2014ジャパン建材フェアポートメッセ名古屋に行ってきました。
今回名古屋のジャパン建材フェアのチケットをもらったので行ってきました。
ジャパン建材社は日本最大の建材商社であります。
いつものポートメッセ名古屋でございます。
田舎からですと名古屋市内を突っ切らないと行けないので異常に遠い気がします。
会場の外には業者さんと思われるトラックがいくつも有ります。
外は30度を超す熱気ですが、会場内もなかなか熱気があります。
入って正面のゴールデンゾーンにはジャパン建材社のオリジナルブランド
ブルズ商品群が鎮座しています。
正面には
おそらく杉田エース製と思われるエスウッドシステム・デッキ材があります。
フローリングなど主要顧客が建材問屋、建材商社さんということもありこれらの商材が並んでいます。
フローリングの主流はもはや合板+突板ではなく、
EBコートのフローリングに変わりつつあることを実感しました。
従来は突板とよばれる本物の木材をスライスしたものを表面に貼り付けていたのですが、
EBコートされた強化シートをはるフローリングに変わりつつ有ります。
発色が鮮やかで耐キャスター性、耐摩耗性、耐候性を付与するなど、機能的にはすごいものがあります。
もともと合板基材であっても内部にMDF「圧縮ボード」を一層入れることで耐キャスター性を格段にあげています。
さらに電子線強化型EBコートシートですので、傷がつきにくいです。
ハウスボックス社と思われる販売員さんの展示販売
こうしたイベントには、ジャパン建材の名を借りたメーカーの販売員が多数潜伏しています。
電気屋さんのエアコン売り場に潜むシャープやダイキン社の販売員さんのようなものですね。
私も水産の営業時代スーパーでうなぎの展示販売をしてました。
夏になると駐車場で
テントを張ってうなぎを炭焼き即売するのです。
さすがに実際に焼くのはスーパーの人でしたが、
炭やきは高度なテクニックが必要です。
どっからどう見ても
まごうことなきド素人でしたので、
マブチくん、うなぎっていうのは
このくらいがいいのかな?
なんていっております。
他にもっとおるやろ人材!!!
と、こころで叫んだと思います。
そりゃ、わたくしマブチは
”うなぎの関、
関のうなぎ”
出身であり
あるいは
うなぎの馬渕敦史
またあるいは
うながっぱ
とまで呼ばれたうなぎマイスターでございますよ。
しかしながら
”スーパーのうなぎ”
または
”うなぎパイ”
くらいしか日頃食べたことのないこの私に何がわかるのでしょうか?
さてさて
トーマスばりに脱線しましたが、
フローリング補修の実演会です。
フローリングの凹みにたいしてこの”色付きのロウ”のようなものを溶かしながら入れていきます。※FRPでいうところのパラフィンワックスです。
これも異なる2色を凹みの内部で混ぜながら施工するのがポイントのようです。
治具で削って
木目をペンで書きます。
ココで木目をいれます。
さてお次は養生テープ・・・
完成写真は!?
完成写真はっ!?
と思われるかたも見えるかもしれませんが、
ここで撮り忘れるのが
”昭和の忘れ物王”
と呼ばれるマブチたるゆえんでございます。
まぁ写生大会に絵の具をわすれることに比べれば大したことはないです。うん
こちらは積水化学工業さんの忍者ブースです。
いま右側のケースにはアンモニアが入ったタッパーがあり、ここに消臭のミストをふりかけた実験をしていました。
ゼオライトの鉱石が入ったミストをふりかけることで空気中の臭いを瞬時にかき消します。
ゼオライトというのは天然の鉱石です。
多孔質、、つまり穴が多いということです。スポンジをイメージするとわかりますが、表面の無数の穴に
いろいろな物質をキャッチするようなそんなイメージです。
1gでテニスコート5面分くらいでしたでしょうか?それほど表面積が多いのです。
臭いというのはもともと空気中に飛散する分子を鼻の器官がキャッチして信号を脳に送る。
というメカニズムでございます。
したがってこのミストは多孔質の穴の内部に分子を取り込むことに成功しています。
ファブリーズが分子を包み込むのに対し取り込んでしまう。
そういう理屈だそうです。
某実験によるとファ◎リーズの5-6倍の消臭効果があったようです。
こちらも
ハイパージオというブルズブランドのシートフロアです。
現在のフローリングは板の割が非常に大きくなっているようです。
これは
1.部屋が広く見えること
2.施工工数が減ること
3.目地が減ることで清掃性が上がること
などが要因でしょうか。
ファッションだけでなく、住宅にもトレンドがあるのでございます。
こちらはリクシルのショールーム。
巨大企業になったので、オペレーションが難しいようです。
この写真はバスルームのクリーンホッカラリ床でしょうか。 「くわしい名前はやはり忘れました。」
従来のホッカラリ床は断熱性を高めるために多孔質で仕上がっておったようです。
そのためその穴の内部に人間由来のタンパク質がつまり、菌の苗床になってしまったようです。
非常にとれにくい汚れがバスルームの床に発生してしまったのです。
それを改善し、クリーンで、ホットでカラリという3要素をお客さんに提示する。
お客さんの意見を吸い上げ、毎年毎年アップグレードしていきます。
日本の住設は世界1ではないでしょうか?
