あの白い子のように!ネックス杯ラウンド1(3ActionsCap)長良川クリテリウム2016春
いいですね~舛添さんは。人のお金でファーストクラスですからね。
僕なんかこないだの東京出張高速バスですからねー。
中高生と一緒ですよ。
おっさんには相当キツイですな。
みんなで頑張ったお金なんで大切にしないとね。
こんにちはまぶちでございます。
今日はGW前の出荷があり、自分も終日工場に入っており
夜10時までみんなで加工してました。
特注刃物が足りないので、加工が遅れ
粉による影響か、R形状の段差がでるためパートさんにも残業してもらって形状を整えます。
昼にようやく入った特注加工刃物でみんなでいっせいに加工に入りました。
お客様の納期を遅らすわけには行かないので、最後の最後になりましたが、
雨の中トラックに積み込み
全工程終了。
みんなの顔にやりきった感が出ています。
頑張るみんなに本当に感謝ですね。
10時過ぎてからは今度は機械が加工する番です。
頑張る機械にも感謝ですね。
故障ばっかしてますがね・・・
さて、無事?ビギナーⅡカテゴリを10位以内で通過したことにより、
次戦のネックス杯に出場することができました。
ネックス杯は昼過ぎから。家族と一緒に木曽三川公園に向かいます。
こちらは自転車で。家族は車で。
お昼の休憩
着いたのはこちらの方が速いです。ウシシシ
木曽三川公園ではたくさんの家族が遊んでいます。
遊具もたくさんあり、それぞれ思い思いに遊んでいます。
子どもたちは遊具でキャッキャとやっています。
芝生にどデーンと寝転んで上をみると木漏れ日のあいだから雲が流れています。
”雲が凄いなー。”
嫁さんに話しかけます。
久しぶりにまともに話をしたような気がします。
子供のこと、レースのこと。
基本仕事と自転車しかやってませんので、
いろいろ情報を聞きます。
”みんなこういうところに来るんやねー”
まぁ普通はそうでしょうね。
わざわざ休みの日にこうして応援にきてくれることを感謝せねばなりません。
ただ、今回はどうしても来てもらう必要があったのです。
激闘の記憶が蘇ります。
前回の惨敗からインターバル耐制をとにかく上げるように意識しました。
コーナーからの加減速を意識し、タバタトレーニングを週2で続けてきました。
どんだけ苦しくても前走の後につくこと、それが大事ですね。
ウォーミングアップは入念に行いました。
急激に乳酸値がたまる167拍以上はあげないようにしつつも
一回心拍を上げておきました。
STARTは前回の反省を元に前の方に並びました。
そしてSTART。
マトリックスのペースメーカーの鬼牽きにいかにしてついていくか。
それがこのレースの焦点。
前走が千切れかければコーナーのように全力で前に繋がるブリッジを試みます。
その数2回。
最後は先頭につくものの抜ききれず終わりました。
そんなことを考えながら一人
公園でソフトクリームを食べます。
次のネックス杯ラウンド1はそれぞれのカテゴリ30-40人から上位10人ずつが出走し、
ラウンド3への挑戦権をかけて戦います。
”あれだけの戦いの後に走れるのか?”
思いますが、条件は皆同じです。
あまり深く考えず、今はソフトクリームに集中します。
(なにに集中してんだ馬鹿者!)
食べ終わったら芝生に寝転んで目を閉じます。
周りのキャッキャという声が聞こえてきます。
普通の家族の日常があり、ゆっくりとした時間が流れていきます。
”自分の実力以上の物が出せたのは間違いないと思います。
家族のだれも2番手で戻ってくるとは思ってませんでした。
それでもどうかしたら1位になれるチャンスがあったのではないか。
と考えてしまいます。
いや、実力的にはそんなもんです。むしろかなり上出来。
しかし何か引っかかる何かがある。
なにより自分の中でなにかモヤモヤしたものがあるのです。
それがなにであるか。
自問自答します。
おそらくその答えは
最後のスプリント
ではないか、そう思います。
先頭の後続についていた自分は前の人より空気抵抗の面で大きくアドバンテージがあったはずです。
これを生かせなかった・・・いや、活かさなかったのではないか。
なぜ・・・
脚が足りないから。
いやそうはいっても前走者の方がキツイはず。
トップの人は後に張り付いていたはずの僕を一回も確認しませんでした。
しかし、自分は前の動きばかりを見て、自分の力を出し切ったのか?
立ち上がってスプリントができたのではないか。
その前に、
マトリックスが引いていたときから前にでてアタック。
逃げを打つことができたのではないか。
後ろにへばりついて負けるんじゃなくて、
2人並んでスプリントしたかったんじゃないのか!
頭の中をぐるぐる回ります。
考えが。
自分の走り?それとも?
