これもケイカル板

今日はヒシタイカ1号の加工です。

通常のケイカル板よりも軽量で主に鉄骨建築などの耐火被覆材として使用されます。

耐火被覆材とは鉄骨等構造を火災から守ることを目的に使用される不燃建材です。

エーアンドエーマテリアルさんですと
ケイカライト
ニホンインシュレーションさんですと
タイカライト

という名称が一般的でございます。

これは比重約0.4程度の軽量なケイカル板になります。

通常のケイカル板が比重0.8ですので、比重が約半分ということです。

どういうことかと申しますと、同じ厚み、同じ大きさで主さが約半分ということです。

ちなみにフレキシブルボードが1.6ですので、

耐火被覆ケイカル板0.4→ケイカル板0.8→フレキシブルボード1.6

という順で比重が倍々になってくると言うわけです。

軽量な程切削がカンタンと思いきや、実はそうでは無く、カケやワレがでるので、大変神経を使います。

P1050055.jpg

この豆腐のような物体が25ミリヒシタイカ1号です。

この手の耐火被覆材はビス穴を空ける加工というのが大変多いですが、今回もそうです。

ルータービットで穴あけを行うと、点荷重がかかり、ヒビ割れるケースが大変多いです。
そこでドリルビットによって穴あけを行っています。
マシニングセンタ6番にはドリルソケットがあり、この径をかける事でカンタンに穴あけが出来ます。

厚物ですと粉が内部で詰まり、荷重によって基材を破壊するケースがありますので、
多段切削しています。

トマト工業では必要なものを必要なだけ加工する

というスタンスですが、この耐火被覆材だけは多めに材料を取るようにしています。



これもケイカル板”へ4件のコメント

  1. ヒロ より:

    SECRET: 0
    PASS: ac80d7baae41eebeb3a9dca0da14a175
    始めましてヒロと申します、ケイカル板を検索して貴ブログを拝見しました。

    内装材(下地材)についてお伺いしたくコメント欄にて失礼いたします。

    現在鉄骨ガレージ建築中で、PBかケイカル板かで悩んでいます。

    シャツター面以外の2面が土止め既存ブロック擁壁《宅地がGL+1mぐらいの高さ)に強化の為直接コンクリート打ちっぱなし(高さ1.2m15cm厚)の擁を追加した壁を作りガレージの壁とし室内側鉄骨はOPで外壁ガルバの内側に防水透湿シート、そして鉄骨胴縁と外壁の間に下地材を12.5のPBで考えていたのですがケイカルという素材を知り、値段は高くなるが、鉄骨との相性や調湿からも12mmのケイカル板のほうがいいでしょうか?
    屋根は遮熱ガルバの折板にニチアスのスーパーフェルトンを施工しています。
    尚周りは水田で多分夏の湿気が多いと思われます。

    PBからケイカル板にするメリットはあるでしょうか?
    またほかにいい素材はありますか?

    初めてのコメントでぶしつけな質問で申し訳ございませんが宜しくお願い致します。

  2. トマト工業 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    ヒロさん
    こんにちは!

    ケイカル板とPBの特性ですが、

    PBの利点
    1.ケイカル板と比較して安価なこと
    2.クロス仕上げなどが容易なこと。(ケイカル板と異なりプライマー処理が必要ないです。)
    3.加工が容易なこと。

    などでしょうか

    ケイカル板の利点
    1.PBと比較して水に強いこと
    2.寸法変化がすくないこと

    でしょうか。

    ということで湿潤面であれば石膏を使っているPBが長く持たないことは想定されるかと思います。

    ケイカル板にはPBと比較して若干の調湿効果もあります。
    とはいえサイド2面が擁壁ということでかなりの湿度が想定されますので、効果のほどは未知数です。

    まとめとして
    水かかりする可能性がもしあればPBは避けた方が無難かと思います。
    ケイカル板の調湿効果は今回のケースですと期待できない可能性があります。

