赤字法人への課税強化検討
赤字法人への課税強化検討という題目がYAHOOのトップページに出ていました。
あまり批判的なことは思わないようにしているのですが
”とんでもない”と思います。
自民党出てこいや。ですよ。
※一つ勘違いしないでいただきたいのは、トマト工業では、リーマン後の1期を除き、ずっと利益を出し続けています。
つまり法人税を払っている側ということです。
企業全体の99.7%が中小企業と言われています。
税理士さんの聴きこみでも7-8割くらいは赤字、あとトントン、ごく一部黒字ということです。
つまりほとんどの企業が赤字で、
法人税を払っていない。
ということになります。
この払っていない膨大な層に対して課税をチクチク強化していく。
とそういうことなのです。
従来は、この法人税を払いたくがないために、個人の役員所得を多くとる。
という考えが中小企業においても一般的でしたが、
役員所得を増やさず税金を払ってでも企業の資本を強化していく。という考え方もあります。
徐々にマインドがかわりつつあるようですが。
従来の日本は特に製造業に限って言えばこうした個人資産である潤沢な自己資本を背景に
がむしゃらに働いてきた経緯があります。
ここのところは詳しくは書きませんが、実態としてよく理解しているつもりです。
法人税を払っていないというと極悪人のようなイメージがありますが、
経営者の立場からするととんでもないです。
企業としてものを仕入れ
商品を動かし、
銀行から借入をし、
従業員に給料を支払っているわけです。
経営者として従業員の給料を払えなので自腹を切っているところもあるわけです。
徴税に都合の良い部分だけを切り取って
法人税をはらえとは何事か
とそう思うわけですよ。
トヨタだってソニーだって中小企業であったわけで
最初のヨチヨチの時に支援をせず、
既存の大企業を優遇するというのはどういうことなの?
と問いただしたい気分であります。
ヨチヨチのころはだれだって支援が必要だと思います。
ヨチヨチの赤ちゃんにご飯をやらず、筋骨たくましい人にどんどんご飯をやるようなものではないでしょうか?
日本やドイツというのは世界有数の中小企業製造業の基盤の上に世界有数の工業国家としてなりたっているわけです。
時世悪く儲けることが上手くなくても、
うちなんか比較にならないくらいの製造技術を蓄積した中小製造業が無数にあるのです。
これは国家の財産であり、
産業の基礎でもあると思います。
ここに対し赤字であっても税金を課すなどというのは本当に許しがたい暴挙の気がします。
血を垂れ流している人に対して
輸血お願いしまーす
って、およそ思いやりのある人のすることではないです。
織田信長という人は大変悪逆の限りを尽くしましたが、
庶民には案外人気があったようです。
それは、通常の税金以外をとらない。※安心できますよね。
寺社仏閣や一部政商などのくだらない既得利権をとっぱらい、
関所を壊し、
関銭を排除し、
道路を真っ直ぐにする。
といったことで経済が活性化したからです。
戦争だ築城だなんだと言ってしょっちゅう年貢以外の税金を取っていた
古豪の武田軍は責められると
蜘蛛の子を散らすように人々が離散して
あっという間に滅びました。
ただでさえ消費増税があったばかりです。
全体的な流れとしては
金が足りない!
→消費税を上げざるを得ない
こっそり法人税を下げよう。
金が足りない!
→消費税を上げざるを得ない
こっそり法人税を下げよう。
→消費税を・・・
の無限ループです。
儲かっているんだったら払えばいいじゃん気持よく。と思うわけです。
ウチも
気持ちよくは無いですが、払っているのはこうした
社会貢献という意味。
大義
があるからです。
どっかの国みたいに一部の大企業だけが儲かっているなんていう国にしたいのですか!
と、激しく問いただしたいのです。