ゲルコート面がチリヂリになって仕上がりが汚くなってしまった・・・
Q;ゲルコート面がチリヂリになって仕上がりが汚くなってしまった・・・
型にゲルコートを塗布し、FRPを上からかけました。
その後型から外した所、ゲルコートがチリヂリになってとても汚いしあがりに。
なにか良い方法はありませんでしょうか?
A:問題があったら真因を探らなければなりません。
今回の真因は何でしょうか?
⇒なぜ
ゲルコートがチリヂリになった
⇒なぜチリヂリに?
ゲルコートが溶けている可能性
⇒なぜ溶ける?
何で溶ける可能性がある?
⇒なぜ溶ける?溶かす原料は?
樹脂中のスチレンモノマーの可能性が高い
⇒なぜスチレンが?
なぜ、樹脂中のスチレンがゲルコートをとかすか?
⇒なぜスチレンが溶かすの?貫通?それとも横から含浸?
裏側(ゲルコート全体)まで含浸してしまっている可能性が高い
⇒ピンホールなどがあり、裏面に回り込んでいない?
⇒膜厚がうすすぎて裏面に回り込んでいない?
裏側まで含浸しているということはそれを止めればよいということになります。
スプレーで均一に吹き込んであればピンホールの可能性は少ないといえます。
そのため解決策としてはゲルコート層の膜圧をきちんと管理するということになります。
ゲルコート層の厚みは0.3mm以上が基準です。
1㎡あたりゲルコート約0.5-0.7kgで膜厚0.3mmとなります。
少ないようであれば膜圧を調整することが大切です。