新しい加工
最近は大変加工が多くなってきています。
住宅の着工件数の増加に伴う影響もあるかと思います。
通常の加工屋さんは”機械に対する稼働率を如何に上げるか”
に重点を置いていると思います。
しかし、トマト工業では
あまり機械毎の稼働率を上げすぎないようにしています。
それはカンブリア宮殿に出られた
”エーワン精密”さんを参考にしている物です。
エーワンさんでは
超短納期
財務体質の強化
従業員満足の徹底
をそれぞれテーマにしているようです。
その中に稼働率を上げすぎない。
というものがあります。
経営に教科書があるとすればおそらくそこには機械の稼働率を100%にちかづくまであげることが正しいとかかれると思いますが、エーワンさんでは逆です。
このあたりがとても面白い発想です。
実学から生まれた思想で大変参考になります。
なぜ稼働率をあげすぎないのか?
弊社のような超短納期、小ロット加工で当日加工、当日出荷という加工を基本ベースにしている会社では
稼働率の上昇は命取りになりかねません。
なぜなら
超短納期超小ロットは言い換えると安定した受注がない(こまかい受注の集合体)と言えると思います。
当然受注の変動が激しいと言えると思います。
機械の稼働率がカタログ上100%でも実際の稼働率はやはり加工不良やトラブルなどで多少下がってくるからです。
この安全マージンといいますか、パソコンで言うバッファ機能を持たないと超短納期が実現出来ないからです。
翻って大量生産型で稼働率命の場合、工場の機械稼働率を上げんがために安売りに走ったり、
稼働率重視の大量生産品へ傾注して小ロット品に対する意識が薄くなってくると思います。
ただ、このあたりはどちらが良い、悪いではなく加工会社の事業領域(どのエリアで生きていこうとするのか?)の問題だと思います。
いろんな方法論があって面白いですね。