決算続き
数年前まで債務超過状態に陥っていました。
とはいえ外部からの借入金はゼロでほぼ全てが役員借入金によるものです。
利益を出さないように。ということで合法的にではありますが、意図的に役員報酬その他を高くすることで
税金を極力減らす。ということがどこの中小企業でも行われていました。
従ってふくれあがった役員借入金が”みかけ上財務を圧迫していました。”
この役員借入金は銀行さんの査定上は資本金と見なされます。
本来なら安全性は非常に高いはずですが、外部からみると安全性が低いと見なされかねませんでした。
銀行から見た決算書
税務署から見た決算書
経営から見た決算書
はそれぞれ大きく趣が異なるというのが現状です。
ここ数年で
利益の積み増し。
資本金への振替。
役員債務への振替。
等でかなり圧縮することが出来ました。
先の3種、どれを重要視するかで決算書の作り方【かなり語弊がありますが】が変わって来ます。
つまり税金主義。の場合
利益を圧縮する
税務署向けの決算書
利益を過大に計上する
資金繰り重視の場合
銀行向けの決算書
当期の正確な利益を表す
経営重視の場合
経営者向けの決算書
という3種類に分類されます。
別に3種つくるわけでなく、そのどれかの方向性に行きやすいということです。
トマト工業では経営重視の方に急激に方向転換しており、当期の財務状態を正確に知るための決算書として活用しています。
上記2点ですと、当期の成績がわかりづらくなってしまい、悪い方向に会社という船がながれているにも関わらず
”舵を取るのが遅れる”ということが起こりかねません。
決算書ひとつとっても経営者の意志が反映される。とても面白い物です。