板金笠木と雨漏りの原因について
今日見に行った現場では、典型的な屋上、ベランダの漏水でした。
板金部分です。板金は躯体に止め付ける必要があるのですが、
その際に、上から止め付けてあります。
これは上から釘で留めて、シーリング(弾性のゴムのような充填剤)でフタをしているものです。
右の写真を見ると分るのですが、釘が浮いており、周りが白くなっています。
(缶切りスクレパーは普通のバールと違って差し込みが細いのでカンタンに入ります。にしても1?は浮きがありました。)
これは紫外線で劣化したシーリングの跡です。
当然防水効果は全く期待できません。
普通の釘ですと板金の上の手すり工事などの振動でカンタンに釘が上がって来てしまったりします。
※釘の部分のトタンに水の跡が残っています。
板金屋さんでも上から止める人がいるので注意が必要です。
おすすめの笠木は新築のベランダなどで使用するアルミ製の笠木ですが、コストがかかってしまうので、板金笠木になるケースが多いです。
板金笠木の場合では、
我々が施工する場合は横からネジビスで止めるようにしています。
ただし横からビスで止めるにしても下方向に向かって止めるのではなく、上方向、もしくは水平に近い形で止める必要があると思います。
屋上での漏水で多いのがこの板金笠木の漏水です。
その場合は、屋上全体の防水工事を提案するのではなくまず笠木の状態を見る必要があります。これだけで相当の水漏れがなくなったケースもあります。
余計な工事はお客様の負担になります。
笠木工事だけで終わってしまったお客様もあります。