ちますわ(汗)
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6位すごい!
上位との差がかなり少ない。
来年が楽しみです。
色んな試みが実を結び始めましたね。
景色を覚えていられるならまだまだ行けますよー!
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年代別6位はすごい!
そして、今年ラストのレースで自分に納得出来る走りができて、よかったですね(^ ^)
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ありがとうございます❢❢❢
少しづつですが、成長を感じられてとても嬉しいです。
まだまだ表彰台には遠いですが、次につながるように頑張っていきます。
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なにげにとしさんの練習ブログ見て、自分もがんばらないとなぁ・・・といつも思います。
ダイナの時から始まったのかもしれませんね❢❢❢
あととしさんと差なんて全くないので、一緒にがんばりましょうね❢❢❢
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ありがとうございます❢❢❢
KATSUさんのエンデューロ優勝といい、
本当にチームのみんなに刺激をもらっています。
40台に突入しましたが、まだこれからというところを証明していきたいと思います❢❢❢
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今回は栂池と違って風景を楽しむ余裕がありました。
それにしても念願の入賞おめでとうございます。
flatさんのように、進化していきたいと思っております❢❢❢
僕も自分なりの”北山”を見つけないといけませんね❢❢❢
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ようやく食事の大切さと、ペース配分の大切さに気がつきましたか…
食事はエネルギーを蓄えるために、とっても大切なのです。
強度を上げている時期はタンパク質をたくさん取って、トレーニングで破壊された筋肉に回復する栄養を回さなくてはいけません。
レース直前には炭水化物や糖分を入れて、今使うエネルギーを充填する必要があります。
それを何から取るか、レース直前だと吸収率とか消化の具合を考えておかないといけません。
途中の補給も大事ですが、まずは走り出すまでのコンディションがしっかりしてないと、いい結果はだせません。
コンディションを作る食生活を意識して、来シーズンはさらなる飛躍をしてください。
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体重減もあれですが、炭水化物をとるようにしたらなんとかパワーがもどってきたようです。
栄養って大事ですね❢
(いまさら??)
次回は吸収率も考慮して補給したいと思います。
パワーだけでなく栄養や食生活、コンディションの大切さに気付かされました・・・