薄物ケイカル板比重の違う2つの材料・なぜ比重が違うの?
さてみなさんこんにちは
まぶちでございますよ。
最近とても寒くなってきましたね。
2つの違う比重のケイカル板
さて、ケイカル板には比重が異なる2つの種類があります。
比重0.8品と比重1.0品です。
比重は1.0が水と一緒になります。1リットルがちょうど1kg
比重0.8は1リットルで0.8kgになります。ちょっと軽いもの。と理解してください。
ではケイ酸カルシウム板において0.8品と1.0品どうちがうのでしょうか?
比重0.8品
これがみなさんの一般的な認識のケイカル板であろうかと思います。
ホームセンターにも5mmの3✕6板がおいてあるケースが多いのでご覧になった方もいらっしゃるのではないかと思います。
これがケイカル板、ケイ酸カルシウム板
で、比重1.0のケイ酸カルシウム板もあります。
比重0.8のほうが価格が安く、かつ軽量です。
比重1.0ですと6ミリ3✕6で11kgあります。
比重0.8ですと8.8kgと軽量です。
なんだ2kgしかちがわないじゃないか。
と言われるかもしれませんが、うちのように毎日何千枚、何百と加工するとその差は顕著です。
では、軽量でかつお値打ちな比重のかるいやつだけでいいんじゃないの?
と言われるケースもあります。
しかし、車がマーチやNBOXのような軽自動車だけではニーズを満たしきれません。
中にはレクサスやクラウンも必要ですよね。
で、比重1.0というのはやはりメリットがあります。
比重1.0品のメリット
1.密度があるので、物理的留め付けなどの固定力があがる。
例えばネジ、ビスなどで固定する場合、密度があるので固定力が上がります。
2.壁体にしたときに吸放湿によるソリが少なくなる。
吸放湿によるソリは、建材を扱う場合必須の項目となります。
それくらソリは重要。
ソリについては、以前のブログを御覧ください。
吸湿性がさがるので壁のソリが減少します。
3.クリーンルームなどの施工
クリーンルームでは、気圧を変えて内部に不純物が入らないようにしています。
このような中で低比重品をつかうと気圧差でボードがダメージを受けることがあります。
この影響を少なくできるのが高比重品になります。
4.曲げ強さ
曲げ強さがあり、理論値でおよそ1.3倍になります。
但しケイ酸カルシウム板の曲げ強さは、繊維方向での曲げ強さなので、注意が必要ですね。
以上、ケイ酸カルシウム板の0.8品と1.0品でした。