本城山・小野城へ行こう!最期の挑戦編・古城探検第33弾・1/4
1週間ドイツ・オーストリアの海外への出張がありました。
その報告の前に
記して置かなければならない、記事があります。
我が
関市小野地区の謎の古城、小野城でありますが、
標高423mの本城山とよばれる大山の頂点に鎮座しております。
地理的にはあの古城山、美濃鉈尾山城に非常に近く、なぜこんな近くに古城山に類する大きな山城を築いたのか、
さらに地勢的にもなぜこの場所にわざわざ築く必要があったのか?
謎が大きい城であります。
この小野城では今までにないいろいろなトラブルに見まわれました。
前回の記事はこちら
振り返ってみると
1度目は時間切れを恐れて引き返し、
2度目は道がわからなくなり、引き返しました。
しかも道中トラバースから転落するという非常に危険な目にあったため、
登城はやめようと思いました。
しかしながら男が一度決めたことを簡単に翻しては、
子どもたちになんと言い訳をすればよいのでしょうか?
小さい成功を積み重ねていくことで、いずれ大きな成功に至る。
修造先生もこう申しております。
アドベンチャーとは本物の冒険です。
我々ベンチャー企業はアドベンチャーの精神を持っていなければならないと思います。
ここでしっぽを巻いて逃げればそれが当たり前になってしまうような気がしました。
アドベンチャー
これを避けずして”男”たりえましょうか?
修造先生。
決めました。
登ります。
今回3度目、これで挑戦は最期です。
前回までの反省を大いに踏まえ、
今回地図を用意し、◎地理的な問題はクリア
食料、お菓子、お茶をしっかり用意し、◎食料的な問題はクリア
できるだけ速い時間に出ることで ◎時間的な問題はクリア
そして
最終的に登城を決行することにしました。
決行ではないですね、
決死隊ともうしましょうか?
いや
血死隊
この方がかっこいいですね。
なにやら夜露死苦的な感じになってますが・・・
アドベンチャーを続けます。
※以下途中までは前回と同じ写真を使いまわします。
3度めともなれば途中までは非常に足取りが軽いです。
さて、前回と同じ、四角形の薬師堂手前の路肩に駐車し、いよいよ再登山です。
気温は摂氏6度
一般には寒いとされる気温ですが、やる気、熱気がこれをはるかに上回っております。
向かって右手の山を登り、一旦降りて本城山右の尾根道に至り、
そこから左折して一気に一の丸を目指します。
奥行きがわかりづらいですが、結構な距離があります。
入り口には杖がたくさん置いてあり、どれでも好きなモノを選べます。
ほぼ腰高から身長までの長さの杖を持ちます。
途中斜面が滑りやすいので、先がとんがった物を物色します。
ここが入り口
この三叉路を
直進すると民家方向、
右の登山口では、ゆるやかな山の尾根に向かいます。
ここはしっかりと道ができており、非常に歩きやすいです。
いつもの
らくらくコースへ
今回もお菓子をたっぷり買い込みましたので補給しながら進んでいきます。
ワタシも30台半ばでございますが、
うまい棒消費量は同世代トップクラスではないかと自負しております。
うまい棒を口に突っ込んで
”ほーっ・ほーっ”
とやる鉄板のギャグは
大好評です。
小学校低学年に・・・
今回は、ここを小走りで駆け抜けていきます。
シダジャングルに到達。
道がいきなり消えるので最初はおっそろしかったですが、
それでも前にすすんで行きます。
尾根はそれほど広くないので、
道はなく心細いですが、
迷ったら上へ
上に登れば大丈夫です。
南米amazon地帯をぬけていきます。
何が違うんや!
という声もあろうかと思いますが、
尾根肌で勾配が緩くなっています。
やってきました、おなじみ
ヤブ地帯です。
ここは
持ってきた杖を思う存分振り回すゾーンといえるでしょう。
ここをこえるといきなりの急勾配ゾーン。
かなり滑りやすく、道もわかりませんが、
迷ったら上へ。
これがこの山城の合言葉です。
尾根に到達。一気に視界がひらけます。
ここまでは物凄く順調。
結構比高を稼いでいますが、まだまだ上の方のようです。
ここが大手道(正門道)だったかどうかは分かりませんが、かなりの距離があります。
アップダウンに加え景色が
コロコロ変わるのと
所々に遺物があるので大変おもしろいです。
再びしっかりとした道ができるので安心します。
ここから平坦に近い道を登っていきます。
このあたりはほぼ南面で日光が当たりやすいです。
しかし、
ここから椿回廊のように山の北東に回りこんで
日当たりが急に悪くなるのも
今回3度目ということで既に了解済みです。
この山をうろつくのも今回が最期にしたいものです。
小走りで駆け抜け、気持ち良い汗をかいています。
もはや倒木に怯むこともありません。
痩せ尾根に到達
もうすぐ中間地点でしょうが、ここまで約25分。
最初が40分もかかっていたため、非常にペースが速いです。
岩に文字で中間とかいてあるようです。
黒岩にはしっかりと赤の←のマーキングがほどこされ、中間地点がすぐそこということを教えてくれます。
ここまでの道中では一番広い場所でしょうか?
ただ、この尾根を登っていく道は相当勾配がきつくなっているので注意が必要です。
直進すると椿回廊というトラバースです。
さて、前回の立木仏をもう一度。
高沢観音から続くこの山岳信仰?の聖地はこうした信心深い人たちによって道があったことを示しています。
さて、第一の難関椿回廊までようやく到達しました。
正面が直登コース。といっても登れませんが。
右側に伸びる道が椿回廊です。
山の北東面を回廊する斜面横断路であり、
30-50cmの巾の通路は崖となって右下に深く落ち込んでいます。
北東面をすすんでいくため昼間でも薄暗く、侵入をためらわれるような、そんな回廊となります。