シーラー処理について
一時期はほとんどシーラー処理の仕事が無くなってしまいましたが、
最近は安定していただけるようになりました。
お客様に本当に感謝です。
シーラー処理というのはケイカル板その他素材に対してシーラー材を塗布することで
接着性能等を付加することです。
よく使用する
ウレタンシーラーでも2種類あり
ウレタンの造膜系
ウレタンの浸透系
があります。
造膜をプライマー
浸透をシーラーといったりします。
ウレタンも
TDI系と
MDI系と2種類あるようです。
100人に1人くらいの割合で苦手な人がいるそうです。
前はウレタンの造膜シーラーこの場合はプライマーですが、TDI系が一般的でした。
化粧板メーカー様向けに処理をして出していましたが、このTDI系プライマーを至近距離で長期暴露すると喘息が発生することがあるようです。
いまでこそ切削系がメインですが、元々シーラー屋でしたので、
昔は相当な量(月間で1トン近く)のTDI系プライマーを吸っていました。
そのため喘息になってしまいました。←私だけです・・・
今は少し良くなってきていますが、ウレタンに関して神経過敏的な感じになっています。
小さい頃イチゴを食べ過ぎてイチゴが嫌いになってしまうようなものです。
現在トマト工業ではこのTDI系をなくす方向にあり、MDI系シーラーで影響はないです。
シーラーでも今貼り合わせの試験をしていますが、基材の表面を造膜して強化しすぎると逆に接着力が落ちるというケースが見られました。
ケイカル板の基材の表面には本来凹凸があります。
この凹凸に接着剤が固着することでアンカー効果、わかりやすくいうと”レゴブロック”効果が発生しますが、プライマー層によってこの凹凸が埋められる事で接着剤とプライマーのみの接着効果になってしまうというケースが考えられます。
その際に浸透型のシーラーを選択するとこの基材強化と凹凸を残す効果によりかなりの接着力が見られるという物です。
浸透型のシーラーについては性能を疑問視することがありましたが、上物の接着剤とのマッチングによってはかなり強力なシーラーとなり得ることが証明されました。
シーラーやプライマーについてはとても奥が深いのを感じますね。