オレフィンシートの貼り加工

住宅の建材がほぼ貼りものになってきたのは以前から述べてきたとおりです。

 

代表的なもので行くとフロアー材が之に当たります。

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フロアー材は従来無垢の一枚板を削りだして作っていました。

 

ここから芯材を合板で表面材を突板とよばれるスライスで覆ってUV紫外線硬化型の強力な塗装で

コーティングするという流れでした。

 

最近大建工業やノダ、永大産業といった大手メーカーさんが

市場に上げだしたのが、合板の上にMDFをしき、耐キャスター性を高めた複合フローリングです。

 

これは完全に意匠性を意識したシートを表面に貼り付けるものです。

 

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このような発色のフロアー材は自然の質感については難しいと思います。

シートならではの仕様ですね。

 

 

さらに最近はシート建材の強みを活かしてよりピースが大きく、木目柄も鮮やかなフロアーが増えてきているようです。

 

無垢材の質感、あたたかみというのは本当に素晴らしいものがあります。

これを使いたいのはみんな同じですが、どうしてもコストのからみなどもあり、こうした建材が増えてきているようです。

 

今後進化した複合フローリングのシェアがどうなっていくのか、注目されます。

 

このように時代の移り変わりが大変激しい住宅業界ではありますが、この本物→シートという流れは化粧合板にも及んでいます。

 

 

 

 

トマト工業でも問い合わせの中でオレフィンのシート貼りなどの仕事の問い合わせがふえて来ています。

 

 

オレフィンというのはポリプロピレンやポリエチレンのような樹脂系の素材の総称です。

従来は塩化ビニルが多かったのですが、こうした新しい樹脂の素材が増えてきています。

 

従来大手メーカーさんの化粧板をそのまま使用するケースがあったのですが、コスト削減やオリジナル柄の製造といった意味で

シートメーカーさんのシートを使って貼り屋さんで貼ってもらうという動きもあるようです。

 

そうした中でなかなか小ロットで出来る所がないのでトマト工業に依頼が来ているのだと思います。

 

大ロット品の製造ラインの中で小ロット品の注文というのは採算ベースに載せるのが本当に大変です。

 

しかし、最初から小ロットと規定しておれば恐れるに足りない。ということだと思います。

 

とはいえなかなか打ち合わせ回数の増加、仕様の変更などでうまくいかないことも当然多く、毎月の試算表をみながら一喜一憂の毎日です。

悩みがつきることはありませんね。


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