    あまり的確な返答になっていない可能性がありますがご容赦ください。

    トマト工業馬渕

    > 始めましてヒロと申します、ケイカル板を検索して貴ブログを拝見しました。
    >
    > 内装材(下地材)についてお伺いしたくコメント欄にて失礼いたします。
    >
    > 現在鉄骨ガレージ建築中で、PBかケイカル板かで悩んでいます。
    >
    > シャツター面以外の2面が土止め既存ブロック擁壁《宅地がGL+1mぐらいの高さ)に強化の為直接コンクリート打ちっぱなし(高さ1.2m15cm厚)の擁を追加した壁を作りガレージの壁とし室内側鉄骨はOPで外壁ガルバの内側に防水透湿シート、そして鉄骨胴縁と外壁の間に下地材を12.5のPBで考えていたのですがケイカルという素材を知り、値段は高くなるが、鉄骨との相性や調湿からも12mmのケイカル板のほうがいいでしょうか?
    > 屋根は遮熱ガルバの折板にニチアスのスーパーフェルトンを施工しています。
    > 尚周りは水田で多分夏の湿気が多いと思われます。
    >
    > PBからケイカル板にするメリットはあるでしょうか?
    > またほかにいい素材はありますか?
    >
    > 初めてのコメントでぶしつけな質問で申し訳ございませんが宜しくお願い致します。

  3. ヒロ より:

    SECRET: 0
    PASS: ac80d7baae41eebeb3a9dca0da14a175
    ご返信有難うございます。

    ケイカル板はもし表面にふれると衣服等に白い粉はつきますか?
    またマンションのベランダの境界版にも使用されているという事は
    ある程度の耐水性はあるのでしょうか?

    またさわやかせっこうボードなどの調湿機能付のPBは湿潤に強いですか?

    tトマト工業さんとしては外側からからガルバ鋼板外壁+防水透湿シート+下地兼内装材+鉄骨オープンのガレージの場合には下地兼内装材には何をおすすめされますか?

    たくさんの質問すいませんが宜しくお願いします。

  4. トマト工業 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    ケイカル板の表面には多少の粉がつく可能性があります。

    ただオートクレーブ養生(ピザ釜のようなもの)で化学変化を終了させていますので、非常に安定した素材です。

    そのため基材がボロボロくるということはなく、表面の粉体、切断時の粉体といった程度のものです。
    ※あくまで主観が入りますことご容赦下さい。

    通常木材でもそうですが、水分を吸うと収縮し反りがでます。
    しかし上述のとおり、化学変化を終了させてますので、反り等が非常に少なく、安定しています。

    そういった意味で外部のベランダの間仕切り等に使用されています。
    ベランダの間仕切りは避難時破壊可能という条件がありますので、あわせてそういった意味からもケイカル板が利用されています。

    弊社ではさわやか石膏ボードを加工したことはありませんので余り詳しい事は分かりませんが、石膏を利用している=湿潤面に適さない。
    という事があります。

    これは石膏が水を吸収して変質するためです。

    トイレブース、キッチン周りはPBを避けるのはこのためです。
    ただPBでも湿潤面に使用出来る物が出ているはずですので、こちらを選択する事も可能だと思います。

    ケイカル板の1種でモイスがありますが、こちらはケイカル質の調湿ボードもあります。
    http://www.moiss.jp/index.php

    コストでいくと
    調湿建材でも
    石膏系や大建サラリアート、パナソニックしつどばん
    などが有名でコストも安いと思います。

    半外部ですと使用不可の可能性もあります。

    ご参考になれば幸いです。

    ケイカル板はもし表面にふれると衣服等に白い粉はつきますか?
    またマンションのベランダの境界版にも使用されているという事は
    ある程度の耐水性はあるのでしょうか?

    またさわやかせっこうボードなどの調湿機能付のPBは湿潤に強いですか?

    tトマト工業さんとしては外側からからガルバ鋼板外壁+防水透湿シート+下地兼内装材+鉄骨オープンのガレージの場合には下地兼内装材には何をおすすめされますか?

    たくさんの質問すいませんが宜しくお願いします。

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