異種材貼り合わせ
異種材料の貼り合わせというのは非常に高度な技術が必要になります。
例えば性能のことなる製品同士を貼り合わせした場合、それぞれの伸び率の違いから反りが生まれます。
また
接着物Aで接着できる接着剤が
接着物Bで接着できない可能性もあります。
また
厚み精度について言えば
接着物Aの許容差±0.5
接着物Bの許容差±0.5
接着物Cの許容差±0.5
であるとき、それぞれが最小値をとると
-0.5-0.5-0.5で
合算したモノが-1.5と非常に薄くできあがってしまうこともあります。
今回トマト工業では、
アルミ複合板+スチロール板+ポリエステル化粧合板
という3種の貼り合わせ品を製作しました。
このパネルはジョイナーと呼ばれるエ型やコ型の枠材の中に入るので、太すぎてはいけません。
また細すぎてもいけないという非常に神経を使う物です。
基本的にパネルというのはこうしたジョイナーに入ることを想定し、薄めに振っていることが一般的です。
それが許容誤差を生み出す最大の要因です。
また油圧プレス等で強い圧力がかかるとスチロールの芯材を薄くしてしまうケースも散見されます。
こうした大変ハードルの高い加工ではありますが、それぞれ異種を貼り合わせることでそれぞれの良さを引き出すということも出来るわけです。