在庫削減とは??
9月決算ですので、総ざらいの棚卸しを行いました。
よくいろんな会社で
在庫削減しよう!という動きがあると思います。
前働いていた水産加工メーカーでも在庫削減を徹底しようという方針でした。
在庫削減については営業という立場から疑問がありました。
その会社の大元になる規範が3つありました。
1.利益を伴った商売
2.売上昨年対比115%
3.在庫削減の徹底
という規範です。
1.利益を伴った商売
なるほどなるほど
2.売上昨ネン対比・・
なるほどなるほど
ただ、
3の在庫削減は学校上がりタテの自分には理由がよく分かっていませんでした。なぜ3本柱にはいってるんだろう???
というのはとにかくよく欠品していたからなのです。
うなぎケース、エビケース、いくらケースなどが冷凍庫に積み上げてあるのですが、
週明けなどは営業間で取り合いになり、無い場合、平身低頭でお客様にあやまるのです。
【オレタチはペコリンだな】と話していたものです。
在庫がないから他で買うわい!といわれるケースも当然よくあります。
なぜ販売機会をロスしてまで・・・
という気持ちを営業の皆がもっていたとおもいます。
先輩に
【なんで在庫をそんなに削減するんですかね-?売れない方が駄目なのに・・・】
と聞いたところ
【そうやなー!】
という返事しか帰ってきません。
従業員1,000人を超える水産加工メーカーで
所属の営業所だけでも営業が10人以上いた会社です。
それでも誰も本当の理由が分かってなかったのです。
なぜ極限まで在庫を削減するのか??
明確な答えを返せる人が果たしてどれだけいるのでしょうか?
それは営業サイドの理由よりも財務サイドの理由が大きいのです。
1.在庫が倉庫にねむっているということは、お金が眠っているに等しいです。
在庫は当然お金を出して買った物なので、それが倉庫に大量にあるということは余分なお金をだしているということです。
大きな会社になるほどお金は自己資金ではなく銀行などからの借り入れが多く、金利を払ってお金を借り入れています。
在庫がすくなくなれば、当然こういったお金を返せます。
金利もすくなくなります。
せっかく大量に安く買ってもこうした金利を計算したら合わなかったと言うことがあります。
2.在庫は倉庫を占めます。
倉庫というのは、お金になります。
会社では
時間=お金=場所=商品
という意識を持つべきだと思います。
賃貸の場合などは特に場所にお金を払っています。
自社倉庫でも結果的にはお金を払っていますよね。
3.資金繰りの関係
会社は現金をある程度持っていないと利益がでていようがいまいが、関係なくおっ潰れます。
まったなしです。黒字決算を打っていようが、余計な物を購入して資金がまわらなくなればアウト
よくあるのが新店の出店費用がかさみ・・・不動産投資などにより資金繰りが圧迫され・・・
とありますが、これです。
在庫は先ほどもいったように在庫=お金のため、資金繰りを圧迫してしまうのです。
4.在庫管理費
在庫は管理費を食う。というのがトヨタ生産方式の先生から聞いた話です。
膨大な商品があると倉庫を探し回ったり、奥から出したり・・・といったデメリットがありますよね。
5.商品ロス
1年も倉庫に商品を置いておいたらたいていの商品は評価が下がってきます。汚れたり、傷が付いたり・・・
こういったロスは商品をムダにするだけでなにも生み出しませんよね。
こういった様々なデメリットからあらゆる会社では使う分だけを発注するように成っているんですね。
昔のように大量に安く買って倉庫においておくというのがいかにムダかがわかります。
大量に安く買ったムダなモノが倉庫と工場に積み上がり、仕方ないから新倉庫を建設する。
端から見るととても滑稽な話だと思います。
作手もこれに合わせた生産方式をとっていかないといけないと言う事が言えると思います。
トマト工業ではお客様が欲しい分だけを欲しい時に出せるようにしています!
最後にちょっと宣伝を・・・悪いクセ?