ド田舎ロケット23

さて、SUKITTO


このスキットというシャワールームは、トマト工業のテクノロジーが全て詰まっていると言っても過言ではありません。

それに橋本くんの思いと、会社の期待と、

勉強をして、本を読んで、実践して、失敗して、改善して、勉強しての繰り返しでできた商品です。
P1160555.jpg 
このシャワールームが世界一だと思ってますし、
トマト工業の最先端の機械群を使って製作しています。


◎外壁という壁

しかしながら鋼板、外壁に関しては、要領が全くつかめませんでした。

我々は木材やフネン材、樹脂などには強みを見せますが、この金属加工においてはほとんどいままでの知識が流用できないという壁にぶち当たりました。
 
外壁をユニットに固定するためには、外壁を胴縁と呼ばれる支持材に固定する必要があります。

ここにおいて内壁が薄いため、ビスが貫通してしまう。

多少のブレでも内壁側にビスがでてしまう。
という問題が発生しました。

その他、重量設計の不備、金具の取り合い、不安定な構造
など構造的な問題にぶち当たりました。

その問題は最後まで僕らを苦しめることになったのです。


橋本くんの日報
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シャワールームのボックスが完成し
2号目の製作準備に取り掛かるとともにボックスの評価をしている段階です。

現時点で、課題としてあるのが
①シャワールームが重い
②ジョイナーの上部分がしっかりはまっていない
③Z金具が壁・屋根の重みに耐えれるのか(実証段階)
④組み立て時に、激しく揺らしてしまうと、壁が不安定なため
倒れてしまう。
⑤背面パネルと側面パネルのむ見立て間違い

根治治療法で考えると
①シャワールーム土台部分の足が木製で約15本あるので、株式会社コバッシャーのステンレス製の
足を使う
FRPやトップコートで重さがますので、床自体を軽くする治療法でいけば改善されるのではないかと思います。

床の重量と、強度はゆるい相関関係にあるため、軽量化とそれに伴うデメリットも勘案しながら改善点を出していこう。

②ジョイナーをはめる際に接着剤も一緒にはめればこの問題は改善されるかと思います。

ジョイナーをはめる際に、接着剤を入れることで改善できそうですね!!
ただ、内壁側に染み出さないようにするための塗布量などは次の課題です。

③現段階ではボックスは出来上がり、Z金具は耐えれていますが、まだドアをはめていないので
現状どうなるかはまだわかりません。

ドアの軽量化が急務のようです。
ただ、いろんな手が打てますので、1号機としては非常に良いテストになろうかと思います。

④ジョイナーを接着剤で止めさらにマスキングテープを貼るとある程度固定されますが、
万が一のためにシャワールーム内装にT字の固定剤をはめれば倒れることがないと思います。

接着剤を入れる方式で改善出来るようになるといいですね!!

⑤NCで切り出しを行う際に、マッキーか何かでA/B/C/Dと記入し、間違いを防ぎます。

動作改善、色を使う。大本で解決するという方法はとてもいいですね!!
今回の間違いが次回につながって行きそうです。

今日は、学校でのプレゼンのため午前中は欠席しますが
午後から出席できるので急ピッチで作成に取り掛かりたいと思います。

いよいよ姿を表した巨大なシャワーですが、細かい問題点が幾つか出てきたようです。
これを一つづつ削っていけばとても良いものができそうです。
TOTOさんの水洗はとてもモダンでいい感じでしたね。
内装全体に高級感があります。※屋根は除く(笑)

予想よりも良いものになりそうでとてもうれしいです。

珪藻土マットはOEM主体のため、真のトマト工業の製品ができてきているようでとても嬉しく思います。

ミーティングではみんなのいろんな意見が聞けてとても良かったです。

床やドアが来るのがまた楽しみですね。

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橋本くんが言う根治療法は、トマト工業の独自の考え方の一つです。

1.動作経済性の原則
2.ヒトリカの原則
3.根治療法の原則
です。

根治療法の原則というのは、問題の真因をたつ。というトラブル対処法です。

1.例えば川に異物を流してしまったとします。
それに対して下流側で必死に探すのを対症療法とすれば、
流出原因元を改善するのが根治療法です。

2.体調を壊して会社を休んだ。
というのが問題だとするならば、休まないように頑張る。
というのが対症療法であります。
根治療法理論でいくと、根本まで遡る必要があります。
もっと言えば、前日の不摂生、
もっと遡ると、
風呂上がりにパンツ一枚でコンビニにケーキを買いに行ったことが原因なのです。
(それはただの変態だろ❢❢)

問題の大本をつきとめ、そこの改善をするのが大事なのです。


床がぐらつく、壁が不安定、、、

その根治原因は製法というよりは素材そのものの重量のような気がしました。
全体設計として軽量化を盛り込んでいく必要がある。ということを痛切に感じました。


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余談

会社の中に救うむだという悪魔を一個づつ取り除く理論は、製品開発においても力を発揮するのでしょうか。

橋本くんの考え方と会社の方向性がすこしづつ一致してきている。そんな気がしました。


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