木工機械展ウッドエコテック2019に行ってきました。

さてみなさまこんにちは


まぶちでございますよ。



先日名古屋のポートメッセで開かれました、

木工機械展に弊社の坂井と行ってまいりました。


2年に一回開かれる木工機械の展示会です。

実は全国的な展示会のようで、東京、大阪にはないので、名古屋だけ。
東京、大阪にあって名古屋がない。
こんなイメージが多い中、木工展だけは我々の誇りですね。

というわけで全国各地から木工屋さん、建具屋さん、製材屋さん、プレカット屋さんなどが集まってきます。

我々が最初に行きだしたのが10年ほど前だったと思うのですが、その当時は年々縮小という話を聞いておりました。

ポートメッセも3つ展示館があるのですが、昔は3つあったものが随時縮小され、1つになってしまいました。

しかし、今年はなんと2つの展示館にてひらかれるようで、昨今の機械メーカーさんの活況を表しているようです。

最初は第2展示館の方に

いつもお世話になっている商社営業さんと歩いて回ります。


◎兼房さんブース

カネフサさんといえば、木工では知らない人がいない刃物のトップメーカーです。

金田正一、金本知憲、そしてカネフサ

これが世界三大カネと呼ばれていることはみなさまもすでに周知の事実だと思います。
(なわけあるか❢❢❢)


超硬のビットや刃物に定評がありますね。
うちはダイヤ主体なんで、あまり使ってはいませんが・・・
ちなみに自宅にはダイヤは一個もありません。
(ホントどうでもいいわ❢❢❢)


刃角や切れ味などいろんな要素を切り取っって考える必要がありますね。

一番よく使うのはチップソーと呼ばれる丸鋸です。

305、330、355といった直径サイズが出ていますが、
ここに超硬ないしはダイヤなどのチップをつけて切断していきます。

窯業系材料加工用工具

○刃物の設計とメリットデメリット

刃はとんがっていれば切れ味は良く、バリが出にくいのですが、耐久性に劣ります。

一方で平たくなっていれば切れ味が劣ってバリが出てしまいますが、耐久性はアップします。

刀で切るのが日本刃のような鋭角の刃物、

叩いて切るのが西洋の刃物のような鈍角刃物、

布団を叩くのが引越しおばさんです。

souonobasan
(お前のブログのレギュラーか❢❢❢)

このようにトレードオフの関係性があったりします。

そのため自社の製品にあわせて最適化したりします。

また刃物には共振を防ぐようなスリット加工が施されてあったり、

刃の形状を工夫してあり音の元となるエアーポケットのエアーが含みにくくなっている加工がされているものがあります。


シンバルのように響いて音がでるのですが、スリットを入れる事で音が減衰されます。

チップソー一つとってもたくさんの商品がありますね。


◎飯田アミテックさんブース

さて、お次は飯田工業グループです。

このグループ、住宅関連では飯田産業グループが有名ですが、
(知る人しか知らんわ❢❢❢)

木工ではこの飯田工業グループ
※全く関係ありません。

飯田アミテックとか読んだりしますね。

我々素板加工の会社からするとこのアミテックという会社は非常に堅牢な製品を創ることで有名です。

▲RCN310-245
日本の昔の木工機械はめちゃくちゃ剛性が高くて故障が少ないという特徴を持っています。
頑丈、堅牢、故障知らずで全くぶれないというよさが逆に国内の木工機械メーカーの首をしめたという説もあるようです。
機械が売れなくなってくると、
より軽量化して買いやすくする会社(シンクスさん)
これが木工の汎用主義派
と従来の流れを強化していく会社(アミテックさん)などにわかれてきたという経緯があります。
これが木工の剛性主義派です。
ここはテストにでますよ。
(でるか❢❢)

剛性主義、その流れをもろに受け継いでいるのがこのアミテックという会社ですね。

機械自体の重さが大迫くらい半端なく
ガッチリしてるので刃物なんかのブレが少ない。故に故障が少ないという定評があります。

剛性が低いと末端がブレて加工精度がおちたり、微振動で故障が頻発したりします。

そのアミテック社がパネルソー(タテ型切断機)をだしたということで見てきました。


(平型)ランニングソーで定評があるアミテック社が(タテ型)パネルソーを製作したということで業界はとてもザワザワしております。

制御はシンプルな制御です。剛性はわかりませんがおそらくかなりガッチリつくっているのではないか。と言う事でした。


◎山本ビニターさんブース

山本ビニターさんは、高周波接着機と高周波プレスの会社

うちも全国的にも珍しい貼合加工を行っております。

なぜめずらしいのか・・・・・

少しオブラートに包んで話ますが、、、、








それは・・・・

それは・・・・・・・・・







全く儲からないから
(田中マー君くらいのドストレートだわ❢❢❢)


