【パワーワード】｢氷河期同士たちへ｣「現代では訴えられる昭和営業の金言10選」

さてみなさまこんにちは。

 

まぶちでございますよ。

 

このブログ出そうかどうか迷ったんですが、なんなら、

 

“社長、

 

ぜったい頭おかしいと思われるので、

 

私は確実に出さないほうがいいと思います。”

 

とか、総務に言われたんですが、それでもこの暗い世の中に対し何らかのアンチテーゼになればと思い、

 

公表いたします。

 

 

今回は慰霊のためにこのブログを書きたいと思います。

 

何の慰霊かって?

 

それは我々

氷河期世代に死んでいった昭和営業マンたちの怨念

を慰霊するものですよ。
(縁起でもないな❢❢)

 

私、水産加工メーカーの営業をやっており、

 

ゴリッゴリの東山動物園のマウンテンくらいゴリゴリのを経験してきたんですが、

 

その経験をもとに、昭和の同胞への鎮魂歌として、

このブログを書きたいと思います。

 

 

この世代は、こんな企業ばっかりでした。

 

 

 

 

 

では、どうぞ。

 

現代では、絶対に訴えられるパワーワードです。

 

現代では絶対に訴えられる昭和の営業パワーワード10選

 

｢粗利がすべてなんだよ❢❢｣

 

私の営業所は、50を超える営業所で一番粗利率が高いことを誇りとしていました。

 

営業所長は、リトルヤ○ザ。と呼ばれていました。

とにかく昭和は、鬼のように怖い人がそこら中に転がってましたよね。

 

 

鬼教官、鬼軍曹、赤鬼、青鬼、鬼面夜叉。

 

とんでもない魑魅魍魎の世界に住んでいたわけです。

 

 

で、昭和の権化みたいな人って、

 

粗利益とは言わないんですよ。

 

あれ、なんなんですかね。

(知らんわ❢❢)

 

 

スマートな粗利益というワードも、

 

彼らに変わるとグーグル翻訳されます。

 

 

 

利益用語パワーワードレベル

 

グロスマージン レベル0

 

粗利益 (あらりえき) レベル1

 

粗利 (あらり) レベル2

 

差金 (さきん) レベル3

 

汁 (しる) レベル4

 

粗汁 (あらじる) レベル5

 

ですね。

 

粗汁ってなんだよ(笑)

 

 

これが昭和。

 

 

 

はい、次。

 

「雨だから外回りできない？濡れるから記憶に残るんだよ!!」

 

これもそうですね、

 

○○だから〇〇できない?

 

からの

 

できるだろ❢❢

 

この語法はもはや営業の必修文法

といっても過言ではありませんでした。

 

SVOCみたいなもんです。

 

 

 

ちがうだろー❢、ちがうだろ、

このハゲー❢❢。

 

というパワーワードもアレの延長であることは、

みなさんすでにご存知のとおりです。

 

この文法結構使い道が広くてですね、

 

用法は無数にあります。

 

たとえば、

 

渋滞だから会議に遅れる?

 

遅れると想ってるから遅れるんだよ!!

 

 

 

普通に考えたら完全におかしいですが、

 

 

 

文法としては合っております。

 

 

 

「売れない？?売るまで帰ってくるな❢❢」

 

これも英語でいうところ、ハワイユー?、ファインセンキューアンドユー。くらい定番の文法。

 

 

私の会社では、巨大な生マグロを持たされて営業に行きました。

 

 

生キハダロインまつり、

 

全く楽しくない方の祭。

 

として有名でしたね。

 

 

 

はい、次。

 

｢まぶちゃん、いくで。｣

 

土曜だけは、普通に上がれるんですが、

 

この土曜の夜に言われるワード。

 

おチョコをもった手をクイッとするイメージで。

 

令和の文法なら、

 

“まぶちさん、大門の行きつけスナックみんなでいきますが、

よかったら来ませんか?”

 

 

となるんですが、

 

氷河期世代にそんなおしゃれなもんは皆無です。

 

皆無じゃないな、絶無です。

 

 

“行くで。”

 

という文法です。

 

 

文法用語的には、

 

推奨命令文。

 

という営業文法ですね。

 

昭和営業に選択肢はないんです。

 

 

 

いくか、いくかだ。

 

という藤川球児バリのドストレートパワーワードがここから爆誕しました。

 

 

 

 

さっさと準備しろっていうパワーワードです。

 

 

 

｢巻かずして信頼は得られん。」

何を巻くのかって。

もちろん飲み会にネクタイですよね。

飲み会に言ったとしても、そこでも文法があります。

 

氷河期営業マンは、その会社の足軽であり、主戦力であり、働きアリであり、ベアリングであり、消耗品なわけです。

 

すべての圧力をあびつつ、それをどこかで昇華させなければなりません。

 

いや、昇華というと華やかなイメージがありますので、

 

蒸散という言葉の方が正しい。

 

 

高い圧力の中で、そのストレスを蒸し焼きにする技術が必要。

 

 

 

今の世代が、蛇蝎のごとく嫌う会社飲み会ですが、

 

この社内飲み会においていかにストレスを蒸し焼きにできるか。

 

この技術、結構必須だったんですよ。

 

 

ストレス蒸すのも技術のうち。by佐山サトル

 

 

具体的には、いかにはっちゃけてはしゃぎまわるか。

 

じゃないと、自分が蒸し焼きにされますのでね。

 

 

 

 

飲み会でネクタイを巻く

 

ことを示唆しているのですが、

 

 

【巻かずして信頼は得られん。】

 

 

