名古屋木工機械展・ウッドエコテック2011
土曜の日にウッドエコテック2011に行ってきました。
ホルツさん、ホマッグさん、フソーさんのアーテンドルフなど外資系のメーカーが増えていました。
円高の影響がここにも・・・
大きいブースを占めたいたのは、プレカット機械、合板製造機械、そして外資系企業でした。
以下ダラダラと書きますので、ご注意を
2時頃にいったのですが、人がすくなくなってきており、じっくり見ることができました。
小型で取り回しの良いガントリー式NCルーターが欲しくなりました!
ホマッグさんやSHINXさんが出品していた商品です。平安さんは5軸加工のマシニングセンタを出品、デカすぎてイメージがわきませんでした。
ただ、3次元加工が出来る機械で、ツインテーブル、ATC搭載とスゴイ機械には違いありません。
ホマッグさんやSHINXさんは独自のCAD/CAMを装備しているので、汎用性という点からは
FACUCを搭載した機種の方が今のうちの状況では、相性がいいのかな?とも思います。
【今ある機械と別々にデータを作る必要があるので・・】
ただ
それを補って余り有るメリットも感じられました。
独自CADCAM搭載の小型ガントリー式NC機械のメリットとしては、
1.独自CAD/CAMはNCコードなどを記載する必要がないため、教育の手間が省ける。
Gコードを覚える為には、Gコード、Mコード、Sなどを覚えます。
それぞれの機械によってつかえるコード、Mコードや回転数が変わってきます。
さらに三角関数なども覚える必要があります。
これらをNCオペレーターに覚えてもらう事はとても大変なことです。
※弊社はFANUC→TOMATOCAD/CAMですので、Gコードを覚える必要がありませんが、最低限の知識としては必要かと思います。
CAD/CAMはちょうどPCにおけるwindowsなどOSに似ています。
従来、PCに直接プログラムを記載していたものが、windowsの登場で、マウスやキーボードから直感的に操作できるようになっています。
このOSに当たる物がCAD/CAMにあたります。
今のCAD/CAMは画面上を見ながらマウスとキーボードで切削加工をしていできます。
PCでもWINDOWSかMACかといった判断は今後継続して使用する場合重要に成ってきますよね。
なやみどころ。
どれが今後のデファクトスタンダードに成ってくるのか・・・
という興味があります。
SHINXさんやホマッグさんも大元はGコードなのですか?
と聞いたら、そんなような物。または、Gコードおぼえる必要無いでしょ
という返答。
メーカーのブラックボックスになるのはちょっぴり怖いかも。
2.ガントリー式なので、場所を取らない。
普通の門型の場合、X軸は主軸、Y軸がテーブルが動くため、テーブル+αの場所が必要です。
ガントリーはテーブルの上を主軸がX、Yともに動くのでテーブル以上の場所は取らない=主軸しか動かない
ここは結構重要です。
工場の場所=お金ですので、こういった狭い機械は日本には特に求められているのではないでしょうか?
パネルソーが売れたように。
3.ATC搭載
オートツールチェンジャー搭載です。
これは、主軸についている刃物を自動で替えることができる装置です。
従来の木工NCは軸数を増やすことで替える手間を省いていました。
しかし、軸を増やすと、当然付いている距離が原点と異なるので、NCコードも軸毎に書き換える必要がありました。
それが1本の主軸で替えることができるのはコードの共有という点でものすごいメリットがあります。
コード製作時間短縮
切削時間短縮
刃物付け替え時間短縮
という意味です。
1本の主軸にATC付きというのは理想形です!
これに場所をとらないと来たら買うしかないでしょう!