時間がかかる

洗浄に時間がかかる
危険である
養生に時間がかかる

と3拍子そろっているからであります。
(4つあるんですけど❢❢❢)

塗装、接着というのは液体をつかいます。

つまり生物なんです。


生物は高い。

これはお寿司でも言えると思います。



山本ビニターさんについては
この接着を高周波を使うことで瞬時に加工できるようになります。

これは生物を瞬時に乾き物にするというテクノロジーなのです。


弊社も取り扱いを検討したのですが、

材料が高周波の電磁派をとおさねばならないという条件がありケイカル板などでは通しにくい可能性

があるということで懸念されました。

実際に電磁波を実演できました。

電磁波を接着層に当てて数秒すると接着剤が硬化しています。


ワタシも頭に電磁波当てたら
多少は頭よくなんないかな・・・


◎ホマッグさんブース

ホマッグさんというのはドイツかどっかの木工機メーカーですが、特徴というのはなんといっても






営業さんの押しの強さ(笑)

もうこれに付きますね。

押し出しが強い。全盛期の武蔵丸くらい。

武蔵丸光洋の画像 p1_2
※武蔵丸光洋

とにかく
自社製品愛がすごい。

毎回見るつもりがないんですが、あまりのおしの強さに引き込まれて見に行くことに。
Sさんのキャラクター大好きです。

ここではキャビネットソフトと連動した全自動システムラインです。

うまく日本語で説明できないのがつらい。

構想が素晴らしいですね。

自動ですべてを作ってくれるという夢のようなラインです。

◎注意点◎

ただ、ただです。

このラインが本当に一品一様の製品に適用できるようにするには
さらに何段階かの階段を登らねばならないでしょう。

うちも納品されたロボットを使いこなせているわけではありません。

細かい部分の精査にものすごいコストと時間がかかるのもまた事実だと思います。

とはいえ重い作業を自動で行ったり、連続作業を機械化できるということは生産性アップにとってものすごく大きなメリットがあると思います。

将来の夢をみているようでしたね。



ちなみに、岐阜でもトップクラスの加工屋さんはここの機械を愛用しているようです。

あるあるですが、こうした先進的な加工屋さんは、

機械もそして、車もドイツ車のようです。

車も。ドイツ車。




私もドイツ車ですがね❢❢❢
ドイツ車❢❢
(お前車もってないだろ
それチャリだバカッ❢❢❢)


◎ホルツさんブース

そのあと、ホルツさんブースに。

海外製品勢力図
木工においては海外製品の勢力図がガラッとかわるようです。

関東ではビエッセ
中部ではホルツ・ホマッグ
関西ではホマッグ

が強いと言われています。

エッジバンダー

エッジバンダー

ホルツヘルのエッジバンダーには多くの種類が用意されています。お客様のご要望に応じて、コンパクトな基本型からハイパフォーマンスな多機能モデルまで多くの選択肢の中から、ご希望の機種をご選択いただけます。

CNCマシン

CNCマシン

ホルツヘルのCNCマシニングセンターは、お客様に親切な設計です。オプションを標準化した、お値打ちなモデルからハイエンドモデルまでをご用意し、多くのオプションから必要な機能だけを選択し、シンプルな設計にすることも可能です。

我々中部圏内ではいつもお世話になってるホルツテクニカナゴヤさんが見えます。


サポートがとても手厚いので、商社さんも売りやすいようです。
我々中部圏のシェアはとても高いですね!

