冠山峠に向かおう❢一人西濃グランフォンド
さて、みなさまこんにちは
まぶちでございますよ。
本当にコロナで大変なめにあっている方々が多いと思います。
やっと日常をとりもどしつつある。
そんな気がしていますね。
コロナ後の世界がどうなっているのか?
私にも全くわかりませんが、
すくなくともどん底は抜けた。
そう思いたいと思います。
メンタル的に本当に落ちておりまして、
ずっと心の重しが抜けない日々が続いておりました。
しかしながらそんな中重い重い腰を上げて出かけようと思いました。
行き先はズバリ冠山峠
冠山というのはいろんな本に乗っている有名な山なんですが、
登山の下見・・・
ここの下見に自転車いこう。
そう思いました。
○冠山峠とは?
家から約90kmも離れた福井県境です。
冠山峠の標高はおよそ1050m
片知山などの標高と同じという計算になります。
岐阜県民にとって県境というのはとても重い意味をもちます。
岐阜県民が県境をとても貴重に思えるのは2つ大きな理由があります。
(兄貴分こと愛知県を除く)
1.県がばかでかいこと。
岐阜はその面積がなんと1万平方キロメートルを超えてます。
まぁ殆どが山林なんですが。
例えば大阪府などですと面積1,900平方キロなので約5倍もあるという計算になります。
2.県境には大型の山が控えていること
県境の山は標高1000m超えの山脈がずらりと並んでいます。
北陸、長野などの県境は大型の山々がそびえ立っています。
県を超えるのが本当に大変という理由で県境と言う事に関して大きな意味をもっています。
◎冠山
さて、冠山です。
岐阜の県境の大峠といえば
東側は
長野県境は乗鞍の安房峠
乗鞍、御岳の間を通る野麦峠
ずっと下にくだった木曽路
そして神坂峠
くらいしか県をまたぐ道がないんですが、
西側については標高1000mクラスの峠なので国見峠
温見峠、鳥越峠など大型の峠が結構あります。
この中にほぼつかわれてないだろうという冠山峠もあります。
冠山登山をしたいのでその下見という意味合いです。
◎スタート
朝の7時に家を出ていきます。
この時点でサイクリストとしてはちょっと遅めなんですが、
自転車に対しての熱意が落ちてきてしまっていることの証左になります。
しかしなんだかんだと
一路西の方に進路をとります。
◎サイクリングメンバーのエリアについて
関在住のメンバーが多いセキサイクリングチーム
メンバーの動きをストラバなどでみるととてもおもしろいです。
家が西にあるメンバーは西や北の方へいくことが多く
東に家があるメンバーは東濃が多い。
という傾向がありますね。
我々が住む関市、そう
【関】これは何かの境、分かれ目という意味合いだと思いますが、
この境目というのが真っ二つにわかれている地域性がとてもおもしろくあります。
私は東側なのでサイクリングは圧倒的に東濃方面が多いです。
そのため西濃についてはあまりいったことがないので
未智の世界になります。
レース・イベントが全部中止になり激太りした重めの体をひきずって西に向かいます。
武儀川にさしかかると大きな川がゆったりとながれています。
武儀川が作り出す濃尾平野の北端に位置する平野になります。
この平野をのんびりとサイクリング
初夏の太陽光を体いっぱいにあびつづけることができます。
美山にはいると谷が一気に深くなりサファイアのような透明度をたたえた水が宝石のようにきらめいています。
両側からは大きな杉林が屏風のようにつつみこみ、あたりが薄暗くなってきます。
谷合(たにあい)の集落に入ると、雑貨屋さん、食料品店、金物屋さんなどが開いており、昭和感が満載です。
かつての生活がそこに浮かんでくるようです。
谷合の集落から根尾の方に進路をとると集落の合間をぬった県道が川と並行してちょうど北西方向に進路を形作っています。
神有、奥谷・・・・いい地名がたくさんありますね。
途中神社に大きな杉があり、これをみるために来た何年か前の旅を思い出します。
◎尾並坂峠
美山、根尾間には尾並坂という峠があります。
ここではちぎれた記憶しかないのですが
今回、ソロなのでゆっくりと走っていきます。
あれっこんなにみじかかったっけ?
