鉄製タンク、PH2-3のイオン水の耐蝕タンク、何を使えばいい?

鉄製タンクの腐食防止!FRPライニングで耐久性を高める方法とは?(陽イオン交換)

「鉄製のタンクの腐食を防ぎたい」

 

「FRPでコーティングしたいけど、どんな材料を使えばいいの?」

そんなお悩みを抱えていませんでしょうか?

 

FRP素材屋さん馬渕です。

 

今回は、実際に鉄製タンクの補修を検討されているお客様とのやり取りを元に、

FRPライニングの施工手順と注意点をご紹介します。

 


Q1. 鉄製タンクの腐食を防ぐには、どんな方法がありますか?

A. 鉄製タンクの腐食防止には、FRP(繊維強化プラスチック)を塗布してコーティングするFRPライニングが有効です。

FRPは耐薬品性に優れており、特定の液体に対して高い防食効果を発揮します。

 

具体的な手順は以下の通りです。

  1. 研磨によるサビの除去:まず、タンク内部のサビをしっかりと研磨で除去します。
  2. 金属プライマーの塗布:次に、金属面にFRPを強固に密着させるための専用プライマーを塗布します。
  3. FRPライニングの施工:最後に、ガラス繊維と耐薬品性に優れたビニルエステル樹脂などを組み合わせてFRPライニングを施工します。

Q2. タンクに入れる液体が「pH2〜3のイオン水」ですが、どんな樹脂を使えばいいですか?

A. pH2〜3のイオン水は、酸性が強い液体です。そのため、高い耐酸性が求められます。

今回は、ビニルエステル樹脂である「MP8250」を推奨しました。

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ただし、pHが酸性に傾く要因が不明な場合や、複数の薬液が混ざっている場合は注意が必要です。

 

どのような酸性の物質が含まれているかによって、最適な樹脂が変わる可能性があります。

安全性を確保するため、まずは試験片で、実際の液体に浸漬して耐食性を確認することをお勧めします。

サンプル試験片はこちらから発送することが可能です。

mabo@frpsozai.com

までご連絡ください。

 

実際に薬液に浸漬し、比較を樹脂メーカーに問い合わせる手法が取られます。

時間はかかりますが、非常に精度の高い耐蝕工事ができます。

 


Q3. ビニルエステル樹脂を塗ると、硬化後にベタつきはありますか?

A. 今回推奨した8250MPはノンパラフィンタイプのビニルエステル樹脂です。

ノンパラフィン樹脂は、硬化後の表面にベタつきが残りますので、パラフィンを添加してください。

その後、液体を溜めても問題ありません。


Q4. 鉄製タンク(内寸:L4,500×W1,524×H1,524mm)に必要な塗料と資材の量は?


A.
タンクの寸法から必要な塗料や資材の量を算出することは可能です。FRP素材屋さんでは、必要な材料の量が簡単に計算できる**「FRP便利計算ページ」**をご用意しています。

 

試験方法

試験方法についても少し記載します。

 

浸漬試験をして、メーカーに送付後、曲げ試験を行います。

 

①記載の番号について番号については事前に必ず記載ください。後からわからなくなってしまいますので。浸漬後の識別の際にどの番号でどれくらい浸漬したかいただければ、間違いがないと思います。

 

②試験方法について
・試験については目視と曲げ試験で判断いたします。

・1,3,6,9か月、1年+ブランクで6枚使用します。

浸漬後の板を曲げ試験いたします。

板に穴が空いておりますので、

その穴を使って液中に吊り下げる形で、浸漬いただきます。

 


まとめ

鉄製タンクの腐食防止には、FRPライニングが非常に有効な手段です。タンクに入れる液体の種類や濃度、タンクのサイズに合わせて最適な材料を選定することが重要です。

 

FRPライニングの施工や材料選びでお困りの際は、ぜひFRP素材屋さんにご相談ください。

 

専門のスタッフがお客様の状況に合わせた最適なご提案をさせていただきます。

 

お問い合わせ頂き、ありがとうございました。

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