工場内トイレ増設・設置
どうもこんにちは。
まぶちでございますよ。
工場内トイレ増設
トマト工業では、インターン生2名を入れて
商品開発チームをつくっております。
4名のチームなのですが、そこでの成果をすこし。
今日はトイレ増設のお話。
トマト工業も男性ばっかりだったんですが、
女性が増えてまいりまして現在5名いるので、
どうも今のトイレ入りにくい。
という話になってきています。
従来型は男性用があって右手に男女兼用の洋式があるのですが、
そのため女性用のトイレを入れることになりました。
先日はシャワールームを増設したばかり
天面がほぼすべて採光仕様のため大変明るいです。
第一期インターンの橋本ファブくんが中心となって開発した大型シャワールーム
現在このスキットシャワールームの2号機を制作しております。
2号機の内部はこんな感じ。
2号機はカラーが1号機と異なります。
ガルバリウム鋼板・ブラックブルーです。
○外壁の特徴
ブラックブルーは遮熱型外壁です。
遮熱塗料の製品で従来と比べランプ温度試験では20%の差が出ています。
ホワイトは親水性防汚外壁です。
親水性防汚外壁は、雨で汚れが落ちる自浄外壁です。
・対応カラー
他にもシルバーや緑青などの外壁も加工可能です。
このブラックの2号機はトイレ設備を導入し、トイレユニットとして制作していきます。
昔シャワー室やトイレユニットを組み立てていた経験を生かして自社商品の開発をしております。
0.25円/Lくらいなので、ネオレストの場合1円ちょっと、大昔は3円ちょっとということで人数が多いと差がでてきますね。
・水道代年間試算
一日30回流すとすると、365日でネオレスト10,950円、旧型35,587円
10年で新型109,600円、旧型355,870円
と約20万円も差がでてきます。
人数が多いところは節水型が良いでしょう。
通常屋外型のユニットにはこうしたタンクレストイレはつかないことが多いです。
なぜかと申しますと排水の位置が違うからです。
通常のトイレですと排水芯がもっと手前にきますが、
タンクレスの場合奥側によっていきます。
タンクがないぶん、スペースがぐっと広くなるわけですね。
またお掃除の手間も減ります。
○室内空間
室内が1200mm×1700mmと
通常の屋外ユニットと比較して32%も広くなっています。
簡易トイレと比較すると
室内が840mm×1140mmで
213%も広くなっています。
天井高をあわせた容積でいくと
通常屋外ユニットの約2倍、簡易トイレの約3倍の空間になっています。
天井はFRPの透過仕様で制作したのですが、開発チームの手作りですので若干改良の余地がありそう。
前面に大きくスペースがあります。
とにかくでかい。天井が高い。
・天井高に関して
メリット
天井高が高いメリットについては
・開放感がある
これが一番大きいと思います。
・外観がスッキリする
従来型と並べるとよく分かるんですが、外観がスッキリします。
一方デメリットもあります。
デメリット
・暖房などをする場合暖房効率が下がる。
・掃除が大変
上の方の掃除がしにくいというデメリットがあります。
開放感についていえば、
前の機種の屋外シャワーが
これなんですが、
大きさが800mm×1800mm高さが2100mm
旧型シャワールームエース
寸法1.44㎡体積3.024㎥
新型スキット
寸法2.56㎡体積6.144㎥
寸法比77%アップ、体積比103%アップ
となっております。
体感については使用者全員が使いやすいという評価です。
コストも違うので単純比較はできませんが。
最初の設計の時に、実際使う人の立場に立って
要求仕様を決めていきました。
それが以下の項目
○要求仕様
・コスト低減
いいものを作ってもコストが高くなっては行けない。
・生産性
工場で作りにくい工芸品のようなものでも行けない。
・組み立て性
組み立てができるだけしやすいものでなければならない。
・軽量化
最低限の剛性を保ちながら、かつ軽量でなければならない。
・量産モジュール化
部材は特殊モジュールだとコストがあがるので、量産モジュールで制作できること。
・高機能化
内装住機はお客さんが使いやすいなるべく高機能なものを選択する。
・清掃性
掃除の手間を考える事。優先順位は、汚れがつきにくい設計⇒汚れがつきにくい素材⇒掃除しやすい設計⇒掃除しやすい素材
という優先順位にて制作をしております。
・汎用性
内装は汎用資材を利用することでお客さんに選ぶ楽しみと、低コストでの提供を可能にしています。
非常に高い目標をもって作りました。
○フィードバック
評価点
・外観の評価は非常に高い。高級感がありシャワー室に見えないという評価
・コスト的にも抑えられておりメリットがありそう。
・大々的に公表していないもののすでに何件か受注希望がある。
改善点
・天井の採光素材が汚れが付きやすく黄変するので変更する必要がある。
・内部板厚が9mmで胴縁をビスで固定すると中にもビスでてくるので改良する必要がある。
※内部壁厚をあげると重量化に直結するので改良変更点あり
・胴縁の耐水化
樹脂胴縁を検討にいれていくことで改善
・外壁の加工性
Kスパン0.35mmが工場加工が厳しい点⇒プレカットにて対応
水切り等は塗装の素材に変更することで改善
1号機よりも2号機の方がかなり改善されており
制作時間も短くかつ軽量になっています。
あとは制作の過程でどれだけブラッシュアップできるかですね。
実際の販売まではこちらで利用してみて不良箇所や設計変更箇所の見直しを行っていきたいと思っております。