★せきサイクルツーリング2015in板取★に参加したよ!!その5
さて、第5回です。
板取、洞戸と降りて行きました。
赤ジャージの人に追いつこうと、ペースを作ってもらい、相当なスピードでおりてきました。
春のサイクルツーリングでは、高速巡航についていくことができず、ズルズルと離されましたが、
今回は、脚が回っています。
高賀神社まで一気に登りがあります。
高賀神社に着くと、
水まんじゅうがあります。
登りでかなりあつくなったので、嬉しいですね。
ここ高賀神社は大鳥居があり、
大変由緒正しい神社のようです。
”めちゃくちゃ早いですね!”
少し離れているところで休憩している二人を見つけ、
降り口のところで初めて話しかけました。
”そんなことないですよ。”
と謙遜されるものの
大人のかたはなんと実業団であり
もう一人は、
なんと中学生ということで大人の保護が必要なため一緒に走っているということでした。
多分走り方や、テクニカルな面も含めてレクチャーしてもらっているようです。
それでも保護者ということで相当セーブして走っているのでしょう。
中学生の子を指して、
”この子は登りが速いよ!”
と言われましたが、その実力の片鱗を最期にみた気がします。
全く息が乱れる様子がなく、軽々と列車になって勾配のきつい坂を登っていく様が脳裏に焼き付いています。
それよりなにより、川浦渓谷からこの高賀神社まで約20kmでしょうか。
降りていくさなかに見た二人組は
遥か後方で、
さらに、
チェックポイント休憩所も含んでいます。
距離にして2km程度はあったと思います。
その距離をこの高速区間で一気に縮めて、なおかつ高賀神社の登りで一気に抜かれたということです。
そもそも赤いジャージの人にドラフティングこそできなかったものの、
ペースをつくってもらい、相当なスピードで降りてきました。
その大きな距離を一気に縮めて来た計算になります。
最終のゴールまではあと、寺尾の坂を残すのみとなります。
ここで、寺尾の坂で待つという意味を込めて
いや、得意なはずの坂で試してみたい。
そう思い、
休憩をそうそうに切り上げ、
”先に行きます!”
といって、一気に坂を降りていきます。
多分実力差からいってすぐに追いつかれることは確実に思われます。
ただ、最期の最期で、こんなチャンスが巡ってくるとは思ってもいませんでした。
あの距離を一気に縮めてきた、平坦力と、
強いといわれた登坂力を見てみたい。
寺尾の坂まではなんとしてでも抜かれない。
”全力を尽くす!!”
そう自分に言い聞かせ、坂を降りていきます。
目標は、最期の坂までに追いつかれないこと。
多分前半に登った坂の帰り道、そこまでに絶対に追いつかれないこと。
ここに焦点が絞られました。
ラスト20kmで心拍も回復し、
筋肉もまだまだ余力があります。
それよりなにより、
自分の実力を知りたい。
いろんな好奇心がごちゃまぜになり、この大会一のテンションに。
このような前向きな気持ちが先に立っていたような気がします。
高賀神社を一気に降りると、ほぼ平坦路です。
のこり20kmは気持ちの勝負です。
心拍の157以下で走ってきた体はまだまだ最期の力を残しています。
坂まで。
という最期のテーマを与えられた体は
心の命令通りにペダルを回します。
ここではショートのグループの方たちがいるので、
何組かパスしていきます。
レースではないので、急ぐ必要は全くありませんが、
最期の寺尾の坂まで自分の力を出し切らなければ後悔が残る気がしました。
洞戸の信号を左折し、板取川沿いに観光ヤナ方面に向かって平坦路を進みます。
猛烈な向かい風の中、ペダルを回します。
崩れかけた体幹をもう一度立て直し、
風の中を裂くようなイメージで進んでいきます。
押す反対の脚がオモリにならないように、引き足を使います。
疲れてくると、反対側の足が休もうとするため、押す足の邪魔になり、
回転効率が落ちてくるようです。
心拍は設定のイエローゾーン、157拍を優に過ぎ、
時にレッドゾーンの180に突入しています。
筋肉には徐々に乳酸が溜まり始めていると思います。
ハァハァハァハァ
30km以上の世界は
ゴウゴウという風の中を進む音と自分の心拍しか
聞こえないゾーンです。
平坦路ですので、風との戦いになりますがエアロポジションを更にきつくし進んでいきます。
今大会一の集中力がここで出ました。
観光ヤナを超えると、ここからゆるい勾配が続きます。
”寺尾の坂”のはじまりです。
ここではショートも含めて何組かパス。
心拍は上がり続けていますが、脚はまだ回っています。
緩やかな登りは自分の一番得意なゾーンです。
”今度こそ、行ける・・・行けるぞ。”
カチ・カチッ
2段リアのギアを上げ、
ほとんど封印していたダンシングも織り交ぜ、坂の途中、大会終盤にも関わらず、
スピードをアップさせます。
もしかしたら、このまま・・・・
と思った頃合い、
後ろから気配が・・・・
つづきます。