日本が誇るべき文化です。
全国の女子の皆様
おまちかねでございます。
これは上部のLEDライトが
人間の顔を綺麗にみせる。
という究極の洗面化粧台です。
これで”イケメン”になれる。
これさえあれば”イケメン”になれる。
とおもい、
鏡をのぞき込むと
満面の笑みの
”イケてない方のイケメン”
がそこには居ました。
速攻気をとり直して次の場面へ。
これがリクシルの主力商品、キッチンの
”アレスタ=ALESTA”でございます。
キッチンというのは一個の単体部材ではなくあらゆる
住設の王様であり、家具の王様
日本代表でいうと”本田圭佑”にあたります。
あらゆるメーカーがしのぎを削り合う、この主戦場において
最も重要なのがこのキッチンです。
上代はかるく車が変えるほど。
従来、キッチンの排水口は下部にあるのが常識でしたが、
コレが蛇口の横、つまり縦面に入りました。
そこでこのプロペラのような排水栓がくるくる周り、対流をおこし、自動でヌルヌルをお掃除します。
広々シンク。
非常に広くとってあり、排水口がオクにあるので、従来のデッドスペースがなくなり、
感覚比で焼く30%は広くなっています。
”すごい”
”ひぇー”
お前は主婦かっ
というほどはしゃぎました。
ダイエット中にもかかわらず、ここで
メロンソーダギンビエで。
とご注文。
こんな素晴らしい住設を目の当たりにして
このくらい飲まなきゃやっとれんというわけですよ。
日立ハウステックのキッチンです。
ハウステック社の利点はなんでしょうか?
キッチンというのは先ほどもうしたように、住設の王様でございます。
このキッチンの特徴として
扉などの面材で大きく値段が変わるのがいわゆるキッチンの
”面材商法”
でございます。
ショールームに行って輝く面材を見れば世の中の女子はたいがい
良い物が欲しくなってしまうと思います。
それだけの魅力があります。
しかし面材を変えるだけで大きく価格が変わってしまうのです。
この価格表。これはペニンシュラという車ではありません。
キッチンです。
たとえばこのサンヴァリエリシェルというリクシルの上位機種ですと
扉グループ1と6では
106万→200万と
2倍近い差があります。
面材だけで100万円の差がでるということです。
このあたりになると
”ウノ・カンダ”
ばりの金銭感覚じゃないとやっておれません。
この面材商法に異を唱え、どの面材でもほぼ同じ価格で出荷できるというのが
ハウステック社の売りのようです。
さらに新開発の引き戸では
引き出しの中にダボを仕込み、可動棚化させています。
これによって自由に中棚の位置をかえることができます。
こちらはYKK社
こちらはTOTO社
こちらはウッドワン社です。
ウッドワンというと先端企業群のPanasonic、LIXILやTOTOと比較してどこか2番手、3番手的で
時代の先端というイメージではありませんでしたが、
コレを逆手にとって”カフェスタイル””アンティークスタイル”
という独自路線でキッチン、建具などを提案しています。
見事な戦略ではないでしょうか。
中にガラスが入っているクラッシックスタイルの無垢ドアがこのメーカーの一番の特徴。
右側のキッチンもクラシカルです。
このドア、定価が20万とすると、ガラスが約10万程度するようです。
アンティークのアの字もわからないような男子は
”こんなガラスその辺で拾ってこればいいじゃん”
いうかもしれません。
そんな野郎どもには、
両手にもった徳用たわしで、フィリップ・トルシエばりに赤くなった両頬をサンドイッチし、激しくこすりあげざるを得ないのでございます。
さて、
展示会というのは各メーカーの一番売りたい商品が並んでいます。
それはお客さんのニーズとはある意味離れているかもしれませんが、
日本の住設メーカーさんは消費者の声を本当によく聞いて、改良に改良を重ねています。
競争が激しくなると儲からない。といった一面はあろうかと思います。
ただ、その中でお客さんに対するニーズの組み上げや設計も巻き込んだ商品づくりというのは
本当にレベルを上げていく要因になるのだなぁ・・・
と変に感心してしまいました。
ありがとう、ジャパン建材フェア
ということでポートメッセを後にしました。