激化する住宅設備のシェア争いと◎住設三国志◎

 

私まぶちは

皆さんご存知のとおり、

 

 

スーパーマーケットめぐり

 

 

という

 

 

極めて高尚な趣味

 

 

をもっていることは

 

 

 

 

すでに周知の事実かと思います。

 

 

 

 

 

 

先日も大阪に日帰り旅行した際に、安売りで有名な玉出スーパーに入ったきり出てこな

 

 

くなり、

 

 

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なぜ

大阪、しかも南堀江まで来てスーパーマーケットに時間を使うんだ!

”しかも、

豆腐と牛乳て

このあと地下鉄のるんやぞ!!”

 

と言って嫁が店内に探しにきたという いわゆる

 

 

 

 

 

 

 

 ”玉出スーパー失踪事件”

 

 

 

 

があったことは

 

既に夕方のニュースでもご覧になったかと思います。

 

 

 

 

 

 

それに合わせて住設も好きということはご存知の通りかと思います。

 

前回・住設・ジャパン建材フェアについてのブログ

 

 

 

 

建築用語で住設というのは

 

住宅設備の略であります。

 

 

 

建売住宅などを見に行った時に、

どこをみますでしょうか?

 

 

まさか

 

 

 

 

 

床下収納をあけて逆しまに

 

構造を覗きこむといった

 

 

 

 

通称

”アジの開き”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

床に潜り込んで基礎を一周して戻ってくるといった

 

 

 

 

 

”川口探検隊”

 

 

 

 

 

 

 

または

 

 

壁面から壁面にレーダーで距離や角度を測定する

 

 

 

 

 

 

 

”アメリカ海兵隊”

 

 

 

 

 

 

 

 

などという大技をくりだす

 

”剛の者”

 

はいないと思われ

 

 

 

 

 

普通は

キッチン

であったり、

バスルーム

であったり、

トイレ、洗面化粧台

 

を見るのが一般的だと思います。

 

 

 

 

 

つまり

家の顔の部分,見てくれの部分、使い勝手の部分がこの住設に当たります。

 

 

 

 

 

 

建材業界、特に加工業に携わる業者さんならよくわかると思いますが、

 

実はこの住宅設備業界には激変が起こっています。

 

 

 

 

トマト工業はこのような情報が即座にいろんな方面から入ってくるシステム

があります。

 

 

 

決して一方向ではなく、複数の方向から入ってくるので情報の精度が非常に高く、

かつ速いのが特徴です。

 

 

 

通称

 

 

情報が随時入ってくるシステム

 

 

 

 

略して

 

 

 

 

”JHGZJHTKLシステム

 

 

 

ジェイエッチギーゼェイジェーエイチティーケーエルシステム

 

 

 

 

 

においては定評があり、最近では大手の営業さんも

 

 

うちに情報を仕入れに来るほどです。

 

 

 

 

 

われわれのような中小企業にとっては情報こそ命となります。

 

 

孫子いわく、

 

百金をおしみて敵の情報を知らざるは不仁の極みなり

 

とあります。

 

 

 

 

世の中の大きな流れはわれわれ大海に浮かぶ小舟のような

 

中小企業にとっても戦略構築の大きなファクターになります。

 

 

ではどのような潮流なのでしょうか?

 

 

その 大きな潮流としては

 

 

住宅設備業界の大きな流れ

 

1.内製化 ないせいか

 

内製化とはいままで他社にお願いしていた仕事を自分の会社でやってしまうことです。

市場がシュリンク(縮小)する場合に多くみられ、

現在の建材加工業界を表しています。

 

業界の縮小とともに外注加工業を減らす動きです。

 

 

特に大手建材企業のトップが変わったり、

それに伴って事業部自体が変更すると加工業者も”要注意”のランプが付きます。

 

 

大手企業の事業部の変化は、改革の合図と捉えて間違いないと思います。

 

このタイミングで大手企業からの外注加工仕事が一気になくなったり、

逆に増えたりすることがあります。

 

 

 

なぜか、

それは業績を好転させるためにトップは数字を見ますが、

外注加工費は”ムダ”と捉えられやすいからです。

 

 

 

ただし、大手企業によっては外注加工費で削減したつもりが

膨大な在庫管理費がかかってしまったというケースもあります。

 

 

どういうことかと申しますとたとえばある範囲内でそれぞれの3箇所に外注加工屋を持っていたとします。

 

 

その場合、それぞれの場所に仕掛品および完成品があっとすると

 

それを内部にとりこむ内製化することで外注加工費自体は浮くものの、

 

それぞれの加工屋さんが持っていた

 

 

在庫も自社で管理せざるを得なくなる

 

というケースです。

 

 

 

とはいえこれはレアケースであり

この流れがしばらく続いたことで加工業者が激減したことは間違いありません。

 

 

 

 

2.海外移転

 

主に中国、最近はベトナム、マレーシアなどに仕事または、工場ごと持っていくケースです。

われわれにとっては脅威となります。

中国、タイなどはハイリスクですが、他の東南アジアには依然として大きなメリットがあるようです。

 

 

3.合併・吸収

 

ここ数年にわたり

大手建材企業が合併と吸収を繰り返しています。

 

大手建材企業同士が合併していく流れです。

サッシを中心にすべてを揃えていたトステムとINAXが合併したことで

サッシはトステム、INAXはトイレに専念できる体制が取られました。

 

 

以下にそれぞれ巨大グループについての売上高を表にしてみました。

 

5-6年前は一番大きくても5,000億程度だったのではないでしょうか。

 