よく”自分たちのサッカーをすれば勝てる。”
こういうことを言うケースがありますが、
全く間違いだと思っています。
前回のワールドカップの惨敗が頭をよぎります。
なぜならこれは強者の理論であり、
サッカーで言えばブラジルがいうような言葉です。
日本などが言う言葉ではないと思います。
弱者というのは常に強者との比較で動かなければなりません。
例えば
曙と舞の海が正面からガチンコで立会すれば、結果は自ずから見えてきます。
常に強者との動きを把握し、相手の出方によって自分の立ち位置を変える必要があるのです。
今回はある意味それがうまく言ったとはいえます。
しかしなんだこの心のモヤは。
最後の最後、気持ちをぶつけるスプリントでは相手の出方を伺う。
これが正しいのかそうでないのか。
自分でもよくわかりません。
最後の最後もっとパワーを使って踏むことができたのではないか?たとえ負けたとしても。
最後の最後では自分の力を信じ、出しきる必要性があるのでしょうか。
答えがなんなのか、頭が雲のようにぐるぐるして未だよくわかりません・・・”
久しぶりの出会い
休憩を終えて
公園を出ると自転車で河原沿いの気持ちいいコースからセンターに向かいます。
すると、受付から女の子がやってきて声をかけてくれました。
なんと小中学の後輩です。
同じ剣道部だったので、
なぜここにいるのか聞くと
”ボタリングメイン”で自転車をやっているよう。
救護の手伝いに来ていたということです。
受付時よく似てるなーとは思ったものの、まさかね。と思ってましたが、同郷の人に会えるとは。
少し話をして、
アンダー12,アンダー9などを見ます。
アンダー9は子供が出れるレースです。
次回に備えて観戦をします。
アンダー9の観戦
アンダー9(9歳以下カテゴリ・小3まで)は出走の時にずらずらっとならぶので
家族で誰がレース上位になるか予測します。
出走すると3人が飛び出しました。
前走の3人は前から白い子、青い子、赤い子の順です。
すぐに先頭集団を形成。
とにかくこのトップ3人のレベルがものすごく高い。
現状うちの子レベルでは到底歯がたたないレベルです。
アンダー9、小学校3年ですがレース展開が3人だけ図抜けています。
白い子が先頭に立ち、レースを作っていきます。
青い子、赤い子はドラフティングをうまく利用し、先頭にピッタリとついています。
1週、2週、周回を重ねても順番は変わらず、白い子が変わらず先頭を引き続けています。
前走者は風の抵抗を全身で受けているはず。
ロードバイクで30kmを出せばその空気抵抗値はおよそ7割。
後続は40%程度はパワーをセーブできるはず。
それでも先頭の白い子は姿勢を低くし、前だけを見ています。
”後の子たちは前を利用して落ちてくるのを待っているんだ。”
偉そうに解説しますが、
周回を重ねても白い子が落ちてくることはありません。
前だけをみて必死に前を牽き続けます。
ただ前だけを…
”なかなかやるなぁ・・・”
”頑張るなぁ・・・”
”根性あるなぁ・・・”
”すごいな・・・”
”まだ牽いてるぞ”
”まじか・・・まだ牽いてる!”
”なんという根性だっ・・・”
後の2人は足を溜めながら勝負の機会を伺っています。
レース慣れしてる。
やがて最終周回になり最後のストレートになると、
測ったかのように先頭が活性化。
白い子の前に後の2人がするするっとでて
最後のスプリント勝負に持ち込みました。
後の二人は完璧な試合運びといえます。
終始風よけになっていた
うしろの白い子はすでにその力を使い果たし、
離れていく2人についていくことは叶いませんでした…
しかし抜かれた後も
あえぐようにしてゴールを目指しています。
おいおいおいおい・・・・
カッコ良すぎだろ・・・
カッコよすぎだろぉおおおお
白い子の走りに
思わず涙が溢れそうになります。
結局予想どおりではありますが、
3番手でゴール。
終始先頭集団を引き続け、引き続け最後は3番手でゴール。
知らない間に熱くなって必死に応援していました。
果たして、自分はどうなのか?
自分の走りをしたいのか、それとも勝ちたいのか???
”そうか・・・これか!!”
”おい・・・?”
”おい・・・・・・っ❢❢”
”おまえは最後の最後で周りをちぎれるスプリントを持ってんのか?”
”おまえは何度も何度も飛び出すアタックができる足を持ってんのか?”
”おまえは一人で長時間引き続けるパワー持ってんのか?”
”違うだろっつ❢❢”
”強みは何なんだよ!”
”逃げこそ”
”逃げこそルーラーの生きる道なんだろ!!”
…
決戦!!ラウンド1
やがて決戦のネックス杯ラウンド1の集合場所に着きました。
心拍は異常なほど高い数値を示していましたが、
落ち着いてきます。
周りを見渡せば相変わらず強そうです。
しかし今回は前回と何かが違います。
笑みがこぼれます。
”嬉しいんだな。ここにいれることが。”
冬に惨敗した後、
柵にかじりついて”ネックス戦士”たちの戦いを2人でみながら
”パパ、かならずここで走るからな!”
子供に言ったのを思い出しました。
並び順は
先頭から3番手。集合場所に向かうと、列が増えて2番手に。
ちょうどイタリアンジャージの方の真後ろに着きました。
朝のタイムトライアルからこの人をずっと見ていた気がします。
何から何まで因縁があるなこの人とは。
そして
最高のポジションを確保。
この時は前回のレースと違って
レースが何周で行われるとか、
どんなレース展開をしようとか、
だれの後ろにつこうとか、
すでに全く考えていませんでした。
”今度は自分の走りをするぞ・・・・
あの白い子のように・・・”
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