加工について
土曜に急な仕事が入りました。
月曜から珍しい?塗装ラインの仕事があり、水曜にお客様が来社されるので、ボチボチ準備をしようかと思っていたところです・・・
なんと東京ミッドタウンの中に使うケイカルの加工?らしいです。聞いたことしかありませんが・・・
9,000mmもの大きさの正円を厚物の12ミリで切削します。
当然1枚からでは切削出来ないので、50枚近い原板を使用します。
スゴイプロジェクトのようです。
スゴイのは納期の方も土曜夕方に受けて月曜午前出荷という信じられないほどの急日程です。
納期がなさ過ぎて協力工場さんも持ち込み出来ません。
店舗、内装などは年度末、ここが正念場ですね!
夕方直ぐに図面を入れるということで出荷業務を後藤に任せて帰宅。
家のパソコンで長期戦に備えて準備します。
家のパソコンにもAUTOCADとJWCADが装備されているのです。
しカーし、送られてきたCADデータが通常のDXFではなくMCDファイル!
対応のベクターワークスは確か経理の土屋のパソコンに!
しかもあまり使ったことがない!ということでDXFにしてもらい送ってもらう事に。
担当者さんがいそがしいのか、なかなかつながらずDXFファイルが来たのが日付がかわるちょっと前。
そこからF1のスピードで図面を作成します。
DXF→JWCADに図面を展開、原板が910×1820のところを製品も910×1820で寸法ギリギリのため、治具から20ミリ外した位置で図取りしました。
治具に板を当てて切削すると治具ごと切削してしまうためです。
夜中図面を作って、朝から早速加工へ
CNCルーターを起動し、スタイロフォームで仮切削!
精度がでていない???
ジグ合板がずれたのかと思いきやガイド治具の当たりを計算に入れていなかったので、修正、
切削治具をランニングソーで切り出しつつ、NCを稼働させます。
全ての機械が自動でうごいています。
ランニングソーが20ミリの切削治具を20枚連続して切り出しています。
隣でNCルーターが仮製品を切削しています。
ウチの工場がファクトリーオートメーションぽくてちょっと感動
見学者がいないのがちょっぴり残念・・・
最初の図面を書き、ルーターで加工、加工中に次の図面を修正し、製品のバリを取り、研磨で面だし、工場内に養生をして仮置きしていきます。
カット加工して終わりではなく、その後の処理の方が実は大変なのです。
その後の処理で”この粉野郎!”という感じに成りマス。
ひとりでムダなしゃべりをしつつ体を動かします。
余分な動作を全て外段取り化することで高速化
機械と作業を並列処理化で高速化
機械を休ませません。
製品の最大寸法が原板ぴったりのため、1ミリの誤差も許されません。
12tは高価な1m2m板が少しあるので、最初はそれを使用して精度をだしつつ、3*6尺に切り替えます。
原板が少し小さい!!909*1819ミリです。想定外です。
お客様に確認を取りつつなるべく目立たない位置で加工。
内部は3*6の真物ですので、丸いガイドを切削していきます。
前回も大きかったですが、今回は特に大きいです。
前回の加工↓
前回の加工のノウハウが意外にも役に立っています。
夕方には加工終了!
夜まで掛かると思いましたが嬉しい誤算ですね。見立てがマダマダ甘い。
後の現場施工はお客さんにバトンタッチ!
お客さんができあがりの写真を送ってくれるということでトテモ楽しみです。
一日中というか二日中動き回ったので、さすがに少しネムイぞ。