CAD技術とマシニングセンタ技術をまなぼう。

さてみなさまこんにちは。

 

まぶちでございますよ。

 

今日はCADと技術というテーマについて。

先日展示会で、日本で最も普及しているAutoCADのautodesk社に伺い、職務質問をしてきました。

 

その中で、

日本の製造業はいくつかの深刻な問題点を抱えている。

という点について教えていただきました。

 

1.3D-CADについて

 

日本では機械にデータを入力するためのレベルがいくつかあり、

それを以下のように定義しています。

 

  1. Gコード手打ち:
    • この方法では、オペレーターが直接Gコード(数値制御プログラミング言語)を入力します。
    • これは最も基本的な方法で、小規模または単純な作業に適しています。この技術は、プログラマーが機械の動作を完全に制御する必要がある場合に用いられることがあります。
  2. 2D CAD/CAM:
    • 2D CADソフトウェアを使用して設計された部品を、CAM(Computer Aided Manufacturing)ソフトウェアで加工パスに変換します。このレベルでは、プログラムは自動的にGコードを生成し、マシニングセンターに送信します。比較的単純な平面的な部品の製造に適しています。
  3. 3D CAD/CAM:
    • より複雑な3D形状の部品を扱う場合、3D CADソフトウェアを用いて設計し、そのデータをCAMソフトウェアに輸入します。CAMソフトウェアは、3次元の加工パスを生成し、それをGコードに変換してマシニングセンターに送信します。この方法は、複雑な形状や高精度が求められる部品の製造に適しています。
  4. 統合3DCAD/CAMシステム:
    • CADとCAMが完全に統合されたシステムを使用すると、設計から製造までのプロセスがスムーズに連携し、効率が向上します。これにより、データの再入力の必要がなく、エラーが減少し、全体の生産性が向上します。

 

というレベルの中で、レベル1-2が多い。という話を聞きました。

 

アメリカや中国は、1-2をすっとばして最初からレベル3の3DCADで製図をしている。

 

なぜそれが日本で実現しないのでしょうか?

 

ときくと

 

しかし上層部が2D世代のため、この進化を阻んでしまっている。

 

という話をきき、同じ経営者として身につまされる想いで話を聞いておりました。

 

AutoDESK

 

建築業界、日本でCADの二大巨頭といえば、

JWCADとAutoCADです。

 

中小企業の建築系では、このJWが半ばスタンダードとなっており、

無料でかつ直感的に使える仕様は本当に優れています。

 

いずれも2DCADであり、現場では、2Dで事足りるため、JWとAutoが人気を二分しています。

 

NCVC&JWCAD

 

我々、最初のNCルーターは、このJWにNCVCという無料のCAMを繋いで加工を行っていました。

素晴らしいCADと素晴らしいCAMです。

 

たくさん勉強させていただきました。

いまからはじめるNC工作、同じ本をガチで3冊もっています。

 

 

またその間、AutoCADも勉強したのですが、いろいろできる反面、

大変複雑で習得をあきらめた経緯があります。

 

そのAutoDESKが出した3D専用CADがFusion360です。

 

3DCAD-Fusion360

さて、そのAutoCADのautodesk社がだしたということもあり、当初敬遠していたのですが、

3DCADの勉強のためにFUSION360の本を数冊買って勉強しました。

 

触ってみるとめちゃくちゃ直感的に作られています。

 

そのためびっくりして

操作感が(AutoCADと)全く違うのですが、思想が違うのでしょうか?私の勘違いでしょうか?

 

と訪ねました。

 

すると彼らから単純明快な答えが帰ってきました。

 

そもそもAutoは2Dで開発したので、ここに3D機能をくっつけるとより複雑怪奇になってしまう。

そのため、最初から3D製図をイメージして作ってあるので、このCADの操作感とは全く違うんですよ。

 

という答えが帰ってきました。

 

日本の企業はできるだけ早く、この3DCADを標準とする必要がある❢❢

と力説していただきました。

 

私も全くそう想いました。

 

みずほ銀行システム

 

みずほ銀行は、いくつかの銀行が合併したのですが、その銀行同士のシステムを

強引にくっつけようとしたので複雑怪奇になってしまいました。

 

 

まるでハウルの動く城のようなものです。中国の違法建築物のようなもので、

もはやだれも全容がわからない。

というIT界のサグラダ・ファミリアと言われているようです。

 

一方Fusion360では、2Dとして育ってきたAutoではなく、

新しく更地から新築することで、わかりやすくすっきりとした構造にすることに成功したようです。

 

ユーザーフレンドリーに、使いやすくという敷居を下げる方向性でシステムを構築しています。

 

建築でも使い古された建築物に、増築するより更地から新しく建てたほうが、安く早くシンプルに作れますよね。

 

今後のCADCAMの流れ

 

今後のCADCAMの流れは、このFusion360を中心に動いていくのではなかろうかと思っています。

 

彼らも、Windowsのような覇権を握ろうと動いているのです。

 

  • 簡単に学べる: Fusion 360は、使い方がわかりやすく、すぐにデザインの勉強ができます。
  • データを共有しやすい: データをクラウドに保存するので、共同作業者とデータをすぐに共有できるよ。
  • 早く計算できる: autodesk社のワークステーションで計算するので、自分のパソコンの負担を減らすことができます。
  • 曲線を作りやすい: 美術的な曲面設計が可能です。フォーム機能を使うと、自由な形を作れるます。
  • プレゼンが簡単: Fusion 360のデータをインターネットに保存するから、どこでも見せることができます。
  • 安くて使いやすい: Fusion 360は、安くて手に入れやすいし、誰でも簡単に使えます。

というわけで、いままでは、JWを入門として、ONECNCに繋いでいっていましたが、

今後は、FUSIONとONEの両立でCADに取り組んでいきたいと思っています。

 

我々も、ONECNCとともに、Fusion360についても学習を行い、

今後この2本立てで行こうと考えているわけです。

 

 

 

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