それが今やパナソニックの1兆8000億やリクシルの1兆6,000億を筆頭に巨大グループに集約されてきていることがわかります。

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現在住設業界は巨大な3軸のグループ企業に集約しつつあり、この3グループが覇権をあらそっているようです。

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左側の3グループすなわち

LIXILグループ

TDYグループ

パナソニックグループ

の3グループが先頭トップ集団グループを形成しています。

 

 

 

グループ化によってそれぞれのグループが

キッチンからはじまる

住設のほとんどを揃えられるようになっていることがわかります。

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逆に表にはない下位の建具系メーカーが脱落してくることも”JHGZJHTKLシステム

により情報として入っています。

 

 

 

 

武田、上杉、北条の関東三国志を思わせるこの戦いはどのようになるのでしょうか。

 

今のところ力は拮抗しているようにも見えます。

 

 

 

下にグラフィカルに売上規模と業界構造を表にしてみました。

 

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グラフ化してみました

 

 

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このLIXILはどのような成り立ちでできたのでしょうか?

どんなグループわけかと申しますと、身近なところで言えば

トイレなどをイメージするとほとんどTOTO社とINAX社だと思います。

 

 

以前、このトイレのINAX社がサッシ大手のトステム社と提携し LIXILの前身となる住生活グループを作りました。

 

その後

トステム(サッシ、キッチン、住設全般)

INAX(トイレ、キッチン、住設全般)

東洋エクステリア(エクステリア関係)

サンウェーブ(キッチン)

新日軽(サッシ)

などのなだたる大企業群が併合してグループを作りました。

 

この巨大住設グループがLIXIL社(リクシル社)となります。

 

 

 

これは我々加工屋にとったら死活問題であります。

 

たとえばいままでキッチン、洗面化粧台、トイレもすべて自前で揃えていた大手建材会社があるとすると、

ここが突然洗面化粧台の製造を辞める可能性があるわけです。

 

 

そうすると一気に仕事が0になるリスクも有りえます。

 

 

 

実際にこうした動きで廃業した企業もたくさんあります。

 

 

 

さてそのような合従連衡で出来たリクシル社ですが、

 

 この合併により、それぞれのメーカーが得意なものだけを作れることによる

品質、価格、納期のメリットは計り知れません。

 

また販売面でも家1棟まるごと受注ができるため発注者の作業も簡単にされます。

 

これは他社からするととても大きな脅威と映ると思います。

 

 

そこでここに対抗するように

YKKAP(サッシが得意なトステムのライバル)

(YKKのAPはアーキテクチャープロダクツの略で建材という意味でしょうか。)

TOTO(トイレが得意なイナックスのライバル)

大建工業(フローリング建具などの総合企業)

が業務提携したこれまた巨大な

 

TDYグループ

 

が完成したようです。

 

 

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企業の業態構造から見て完全にリクシル社を意識しているようです。

 

 

 

 

さて3つめの巨大グループは皆様おなじみ

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旧パナソニック電工の

パナソニック社(キッチン、フローリング、建具、トイレ)

です。

 

最近アラウーノというトイレを開発し、自社での製品の巾をさらに広げることに成功しています。

 

サッシを除く全般を扱えるパナソニック社はおなじみ電機系巨大資本です。

 

 

 

住宅設備はこのように巨大な3グループを軸に分かれているようです。

 

これに追従するように

 

トイレの

ジャニス工業社と

キッチンのタカラ社

が提携して対抗するという構図でしょうか。

 

クリナップ社は他社が追従できないステンレスキッチンで、

 

ウッドワン社はアンティーク、カフェスタイルで、

 

永大産業は?

 

ノダ社は?

 

一歩間違えば大手企業といえども存続が容易ではないです。

 

どのような戦略を打ち出してくるのか

興味は付きません。

 

 

 

 

独立系の建材メーカーがどこの系列に入るのか、

またあるいは独立色をつよめるのかも注視する必要が有ると思います。

 

 

 

 

 

話は戻ってそれぞれのグループにはグループの特色、強みがあります。

 

LIXIL社の強みは製品展開であり、圧倒的な商品群です。

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対するTDYグループはそれぞれがトップブランドの集合体です。

極めて強い商品力をもち、顧客基盤もしっかりしています。

 

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前回の東京ジャパン建材フェアでもしきりに

”TDY(TOTO・DAIKEN・YKK)”を浸透させようという意図が見えておもしろかったです。

 

 

 

ただ、TDYはリクシルとことなり資本関係が希薄です。

資本関係のない巨大な3グループが一枚岩で結束できるのか。

ということが考えられます。

 

3つの巨大な会社はそれぞれの分野でトップランクのシェアを持つ企業群ですので、強い力を持ちます。

たとえるならチームの全員が本田圭佑のようなものです。

それらの影響力をどのように調整していくのか?興味がつきません。

 

 

 

のこるパナソニック電工の強みは他の電化製品などとの共通化などが図れることでしょうか。

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住設に家電を巻き込んで売っていこうという手法が取られると思います。

 

忘れてはならないのは

一般消費者への高いブランド力です。

 

住設を決めるのは奥様のケースが多いので、これが大きなアドバンテージになりそうです。

 

 

 

むかしペンタックスのデジタルカメラを買ってきたら

嫁さんに

 

”なんでパナソニックじゃないんだ”

 

と言われたことがあります。

 

 

カメラと言えばペンタックス、ニコンでしょうが!

 

と言いたいところですが、ブランドとは恐ろしいものです。

こういった技術とブランドの逆転現象が起こりかねません。

 

 

 

 

 

弊社も細かい部分でつながっているので、

この今後住設三国志がどのように動いていくのかとても楽しみです。

 

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