経理には猛反対されるでしょうが・・・
機械屋さんにも聞いたら
やっぱりこういう物が売れているようです。
あと余談ながらSHINXさんはパネルソーを出していました。
上代約600マンエンという驚愕の価格でしたが、
前面パネルがコンピュータになっており、わりづけを自動でできます。
治具が自動で押しだしてくれます。
プログラムで自動でカット枚数を切ってくれます。
スゴイですね。
更に驚いたのが、
サーボモーターを搭載している。ということ。
サーボモーターはNC装置にもついているモーターで、デジタル信号を正確に拾って動く物です。
今の機械はこんな物がついているのか・・・と感心してしまいました。
ウムム・やっぱり欲しくなったゾ・・・
SECRET: 0
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ご来展誠に有難うございます。
ホマッグさんやシンクスさん同様、名古屋展に出展しておりました
某外資系商社・輸入木工機械営業担当です。
Gコードの件ですが、ご指摘のとおり、今でもNCプログラムの
根っこのところはGコードになっています(少なくとも弊社取扱機は
そうなっています)が、各社とも独自の機能を付加している部分が
増えていますので、昔からあるGコードそのままの状態では使える
機能が限定される場合があります。
このため、メーカー独自のインターフェイスをご用意することにより、
お客様により使いやすい環境をご提供しております。
というところまでが、公式回答です。
実際のところは、メーカーの営業マンあたりだと(私も含めて)
そんなにNCプログラムには詳しくないので、実際にプログラムを
書くことが可能でもグラフィックでのプログラミング環境上のみ
だったりします。 AppleかWindowsか、という視点に置き換えて
みると、Windows95以降で初めてパソコンを触った世代にDOS
コマンドの話をしてもあまり意味が通らない、という状況に似ている
のかな、と感じています。 なので、そこら辺について突っ込んだ
質問をされると、結構あいまいな回答が返ってくるケースが多いと
思います。 実際にはNC加工機の根幹は私の知る範囲では
今でもGコードですし、プログラミング・ソフトによってはグラフィック
ではなくテキストで表示可能なものもありますよ。
またガントリー式のヘッド支持については、ますます高速化する
加工速度への対応として、輸入機から導入が始まったものと記憶
しています。 これまでの片持ち方式だと、速度が上がれば
やっぱり不安定になりますので。
「ガントリー式なので場所をとらない」というご指摘は、私にとっては
新鮮な観点でした!
ATCについては、やはり輸入マシニングセンタでは古くから導入
されています。 マシニングセンタと云う以上、やはり汎用性を重視
する必要がありますし、この辺りの技術については輸入機に一日の
長があると思っています (やはり、問題は価格ですね)。
5軸NC加工機もだいぶコンパクトな製品が出来ているようです。
高価なアグリゲートを使わなくてもいろいろな方向からの加工が
可能、というメリットがあり、日本でももっと評価されて良い機械
だと感じています。
今のところどんどん寂しくなる感のある業界ですが、なんとか盛り上げていければ良いな、と思っています。 気ままにコメントさせて
頂きましたが、ご不快でしたら削除下さい。 有難うございました。
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営業まんさん
ありがとうございます!
自社の機械やNC工作機へのほとばしる愛情が感じられますよね。
やっぱり自分のところの商品が大好きな営業マンと話すのはとても楽しいです。
弊社のお客さんは特にそのような方が多いです。
加工屋さんもNC機械を使っている人はみんな自分の所の機械が基本大好きです笑
話がずれましたが、[絵文字:v-205]
弊社はNC機の導入歴がそれほど長くないのでGコードにはあまり詳しくなく、それほど重要視しておりません。
むしろCAD/CAMをわかりやすく、高速化することに力を入れています。
NCプログラム自体はおっしゃるとおり、WINDOWSとDOSコマンドのようなもので、今後ますます直接機能させることの重要性が低くなってくると思います。
私自身も表を見ないと動かすことができません。
それは時代の流れで、今DOSコマンドを覚えて使えるという事の意味に似ていると思います。
windowsの普及によって爆発的にPC人口が増えたようにNC工作機の今後がどうなっていくのかとても楽しみです。
どんどん小型化されて行って、インターフェースの進化も目を見張る者がありますよね。
輸入の機械と日本の機械の違いがあってそれぞれに特徴があってとても面白いと思います。
今後もメーカーさんにがんばっていただいて、より安全で、便利で、楽しい機械を出してくれたらと思います。
素晴らしいお仕事頑張ってください!