そうだ、敦賀に行こう。③
無事敦賀についたはいいものの、
ヨーロッパ軒には行けず、
かつ歩道の段差で派手にすっ転ぶというふんだり蹴ったりの状況でした。
しかし一番心配だったのが、体へのダメージ・・・・ではなく、
自転車のダメージです。
体はなんとか言うことを効くとは思いますが、
もしチェーンが切れたり、チェーンステー、ディレイラーハンガーが折れたりしてたら、
まず間違いなく自走では帰れなくなります。
症状
チェーンが激しくクランクに食い込んでいましたが、
体重を利用して力の限り引っ張ると引っこ抜けました。
チェーンを掛けて走るとなんとか走れそう。
ひん曲がったハンドルは手作業でなおし、
変速レバーはげんこつで叩いて元に戻しました。
フレーム等にも特にダメージはなさそうでした。
スッ転がってもよいように、あまりガチガチにセッティングしていないので、
ダメージが分散されたのかもしれません。
コケても柳のようにしなれば、甚大な被害にはなりづらいですよね。
過去の膨大なコケた経験が生かされています。
しかしこれで問題が全部解決したわけではありません。
折からの日光は容赦なくヘルメットを熱くさせます。
心拍数
とりあえず走れるようにはなったものの、パワーが上がりきらない状態が続いています。
またこのあたりから心拍数が下がらなくなってきました。
普通に漕いでるだけなのに、心拍数160、ちょっと踏むと170
その割にパワーは出てないという状況です。
車で例えると、アクセルは押しているのにスピードがでない。
みたいな感じでしょうか。
これ、心拍数が170ということは安静時心拍の3倍がでているということで心臓等に相当の負担がかかっている計算になります。
車でもレッドゾーンで走り続ければどうなるか。
しかし帰らなければなりません。
ブルベとよばれる超長距離ライダーが自転車界にはおりますが、毎回本当にすごいなぁ・・・と関心します。
タフネスというか、精神力と言うか、あの辺りの強さというのがどうも私にはないようです。
8号線の上りが永遠に感じられます。
あんまり暑いので、途中で休憩・・・・
靴もパンツも破れていますが、見た目ほどのダメージはありません。
途中で絶好の流れるプールがあったので、
8号線で帰る途中、素晴らしい流し湯があったのでここで寝っ転がって足を冷やします。
夏はこうした水場をいかにみつけるかも大事ですよね。
傷口も軽く洗いますが、やはり軽い擦過傷のようで問題はないようです。
1度の休憩をはさみ
8号線の頂上にいくと休む間もなく下りに入ります。
ここからビワイチでおなじみアジカマの里へ。
ここもスルーし、賤ヶ岳に
賤ヶ岳隧道の展望ポイント
症状が回復しないので、賤ヶ岳の上りもアップアップです。
賤ヶ岳にもいいかんじの水場が。
頭から水をかぶって全身を冷やします。
トンネルをくぐり、木之本へ。
わたくし木之本の町を通るのは初めてです。
とてもいい町ですねぇ・・・
はじめて来ました。つるやパン。
余裕があれば絶対によっていましたね。
サイクリストの大好物、パンとソフトクリーム。
とはいえ時間がなく、前を通るのみ、先を急ぎます。
なぜ先を急ぐのか。
中華ライトがいつもの点滅状態となり、いつ切れてもおかしくないからです。
なんとしても暗くなる前にはたどり着きたい。
今回敦賀にくるときもずさんな予定組をしてしまったため、ソースカツ丼が食べれなくなってしまいました。
やはり時間は余裕をもたないといけませんね・・・・
とはいえ、熱中症のなか、ソースカツ丼なんて食べたらのこり120km走れなかったかもしれず、そこは幸運と捉えます。
ひたすら道を走るだけでしたが、途中で伊吹山が見えてきて、ついに岐阜が近づいてきたと感じます。
エネルギーを貰えます。
古来旅人もきっとこんな感じだったんだろうなぁ…と思います。
西濃の人なら間違いなくこの伊吹山、元気をもらいます。
しかし看板で関ヶ原まで34kmと出てきたので、若干めまいをしつつ、小谷城あとまで。
ここ以前お城めぐりしたことを思い出します。
あのときはこの館をつくっていたはずです。
車で上までいけるので、
本来ならここからヒルクライムができるのではないかと思います。
さて、ここから伊吹山の南端を通り、関が原に抜けていきます。
●誤算
ここで誤算だったのが、最北端の伊吹山南の道を選択してしまったことです。
この道、山の裾にあり、アップダウンが非常に多い・・・
だいぶ足をけずられてしまいました。
関ヶ原で嫁さんに
”足が(熱中症で)うごきませぬ・・・”
とLINEをいれたところ、ちょっとした騒動になったみたいで
心配を掛けてしまいました・・・
関ヶ原に到着すると、パイオニアのサイクルコンピューターがとまりました。
中華LEDがほぼ寝たきり状態です。
転倒で、アウターギアに入らず、インナーギア(軽い方)のみしかしアウターを使える脚が残ってないので、
満身創痍の状況です。
あとは経験と感だけがたよりです。
池田温泉の方のルートも選択できましたが、標高差がありそうなので、あえて平坦の市街地を抜けていきます。
穂積で一回パンクし、堤防で直します。
炎天下のポンピング作業がツライ。
30分に1度はドリンク休憩・・・
後半は全く固形物を食べていませんでした・・・
ほぼドリンクのみの補給です。
ついに岐阜城が遠く見えてきて、
”帰ってきた・・・・・”
と感動が押し寄せてきます。
だんだんと岐阜城が大きくなっていきます。
堤防道路は車が通らずとても快適です。
岐阜城直下、ぎふ鵜飼乗り場まで来ると、あとは20km
近いのか遠いのかよくわからないままひたすらペダルを回していきます。
イチさんに教えてもらった短縮ルートを通り、
ついに関のとれった広場にて最後の休憩
家族にもうすぐメールを送り、
そしてついに18時35分家に到着しました。
朝5時25分に家を出たので、13時間10分動き続けた計算になります。
御岳300kmでは右足のくるぶしを壊してしまいましたが、
別の意味であれよりキツかった・・・・といえるサイクリングでした・・・・
推定距離:240km(推定)
獲得標高:1900m(推定)