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FRPレジンインフュージョンとは?高品質FRPを作る真空成形技術

FRPのレジンインフュージョンとは?RTMとの違いとは?

(バキュームインフュージョンプロセス/VIPとも)

は、真空の力を使って、乾燥したガラス繊維や炭素繊維に樹脂を均一に浸透させるFRP成形技術です。

 

どうやって作るの?

  1. まず、型に樹脂を含まない繊維を並べます。
  2. その上から専用のフィルムで全体を密閉し、真空ポンプで内部を真空状態にします。
  3. 真空の負圧を利用して、外部から樹脂を引き込み、繊維の隅々まで行き渡らせます。
  4. 樹脂が硬化したら完成です。

メリットは?

  • 高品質・高強度: 空気混入(ボイド)が少なく、非常に軽くて丈夫なFRP製品が作れます。
  • 均一な品質: 樹脂が均一に浸透するため、製品全体の品質が安定します。
  • 作業環境の改善: 樹脂の揮発が抑えられ、作業環境が良くなります。

始めるには?

真空ポンプ、バギングフィルム、専用樹脂、繊維素材など、専門的な機材と材料が必要です。初心者向けの「インフュージョン スターターキット」もありますので、ぜひご利用ください。

バラで購入するより大分お得になっています。

また、今後使用される各素材との相性も良いので、まずはこのセットで初めてみましょう。

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この技術は、航空宇宙や自動車、船舶などの分野で、

軽量かつ高性能なFRP部品の製造に広く使われています。

 

RTMとの違いとは?

 

特徴 レジンインフュージョン (Vacuum Infusion Process: VIP) RTM (Resin Transfer Molding)
型の構成 下側は硬い型、上側はフレキシブルなバギングフィルムで覆う。 オス型とメス型の両方が硬い型で構成される。
樹脂含浸方法 型内を**真空ポンプで減圧(負圧)**し、その負圧で外部から樹脂を吸い込む。 ポンプで樹脂に圧力をかけて型内に注入する。
使用圧力 大気圧以下の負圧を利用。 比較的高い圧力(高圧RTM)または低圧(L-RTM)を利用。
製品の仕上がり 片面がきれいに仕上がり、バギングフィルム側は多少の跡が残る場合がある。 両面が型の形状に沿って均一かつきれいに仕上がる(両面成形)。
寸法精度 片面がフィルムのため、RTMに比べるとやや劣る場合がある。 非常に高い寸法精度を持つ。
初期型コスト 比較的低い(上型がフレキシブルなフィルムのため)。 高い(オス・メス両方の硬い型が必要なため)。
得意な製品 大型構造物、ボイド(気泡)が少ない高強度品、複雑だが片面のみが外観面となる部品。 両面が外観となる部品、複雑な一体成形品、中〜大量生産品、高い寸法精度が求められる部品。
生産性 中〜少量生産、大型品の製造に向く。 中〜大量生産、サイクルタイム短縮が可能(特に高圧RTM)。
作業環境 樹脂が密閉されるため、VOC(揮発性有機化合物)放出が少ない。 樹脂が密閉されるため、VOC放出が少ない。

 

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