などとおもいつつも頂上の擁壁部から一気にくだります。
途中サイクリストの補給ポイント豆腐屋さんをながめつつ、
再度坂を超えると樽見の町へおりてきました。
◎根尾の薄墨桜
坂の下りから眼下に町が見えてきます。
薄墨桜と根尾谷断層で有名なこの町の中心部です。
西濃の町は、東濃と少し作りが違うので町全体の雰囲気もややその意匠がことなります。
樽見の町は駅を中心としながらも・・・
というか駅は後付のような感じがしますね。
街道沿いの集落といった風情です。
町の中をあえて走るとかつての旧街道の跡がよくわかります。
ここから一旦はなれて、根尾を北上していきます。
本来この樽見の集落が補給最終地点になるはずでした。
先をいそいだせいで、町で補給をわすれてしまいました。
◎補給路根尾道の駅
そろそろ補給が気になる頃。
さて、看板に根尾道の駅がでてきたので
そこでじっくり休憩しながらいこう。
そう思いました。
距離は自宅から60km
尾並坂峠を超えてきたので結構糖分を消費してしまっている可能性があります。
家からもってきたアメ数個はすでにほとんど消費しています。
60kmで獲得標高600m程度
この場合、自分的には消費キロカロリー10km×300KCALで計算し、
1800kcalを消費しています。
脂肪分は蓄えが多いのですが、糖分がたりないと低血糖になります。
そしてここからが厄介なのですがこの低血糖状態に陥ると数日間顕著な疲労感がつづいていくことになります。
根尾の道の駅につくと
ガラーンとしています。
なんと6月まで休止中!!
ここから徳山ダムまでたしか峠があったはず・・・
馬坂峠です。
結局ドリンクを少し飲んだだけでここも出発❢
馬坂峠は思った以上の峠でした。
いくつかのつづら折れを超えるとようやく
頂上をあらわすトンネルが見えてきました。
ここから一気にくだると徳山ダムに到着
この時点で尾並坂峠、馬坂峠と2本こなしてますんで出力がさがってきてます。
大きな橋をこえて、冠山峠への分岐に差し掛かりました。
ここからは峠まで20km
時間は良いのですが、問題は標高差とそれに伴う補給です。
近くの徳山会館に行って補給を試みるも、まさかの
レストラン、自販機ともに休止中で万事休すでした。
補給なく標高1000mの峠の頂上まで上がれる自信はまったくありませんでした。
多分登ったことはないですが、そう
尾並坂峠と比べたら、たぶんドドリアさんとフリーザくらいの違いがあると思いますんで、
あんまり途中でライド計画を変更することもないのですが、ここで諦めることに。
距離は約70km
体力の限界・・・・
ここから馬坂峠を登り返すのもかなり気がひけるので、徳山ダム方面に南下し、揖斐川経由で帰ることにしました。
途中で、藤橋プラネタリウム城にたちよりアマゴの塩焼きをいただきました。
そこから南下し、藤橋星のふる里でそばをいただきます。
完全に出力が低下しております。
ロングライド後半にでる症状、低血糖状態です。
この症状がでるまで走ると、翌日まで響いてしまいます。
疲労感というのは、体力的な側面ではなくグリコーゲンの枯渇による影響が大きいのではないか。最近はそう思うようになりました。
藤橋からは谷汲を通っていくルートに。
横蔵寺でミイラを拝観して、華厳寺まで行きます。
そこからは木知治の集落を抜けて伊自良に
ここから高富、関市とつないでなんとか帰ってまいりました。
久しぶりのロングライドの様子でした・・・