なんか名言臭だけはやたらすごいんですが、

 

 

もはやなにに対しての信頼なのかは全くわかりませんが、

 

 

とにかく若手営業はネクタイを巻くことが必須とされていました。

 

 

昭和的、頭へのネクタイの巻き方とその解説。

 

ではこのフェーズでは特に、頭へのネクタイの巻き方を特別に解説します。

 

いくつか巻き方があるんですが、

 

素人

 

はよく間違えるので解説したいと思います。

 

 

 

赤穂浪士巻

一番簡単な巻き方。

略して浪士巻。

 

ただしインパクトもないのと、ちょっと小洒落た感じが癪に障ります。

はっきり言って、これはまったくもって推奨されてません。

 

五右衛門巻

ネクタイを頭に巻くとき

人間が空気吸うくらい当然レベルで、

 

もはや言葉に表すまでもないのですが、

 

必ず耳より前に持ってこなければなりません。

 

ネクタイ巻では、だらしなさこそ本質です。

 

従いまして、シッカリ巻くのではなく

いかにだらしなく垂らすか。

が重要なポイント。

 

 

勘助巻

これももう、全人類のDNAに刻み込み済レベルなんで、

 

いわなくても見たらわかるんですが、

 

隻眼の軍師、山本勘助をイメージした巻き方であり、

お前甲州流か?

 

って言われるほどの定番な巻き方。

ちなみに、ここでいう高度って、

 

当然だらしなく。という意味です。

 

ラガー巻

ネクタイ巻界隈は、あまり西洋化してないんですが、唯一の西洋風巻き方。

 

で、これがいきすぎると、だんだん酔いがまわってきて、

 

居酒屋でタックル合戦が始まったり、

 

筋肉に拳で殴ってそれに耐えられるか。

 

という未だによくわからない、

 

バイオレンス(暴力)

 

に発展するので注意。

 

 

今なら、150%パワハラ。

 

長時間勤務、

休日出勤、

理不尽な司令、

二転三転する戦略、

顧客からのカスハラ、

 

ハラスメントのロイヤルストレートフラッシュ、

 

ストレスのZIPファイルにさらされ続けてきた、我々氷河期世代。

 

ただ、今と違って下からの突き上げというのだけは皆無でした。

 

それだけは皆無。

 

うちの優秀なる政府が、減税するくらいの確率。

 

 

あらゆる激務に耐えに耐えたそのエネルギーを

飲み会で馬鹿騒ぎすることによって蒸散させる

 

という高度な個人戦術なのであります。

(なのでありますじゃねーわバカッ❢❢)

 

本質は、運動でたまった乳酸を再度ATPに変える運動生理学の語源とも言われています。

(言われてねーわ❢❢)

 

 

内部と外部の飲み会の役割

 

昭和の営業は、内部的飲み会(インターナル)と外部的飲み会(エクスターナル)があり、

我々の会社は圧倒的に内部的飲み会が多かったです。

 

そこでは、上司に顔を知ってもらうことが重要でありました。

 

というか、最重要事項でありました。

 

そこでもっとも効果的なのは、強烈なインパクトを残すことであり、その最たるものが

ネクタイでありました。

 

飲み会の主催者に対し、若手営業は、如何にこころから楽しんでいるか。というのを明示する必要があったのです。

 

砂漠にオアシス、

刑務所に娯楽、

ブラックに飲み会

です。

 

賭博黙示録カイジのチンチロみたいなもんです。

 

もし、それを楽しめないのであれば、過酷な戦場を生き抜いていくことはもはやできなかったでしょう。

 

氷河期で営業というのは、ＰＬで野球レベルの、

ゴキ○リ並の生命力を我々が有していることの証左であります。

(だからありますじゃねーわ❢❢)

 

｢ラバウル営業隊｣

 

これは、発言ではないのですが、営業所、

あまりの激務に人が抜けていくんですよ。髪の毛と一緒に。

(なんの話だ❢❢)

 

人が抜けるとフォローにはいるために連日長時間勤務になり、

 

それが連続してさらに疲弊していく。

 

180時間残業というパワーワードもここで生まれました。

 

パイロットがどんどんと抜けていき、基地は損耗していく。

 

陳腐な装備に、精神論、間違った大本営発表に、根性論からくる長時間勤務。

 

まさにガダルカナル島のラバウル航空隊のような状況。

 

これがラバウル営業隊です。

 

さて、次。

｢本社は貴族、我々足軽。｣

 

応募には、当然採用募集要件が書いてありますが、

そもそもですが、

あんなものは我々氷河期は一切見ておりません。就職活動時。

 

仮に書いてあったとしても、

 

“あれは、本社の要件で、我々支店ではない。”

 

と喝破されます。

 

ファンタジーなのです。

 

ファイナルファンタジーなのであります。

(だからありますじゃねーわ❢❢)

 

｢本社幕府、おれたちゃ外様。｣

のパワーワードもここに示す必要があります。

 

当然、外様である支店には人権などありません。

あるのはノルマと参勤交代だけ。

 

氷河期では、周り中、求職者があふれていました。

 

ディズニーのスプラッシュマウンテンの前にはたくさん人並んでますが、あの状態です。

 

まさに使い捨ての兵隊。

 

SASUKEのローリング丸太の如く、しがみつかなければ負け。

 

あらゆるドク蟲を、壺に入れ、その中で生き残った蟲のみを活かす、蠱毒というのがありますが、

アレに近しい。

 

書いてて悲しくなってきたワ。

 

というわけで、次回に続く。

(次回、あるわけないだろ❢❢バカッツ❢❢)