中濃駅伝3．僕たちが走る理由。
なんとか３走のナベさんにたすきを渡すことができました。
競っているチームは2つのチーム、
上位4チームは別次元のスピードです。
我々の狙いは”5位”ただそれ一つ。
ナベさんはセキサイきってのスピードランナー
我々の想いが、心が、そのたすきにつながり、そしてそれを紡いて行きます。
ナベさん関駅伝ではぶっちぎりの区間賞をとっています。
そして10分くらいで
外周の向こうになべさんが見えました。
”頑張って！無酸素❢無酸素❢❢”
限界ではしってもまだ、そこに余力がある。
というのが新しい発見です。
見事殻を破ってほしい。
その想いで応援をします。
僕たちは心で走るんだ❢❢
中池の外周には、
たくさんのセキサイ応援団がランナーに声をかけてくれます。
そして4走、きむさんにたすきが繋がりました。
きむさんも関駅伝区間賞
仙腸関節に爆弾をかかえたまま
スピードにのって駆け出していきます。
もうみんな、終わった後に病院送りになることは覚悟の上で走っています。
しかしこちらに戻ってくる前に無情にも5走の前に赤いタスキがアンカーFLATさんに渡されました。
トップから10分で繰り上げスタートとなってしまうのです。
○アンカー出走
FLATさんを含め2人のランナーは同時に駆け出していきました。
きむさんの帰りを待つことなく、
中池の外周まではFLATさんがリードしたままトラックから外周に駆け出していくのが見えました。
つがいけサイクルクラシック入賞、そして美濃加茂マラソン入賞のFLATさん
どんなに暑くても、どんなに寒くても北山を走り続けた
FLATさんは
競り合いなら絶対に負けない。
そう思いました。
たまらず外周に応援をしにいきました。
外周ではいろんなカテゴリのランナーが走っています。
おそらく現在の状況がわかればそれに最適な解を見つけてくれるはず。
FLATさんがやがて見えてきました。
後ろにはランナーが見えません。
”後ろのランナーは？”
聞かれたので
”大丈夫見えません！全く見えません！”
競り合いを制し、引き離して走っています。
叫ぶとFLATさんはまっすぐ、トラックにむけて駆け出していきました。
そしてそのままゴール・・・
○中濃駅伝の結果○
最終リザルトは6チーム中5位
こうしてぼくたちの中濃駅伝は終わりました。
○表彰式○
表彰は6位までなので、表彰式に出ることができました。
６チーム中５位なので、表彰といっても少し恥ずかしい感じがしましたが、
出たことに意味があると思っています。
上位4チームは壮年チームである我々からするとはるか雲の上の存在でした。
まるで海の上をおよぐマグロのような。
しかし我々には我々の階層があり、そこで必死になること。
それもまた意味があるのではないでしょうか。
○せきサイ駅伝部の想い○
我々は毎年勝利をもとめて強いメンバーを新たに入れて、
もっともっと強くしていこうとは思いません。
であるなら、自分自身が
去年より1秒でも早く、強くなればそれが別の意味でも勝利である。
と、そう思います。
強い誰かとチームをつくりたいんじゃない。
ここにいる
みんなと強いチームを作りたいんだ。
チームのために、仲間のために走ること。
こんな素晴らしいことはないと思っています。
今ならわかります。
それ自身にこそ、大きな意味があるのだと。
思えば中学生のとき、自分より速いランナーは山程いました。
いや、ほとんど全員が自分より速いランナーだったでしょう。
かつてきらびやかな才能をもつランナー達に
ごぼう抜きにされてもがいた自分がいました。
しかし40歳を過ぎて、
なんの才能もなかった自分が
なんの才能もなかった自分が
ここに立ってそして走っている。
感謝の想いしかありません。
なんて幸せなんだと。
中学生の自分に言ってあげたいことがあります。
ボロボロになって負けて帰ってきたとしても
それがすなわち自分自身の敗北ではないこと。
たとえ負けたとしても、
諦めずに走ること。
走り続けること。
それ自体にもたしかに意味があるのではないか。と。
みんなとの駅伝で学んだ学びですね。
そして最後に一番大事なこと。
これだけは言わせてください。
自分自身の殻を破るために、
もっと自分自身が成長するために、
来年はヴェイパーフライ買って走ろうかな。
ヴェイパー。ヴェイパー。
（結局道具だよりかバカッ❢❢）
( ﾟ,_ゝﾟ)ﾊﾞｶｼﾞｬﾈｰﾉ
中濃駅伝おわり。