今回見たこともないボール盤を見せてもらいましたが、
アイデアが豊富でとてもおもしろい商品でした。

やっぱり実地で解説してもらうと本当にわかりやすいです。

ただおいてあるだけだと、変わった形をした箱ですからね。

今回一番の発見でしたね。

◎シンクスさんブース

木工機械ではトップクラスのシェアをもつシンクスさん
うちの機械もほとんどがシンクスさんです。

オブラートに包んでお話すれば・・・





それは・・・・

理由はお値打ちだから。
(ダルビッシュくらいどストレートだわ❢❢❢)
HSBシリーズ[NCボーリング]
パネルソーではもともとトップシェアでしたが、
ランニングソーや、NCルーターなどの製品も有名です。

剛性については平安さんや庄田さんの機械よりも軽量なので確かにブレが発生したりしますが、
ここの最大の強みは営業さんやサポート会社のサポートの強さです。

我々が一番恐れるのは、実は故障することではありません。
故障して機械がとまることを恐れます。

どう違うんだ❢❢❢

と言われることもあろうかと思います。

機械が壊れた時に、治るまでどのくらいかかるかわからない。
これが一番困るわけです。

営業担当がね、こんな感じだと困ってしまうんです。

”○○さん、機械主軸がこわれましたわ。パコーンとね。外れたみたい。


エッ、納期、それがねここの部品これが
特注でね、工芸品みたいなの。

だからいつになるかわからないの。ワカル?

こう・げい・ひん・ワカル?

エッ、お客さんに報告しなきゃなんない?


イタリア職人と秋の空いいますがな。


納期なんてそんなもん、知らんがな。

言われた日には卒倒しますからね。

一方でシンクスさんの営業であれば

”◎◎さん、機械主軸が壊れましたわ。

一応営業で応急処置しときます。

明日には部品が届きます。

あさってにはサポート部隊入りますんで来週までには動かせると思います。”


これなんですよ。これ。この圧倒的な安心感。


機械が壊れて仕事できませんでしたわー!

いえば大手の担当者に頭刈り上げられますのでね。
(どんな会社だ❢❢❢)

しかし、シンクスさんの場合、営業さん自体がある程度機械がわかっていること、
シンクステコムさんというサポート会社のサポートがしっかりしていること。
から復旧が安心できるというメリットがあります。

木工加工機界隈では、

安心することを
”テコムしてますか?”

言うくらいですからね。
(いうか❢❢❢)
HSBⅡシリーズ[NCボーリング]
HSBⅡシリーズ
また設計やCADCAMなども一部内製化しているので、制御の方のトラブルもわりかし強いというメリットがありますね。

今回代理店として動く海外メーカービエッセの機械、それにランニングソー、パネルソー+ロボット、NCルーターなど一連の注目商品を揃えてきていました。

総合力がありますよね。


◎平安鉄工さんブース

平安鉄工さんというのは日本の代表的な木工加工機メーカーです。

ブランドとしてのトップというのがこの加工機メーカーの特徴です。

剛性が高く、信頼性があり、故障しない。
NC-131PMC
うちの231Pは故障知らずの機械です。

平安さんの特徴は高剛性を生かした型加工機械など5軸等の機械ですが、
あまり時間が残されておらずそうそうに立ち去ることに。

派手さをこのまない質実剛健というイメージですね。

◎庄田鉄工さんブース

庄田さん、平安さんというのは木工加工機ハイエンドの代名詞です。

平安さんとよく似た立ち位置というイメージがあります。
平安さんと異なり作業原点が逆なので注意が必要と聞いたことがあります。

最近はわりかし前衛的な機械を出してきているなぁという印象があります。
平安さんと同じく時間が足らず・・・

◎ライツさんブース



最後にもう
ホタルの光的な歌がながれる頃、

さらっとよったライツさんブース。

さすがにまずいと思い立ち去ろうとしましたが、

”今来てくれたら、撤収手伝わなくてすむ。”

という素晴らしく高尚な理由でつかまりお話を聞くことに。

ダイヤ-ロウ付けの切削刃について聞きました。
うちの機械では海外フェルダー製の機械についているネスティング切削刃に使用していますが
とても勉強になりました。

もんのすごいダイヤのチップがついた刃物を展示してました。
どうやら最近この手のタイプが多いようです。

というわけで全く時間が足らず全然回りきれませんでした・・・・


しかし代表的なところは一通り回ることができましたね。

帰りは坂井から普段聞けないいろんな話を聞くことができましたよね。

うちは会議がないので、コミュニケーション不足に陥るきらいがありますが、
こうして話ができるのもまた楽しいものです。
















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