金融円滑化法の期限切れ、財務調査と決算について
財務状態と決算について
経営と営業と財務というのはそれぞれが独立しているわけではなく、
それぞれが結びついてこそ正しい経営ができると思っています。
今経理の方では月次の決算情報ができるだけ正確にできるようにレベルアップ中です。
経理の後藤も日商簿記の2級取得に向けて頑張っています。
トマト工業ではスタッフが財務状態をわかるように、HP内に掲載しています。
わかりやすいようにビジュアル化しています。
http://www.tomatokogyo.com/ir.html
このところ金融円滑化法切れで中小企業への財務調査が活発になってきているという話を聞きました。
財務調査というのはなにを調べるものでしょうか?
それは成長性とかではなく財務調査≒安全性だと思います。
カンタンにいうと潰れない確率みたいなものだと解釈しています。
一般的な安全性の代表数値に流動比率(りゅうどうひりつ)というものがあります。
これは決算書が手元にあればすぐに調べることができます。
流動比率は流動資産を流動負債で割ったものです。
流動比率が120%というのが一般的な平均で、安全ゾーンだと言われていますが、
トマト工業では400%あります。
より現金に近い当座資産で割った当座比率でも250%あります。
流動資産というのは1年以内に現金化できる資産です。
流動負債というのは1年以内に返さなくてはならない負債です。
どういうことかと言うと、1年以内に現金化できる資産が120万あり、1年以内に返さなくてはならない負債が100万というのが安全ゾーンの120%です。
これが逆転するとどうなりますでしょうか?
年内に120万返さなくてはならないにも関わらず、現金化できそうなもの(現金も含む)が100万しかないという状態。
これが流動比率80%というところになります。
こうなると資金繰りに走り回らなくては成らなく成ってきます。
さてさて流動比率が200%を超えていくと多ければ多いほどよいのか?
と言われますが、そうではないのが経営のむずかしいところだと思います。
金融の観点から行くと、資金がだぶついている。資金が遊んでいる。
というように見られるからです。
レバレッジ(テコの原理)を効かす等と言いますが、
他に投資すべき案件に投資していく。
という戦略が必要になってくるのですね。
例えば長期的な投資信託、(投機性の低いもの)
などが一例に当たると思います。
そういった財務面からの戦略も併せて判断するために、決算書や月次試算表というのが利用されているのです。
これを管理会計と言いますが、なかなか実態にすりあわせをするのがむずかしいところで四苦八苦しております。
今年はきっちりと仕上げて行きたいと思っています。